2020/03/10 特集

増税後の変化をユーザーと飲食店へアンケート 消費税増税で、どうした? どうなった?(2ページ目)

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【飲食店調査】売上や仕入れで影響あり。対策を行った店舗も多数

※データは2020年2月ぐるなび調べ。n=回答者数

 このページからは飲食店に、消費増税後の影響や対応などについて聞いたアンケート結果。Q1は、増税後の売上の変化について。2019年10月は前年同月と比べ「下がった」が40.7%にのぼり、もっとも影響を受けたようだ。食材の仕入れ値について(Q2)は、半数以上が「上がった」と答えており、こちらにも少なからず影響があった。

 Q3のメニューの値上げでは、一部も含め「実施した」が61.6%、実質値上げを「実施した」が45.9%に。値上げのタイミング(Q4)は、「2019年10月」がもっとも多かったが、「増税前」が約3割。増税に伴う変化について聞くと、「仕入れを見直して、品質を落とさずに原価を下げた」「新商品やメニューに変化をつけて価格を上げた」というコメントもあった。

 値上げ後の客数や売上について(Q6)は、「客数が減った」が22.2%だったが、それに対して「売上が上がった」は26.7%となり、値上げにより売上を確保できた店舗もあったようだ。Q7の来店客や売上増加のために取り組んだことでは、「政府の『キャッシュレス・ポイント還元事業』に参加した」が39.0%、「電子マネーやQRコード決済を開始した」が29.4%と、キャッシュレス決済の対応を始めた店が多く見受けられる。一方で、増税後、困ったこととして「キャッシュレス決済が増え、現金収入が減った」という声も寄せられ、キャッシュフローを考えなければならない一面もありそうだ。

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