外国語メニューブックで郷土料理を説明。古民家の空間も大好評!

東京・銀座の「「なまはげ 銀座店」では、秋田の「郷土料理」「地酒」「なまはげ」の3つの柱で集客。外国人観光客も多く訪れており、メニューブックで郷土料理や文化について説明している。

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Vol.60

なまはげ 銀座店(東京・銀座)

「なまはげ」との記念写真がSNSで拡散!

 まるで百年も昔の日本にタイムスリップしたかのような、東京・銀座のビルの中に突如現れる“異空間”が「なまはげ 銀座店」。それもそのはず、店内は130年以上の歴史を持つ秋田県の古民家を解体・移築し、座敷や土間を再現したものだ。「本物の古材でしか出せない旧家の雰囲気を体験できます」と、店長の畑山直太氏は話す。

おこもり感満点の、かまくらをイメージした半個室席。雪国ならではの情緒を再現

 15年前、秋田の魅力を発信するアンテナショップの役割を担う飲食店としてオープン。10年前には仙台にも出店を果たした。秋田県に伝わる神の使い「なまはげ」、秋田の食材をふんだんに使った「郷土料理」、そして、秋田の「地酒」の3つの柱で、東京在住の秋田県人や、銀座周辺に勤めるビジネス層に喜ばれてきた。なかでも、毎日2回披露される「なまはげショー」は、「なまはげ」が店内を練り歩いたり、太鼓を披露したりするイベントで迫力満点。そのほか、「郷土料理のきりたんぽ鍋や比内地鶏などの秋田の食材、県内の全35の蔵元の地酒をそろえていることも、当店ならではの自慢です」と、畑山氏。

 外国人客が目立つようになったのは4年ほど前から。「最初は、日本人が海外からのお客様を連れて来店するケースが多かったのですが、2年ほど前からは、外国人だけのカップルやグループ、ファミリーが増えてきました」(畑山氏)。今では、欧米やアジア各国から、毎日4~5組の外国人が来店するようになった。

英語のメニューブック。秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」、人気の「しゃぶしゃぶ」などを大きな写真でアピールし、オーダーを促進

 こうした変化に対応するため、まず4年ほど前に英語のメニューブックを作成。「しゃぶしゃぶ」や「うどん」など人気の料理を大きな写真で掲載するとともに、「きりたんぽ」や「しょっつる」などを英文で解説。外国人だけの来店が増えてからは、コミュニケーションに苦戦しつつも、「その都度、スタッフ同士で知恵を出し合い、翻訳アプリなども試して接客の向上を目指してきました」と、畑山氏は振り返る。

1日2回の「なまはげショー」では、「なまはげ」が各テーブルを回り、来店客と交流。外国人客に日本の地方文化の一端を伝える

 もっとも外国人客に喜ばれているのが、「なまはげ」のインパクトだ。「なまはげ」の写真を、世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー」などにアップすると、「なまはげと酒を酌み交わすことができる」と案内し、拡散を促進した。同時に、ビルの1階入口で「なまはげ」の動画を流し、道行く人々にアピール。銀座の真ん中で、日本の地方文化の一端を体感できる点に人気が集まり、外国人客の獲得につながっている。

 今後は、さらに増加が見込まれる外国人客に対し、ぐるなびがインバウンド集客・対応をトータルにサポートする「ぐるなびインバウンド大作戦」などを活用。「ぐるなび外国語版」ではコースやメニューの内容をアップデートしつつ掲載数を増やし、対策を強めていく。

