かけがえのない1日を最後まで楽しめるブライダル文化を
挙式・披露宴や宴会など、大型の催事は新型コロナウイルス感染症で中止・延期を余儀なくされ、私たちは人が集まらない時期を経験した。2024年の今、行動は自由になったものの海外ウエディングや二次会開催は減少傾向のまま。ウエディングや宴会に対するユーザーの意識・ニーズの変化が、要因の一つだという。
1995年創業、30周年を迎えた株式会社R&J ザ・ワークスは、東京・銀座と恵比寿で、レストランウエディングを主軸に企業宴会をはじめとした各種パーティーを提供し、人々の門出を演出してきた。アフターコロナの現在、これまでのパーティーシーンやマインドに変化が見られるなか、挙式・披露宴の成約件数と企業宴会・パーティーの実施件数で、2019年の水準まで回復させている。
現状をどのように分析し、どんな変化にどう対応してきたのか、今後の展開と戦略は……。さまざまな試みにチャレンジする代表取締役社長の全 弘寿(ジョン ホンス)氏に話を伺った。
目次
・自由度の高い、レストランウエディング
・ウエディングや宴会に対する意識の変化を捉える
・
企業宴会・パーティーは、順調に復活している
・R&J ザ・ワークスのバンケット
1.銀座「ラシック アンジュール」
2.恵比寿「エレガンテヴィータ」
・新たな価値観を包み込みながら、再構築する
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自由度の高い、レストランウエディング
R&J ザ・ワークスが手掛けるブライダル会場は、銀座「ラシック アンジュール」と恵比寿「エレガンテヴィータ」の2つ。銀座はビルのワンフロア、恵比寿は一軒家で、いずれも都会の中のオアシスともいうべき緑に溢れたナチュラルで上質なゲストハウスだ。どちらの会場もチャペルと複数のバンケットを有し、挙式・披露宴、海外ウエディングアフターの1.5次会、「カジュアルすぎずフォーマルすぎない」二次会を提供。唯一無二の“感動”に力を注いできた。
「豪華さより、オリジナリティーと温かみのある、自由度の高いレストランウエディングを望むお客様に選んでいただいています」と全氏。また、結婚式関連の費用負担を重くしすぎないことを尊重。必要なことに適切な費用をかけるカップルに人気がある。
ウエディングや宴会に対する意識の変化を捉える
では、アフターコロナではどうか。「挙式・披露宴の成約数そのものは、コロナ前の水準をほぼ回復しましたが、参列者数は従来の8割程度です」と全氏。式へ招待する人数が減り、催事の規模が小さくなっているという。
まず、勤務先の上司や同僚のゲストが減っている。全氏は「結婚式をなぜ行うのかを深く考えるようになっているのではないでしょうか」と分析。本当に列席してほしい人を厳選する傾向が強まり、より合理的でプライベートなイベントを求めているという。また、海外ウエディングが円安の影響も受けて「従来の2〜3割ほど」(全氏)にとどまり、帰国後の1.5次会も同様に減少。
しかし逆に、海外挙式を諦めたり、そもそも親族へのお披露目だけを行いたいカップルが、少人数挙式を望む例は増加している。
R&J ザ・ワークスはこのニーズに注目。20〜30人規模はもちろん10人以下の挙式&食事会もプランニングし、アットホームで上質な企画を提案している。これらが功を奏して成約件数を伸ばし、コロナ禍以前の水準の回復に貢献している。
一方、二次会は減少したままだ。全氏は「多人数のパーティーをあまり経験していない若者が増え、友人に二次会の出席を依頼すること自体をためらったり、幹事などの負担を友人にかけたくないと考える風潮が感じられます」と分析。そこで、幹事代行をはじめ司会や企画を手厚くサポートする「二次会プラン」をアピールすることにした。「実際は、せっかく久しぶりに友人たちと集まったのだからと、披露宴の後に二次会の飲食店を探す姿を見受けるのです。かけがえのない一日を最後まで満喫できるように、二次会文化を再醸成したい」と意欲を語る。
企業宴会・パーティーは、順調に復活している
