常連客を生んだ定額制チケットが、営業再開後の集客に効果を発揮!

静岡・浜松にあるダイニング「HEARTLAND」では、好きな肉料理1品が無料になる定額制チケットを、休業明けの来店促進に活用。4月の休業時点で期限が残っている人に同じサービスを提供し、集客につなげている。

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HEARTLAND(ハートランド)

静岡 浜松 ダイニング

 静岡・JR浜松駅から徒歩6分の繁華街に2016年10月オープンしたダイニング「HEARTLAND」。3フロア、約400席の大箱で、普段使いから宴会、接待、記念日など多彩なシーンで利用されている。

 「新型コロナウイルスの影響を感じ始めたのは、3月に入ってから。歓送迎会などの予約が軒並みキャンセルになり、フリー客の数もガクッと落ちました」と、店長の坂本竜之介氏は振り返る。やむなく、4月初旬から店内営業を一時休止し、ピザ(1080円~)などのテイクアウトやデリバリーのみの営業に切り替え、急場をしのいだ。

定額制の「お肉パスポート」。常連づくりにひと役買っている

 その後、緊急事態宣言の解除を受け、5月9日に営業を再開。その際、集客力の回復にひと役買ったのが、今年1月から販売し始めた「お肉パスポート」(5000円)だ。これは、購入日から30日間、何度来店しても好きな肉料理1品が無料になる定額制のチケット。「選べる肉料理は全部で13種類。中でも一番価格の高い『サーロインステーキ』(2980円)を選べば、月2回の来店で元がとれます」(坂本氏)。また、購入者は、友人や家族など、パスポートをシェアしたい人を最大5名まで登録することができ、登録された人が来店した場合も、同じ期間、同じサービスを受けることができる。今年3月までに10名以上がこのパスポートを購入。購入者だけでなく、シェアで登録された人も多く来店し、常連となっていた。

営業再開後は、店の入口で手の消毒を促すなど、感染予防も徹底

 このパスポートを利用できる人たちに対して、休業明けの来店を促進したいと考え、「4月に店内営業を休止した時点で、お肉パスポートの期限が切れていなかった方には、購入日に関係なく、営業再開後の初来店日から30日間、あらためて同じサービスを提供することにしました」(坂本氏)。これをSNSやぐるなびで発信したところ、営業再開直後から多くの人が来店。一緒に来た人が新たにパスポートを購入するケースもあり、手応えを感じている。「今回、常連のお客様の大切さを痛感しました。今後も『お肉パスポート』でお得感を打ち出しつつ、料理や接客の質を磨き、衛生管理にも気を配って、この逆風を乗り越えたい」(坂本氏)と意欲を燃やしている。

HEARTLAND(ハートランド)
静岡県浜松市中区田町324-15
https://r.gnavi.co.jp/ryampg680000/