英語のドリンクメニュー。秋田県の地酒や「なまはげ」について、英文で詳しく解説している。また、「お通し」についての説明を価格とともに明記し(写真左)、トラブルを防止
  • 秋田の地酒の特徴をラベルとともに掲載。いずれも100ml480円
  • 「なまはげ」の由来や役割を写真入りで掲載し、秋田の文化を発信
  • 入口横にある物販コーナー。「きりたんぽ鍋セット」「稲庭うどん」など、秋田の名物を販売
  • 秋田県内の酒蔵の酒を網羅し、一部は入口にディスプレイ。都内では希少なラインナップ
なまはげ 銀座店(東京・銀座)
東京都中央区銀座8-5-6 中島商事ビル9F
https://r.gnavi.co.jp/g078501/
15年前、秋田県の魅力を発信するため、東京・銀座のビル9階にオープン。秋田の古民家を解体・移築して、日本家屋の雰囲気を再現。なまはげショー・郷土料理・豊富な地酒を3本柱として発信。
店長 畑山 直太 氏
秋田県湯沢市出身。10年前、同郷の友人に誘われ、アルバイトとして勤務。「東京にいながら、郷里の秋田に貢献できる」と2年後に社員に。その後、系列店などを経て、3年前から現職。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。2016年は2,000万人を大幅に超え、2017年は過去最高の2,869万1,000人を記録。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつになっている。

無断キャンセルのリスク回避!「ぐるなび外国語版 ネット予約」で訪日外国人を店に呼ぼう!

提携先の1つ、台湾最大級のオンライン旅行会社「KKday」のWebサイト

急増するインバウンドの集客に力を入れている飲食店は多いが、効果的な集客方法や、無断キャンセルなどに頭を悩ませている店が多いのも事実。そこでぐるなびでは現在、インバウンド向けに事前決済型の「ぐるなび外国語版 ネット予約」を整備しているので、ぜひ有効に活用して売上アップにつなげたい。

「ぐるなび外国語版 ネット予約」の2大ポイント

1. 事前決済型予約なので、ノーショー(無断キャンセル)のリスク回避
予約の際は事前決済となるため、近年問題になっている「ノーショー(無断キャンセル)」のリスクを回避。予約客が当日無断で来店しなくても、キャンセル料として事前設定のコース料金が店舗へ支払われる。

2. ぐるなびが提携する、大手海外旅行サイトへも掲載
「ぐるなび外国語版 ネット予約」を申し込んだ店舗は、中国や台湾などの、ぐるなびが提携する大手海外サイトへの掲載により、様々な媒体からの集客も期待できる。

※各提携先サイトにて事前確認があり、審査を通過した店舗のみ掲載

増加する訪日外国人に向けて、「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」で自店をアピール!

PC版

LIVE JAPAN(ライブジャパン) PERFECT GUIDE TOKYO」は、株式会社ぐるなびを含め、参画企業37社局が力を結集して、東京の“食”を含めた各種情報を提供する、訪日外国人向けワンストップガイドサービス。外国人が使いやすいように、情報の項目を整理した「施設ガイド」、旅行中に便利な、場所を基点として様々な情報を探す「エリアガイド」のほか、東京観光に役立つ地図機能や経路案内も網羅する。また、飲食店や商業施設は食材の入荷や空席状況などの“今日の情報”を、多言語で発信することができるのも大きな特徴だ。訪日外国人が必要とする情報を積極的に提供することで、集客のチャンスを拡大したい。

注意事項や会話集をまとめた「おもてなしツール」で外国人とのコミュニケーションを円滑に!

「お通し」について説明したもの
(注意事項内の1ページ)

ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。来店客に見せたり、壁に貼るなどして使用できる。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、「指差し会話集」として使えるものだ。興味がある方は、担当営業に問い合わせを。

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

シンガポール版トップページ

 「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。日本全国約50万件の飲食店情報と、各地の自治体・生産者・シェフとのネットワークを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。日本への興味・関心を高め、海外における“日本のファン”づくりを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

 サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメなどといった「食」全般のほか、文化、観光、ショッピングなど、日本の新たな魅力を発見できる“トレンドニュースまとめサイト”として情報を発信。「ぐるなび外国語版」「LIVE JAPAN」ともリンクし、店舗ページの閲覧も促進している。

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