もう一つの柱である企業宴会・パーティーは、2023年春から順調に回復。「久しぶりに開催したい」と多くの声がかかり、2023年の忘年会シーズンは「2019年を超え、過去最高の売上」(全氏)を記録した。「マイク・プロジェクターの貸し出しや会場費が無料で部屋を貸し切りできる点に評価をいただいています。また当社はブライダルをベースにしているので、企業パーティーでもきめ細かいおもてなしが可能な点も強みです」と全氏。
ホテルなどの施設使用料が値上がり傾向であることもあり、企業宴会・パーティーはリピートも増加中。またこの物価高による多少の価格アップも、対企業の場合は調整がスムーズだ。引き続き安定的な集客を目指していく。
R&J ザ・ワークスのバンケット
では、銀座「ラシック アンジュール」と恵比寿「エレガンテヴィータ」それぞれの特徴を紹介する。
1.銀座「ラシック アンジュール」
バンケット ”オリヴィエ”は着席30〜80人・立食30〜130人、同「ロマラン」は着席20〜50人・立食20〜80人。どちらもほぼ正方形のフラットな空間で、やわらかな外光が差し込み、木と緑のやさしさが漂う。チャペル「アノー」は都内でも珍しい対面式。ゲスト同士の顔が見える親しみのある雰囲気が自慢だ。
挙式・披露宴のプランでは、40人以下の「少人数ウエディング」が好調。「チャペル挙式&10名会食39万円プラン“家族とすごす特別な時間”」や「独立チャペル挙式&食事会 20名90万円プラン」などがある。もちろん、10人規模、100人規模も可能。
二次会の一番人気は、1人6,820円の「“幹事代行プラン”料理&ウェルカムドリンク&ウエディングケーキ(またはデザートビュッフェ)付」。プランナーが企画から当日まで伴走し、プロ司会者、音響操作スタッフ、WEB招待状、ドレス着付けなどの特典のほか、オプションも豊富だ。料理は朝採れの鎌倉野菜を駆使した本格フレンチと、専属パティシエが缶詰や植物性クリームを使わずに手作りするスイーツで、ビュッフェ形式でも満足感の高い内容を提供している。
東京都中央区銀座2-3-6 銀座並木通りビル6F
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2.恵比寿エレガンテヴィータ
趣の違う3つのバンケットは、5階の着席30人まで(半立食70人まで)、4階の着席80人まで(半立食130人まで)、2階の着席40人まで(半立食80人まで)。好みに合わせて選ぶことができる。2階はオープンキッチンで、料理のライブ感が五感を刺激。ほかにはブライズルーム(3階)、ウエイティグルーム(2階)、エントランスがあり、一棟貸し切りで挙式から披露宴、二次会まで思い思いのウエディングが実現する。
プランは、「ガーデン挙式+10名食事会」の少人数プランから、「ガーデン挙式+60名超披露宴」など各種。1.5次会や二次会では1人6,000円弱のリーズナブルなプランもある。
料理は「旬の食材を活かすフレンチ」と同店2階のカフェ「アクイーユ」のシェフパティシエによる「ウエディングケーキとスイーツ・ビュッフェ」で、幸せな1日に花を添える。
東京都渋谷区恵比寿西2-10-10
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新たな価値観を包み込みながら、再構築する
現在の状況を全氏は、「復活・成長の途上で、安心できる状況にはない」ときっぱり。コロナ禍で途絶えがちになったブライダル文化を、新たな価値観を包み込みながら再構築するためにさまざまな取り組みを展開中だ。
課題の一つは人材。「ブライダルの仕事は本当にやりがいのある素晴らしい仕事。それだけにプレッシャーも小さくありません。また、現在の若者は仕事のやりがいや成長への期待も強い。ブライダルの仕事を通じて、人間としても成長できる会社を作っていきたい」と語る。
実際に、2024年は新卒採用のための説明会を初めて開き、社員も参加したグループ討論を実施して手応えを得ている。後輩との交流が社員のモチベーションアップにも貢献。将来にわたって優秀で安定的な人材を確保することに、さらに力を入れることにしている。
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