インバウンド獲得対策の今─ vol.39
SNSを意識して“行きやすい店”をアピール!外国人にもわかりやすいメニュー表で応対
年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。
沖縄の食材と「せいろ蒸し」が外国人観光客の来店目的に
沖縄本島中部に位置する恩納村(おんなそん)の、島を南北に貫く幹線道路・国道58号沿いに2007年オープン。看板料理「せいろ蒸し」と、島野菜を使った沖縄料理が人気の「沖縄料理 しまぶた屋」。
周辺は大型ホテルが並ぶ沖縄有数のリゾート地で、「外国人を含め、来店客の9割がファミリーや学生、社員旅行などの観光客です」と話すのは、店長の宮城祐作氏だ。近年は那覇空港への国際線の増便や直行便の就航などにより、中国・台湾・香港など、アジア系外国人客が急増しているという。
「各テーブルで調理する『せいろ蒸し』の珍しさが好評で、日によっては、ほとんどが外国人客ということもあります」と宮城氏。現在、日本人・外国人を問わずに一番人気は、2014年頃から提供を開始した「島黒(しまくるー)のせいろ蒸しコース」(4104円)。沖縄の在来豚・あぐーの血統を75%以上受け継ぐ希少な豚(島黒)を使用した“この店だけの味”が売りだ。1人前から注文できるため、コースに加え、「あぐーてびちの唐揚」(626円)などの沖縄料理を数品追加して楽しむスタイルが多くなっている。
販促面では、外国人客の増加に伴い、2015年の春から「ぐるなび外国語版」を活用。英語・韓国語・中国語のメニューブックを作成し、来店時に国籍を聞いて手渡している。「せいろ蒸し」の調理方法やタレを説明するシートも用意し、外国人に馴染みのない「お通し」については、メニューブックの表紙に明記。「お通しは、自家製の沖縄料理3点の盛り合わせです。お客様が納得した上で提供し、喜ばれています」(宮城氏)。また、「ぐるなび外国語版」を活用するようになってから、ネット予約が増加中。最近では外国のテレビ番組での紹介や、個人ブログの閲覧などをきっかけにした来店も増え、Facebookでも情報を発信したところ、海外から予約の申し込みが定期的に入るようになった。
さらに、外国人観光客のニーズを考慮し、クレジットカード払いへの対応、Wi-Fiの設置と告知、英語による周辺の姉妹店への案内地図作成など、接客・サービスの強化に努める一方で、「魅力ある新メニューの開発と、詳細な商品説明のための接客力向上が課題」と宮城氏。外国人客が、より居心地のよさを感じる店づくりを目指していく。
沖縄県国頭郡恩納村字恩納6369-1
http://r.gnavi.co.jp/f316200/
インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2014年には1,341万人に達し、2015年は1,973万人を記録。2016年3月30日には政府より、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人という目標が発表された。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。
注意事項や会話集をプリントアウト!「おもてなしツール」で外国人とのコミュニケーションを円滑に
ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。プリントアウトして来店客に渡したり、壁に貼って使用できる。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、こちらもプリントアウトして使用することで「指差し会話集」として使える。「おもてなしツール」は「ぐるなびPRO for 飲食店」(要ログイン)の管理画面「外国語ページ編集」からダウンロードできるので、ぜひ活用したい。
ぐるなびPRO for 飲食店
http://pro.gnavi.co.jp
訪日外国人向けワンストップガイドサービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」で積極的に自店をアピール!
2016年4月13日にグランドオープンとなった「LIVE JAPAN(ライブジャパン)PERFECT GUIDE TOKYO」。これは、株式会社ぐるなびを含め、参画企業27社局(2016年11月より、株式会社エイチ・アイ・エス、京成バス株式会社、京浜急行バス株式会社、株式会社はとバス、三菱地所株式会社の5社が新たに参画)が力を結集して、東京の“食”を含めた「施設ガイド」などの各種情報を提供する訪日外国人向けワンストップガイドサービス。
飲食店や商業施設は「ぐるなび外国語版」における「メニュー情報一元変換システム」のノウハウを活かした「ライブ情報多言語変換システム」を利用可能。食材の入荷や空席状況などの"今日の情報"を、簡単な操作で多言語化して発信することができる。訪日外国人が必要とする情報を積極的に提供することで、集客のチャンスを拡大したい。
料理もドリンクもコースも、日本語で登録可能!「ぐるなび外国語版」なら店のメニュー情報を多言語で発信可能
「ぐるなび外国語版」では、多言語変換機能である「メニュー情報一元変換システム」により、1つの料理に対して、食材から調味料、調理法までを、オリジナルに開発した「メニュー辞書」によって、「ぐるなびPRO for 飲食店」の管理画面から日本語を選択するだけで多言語(現在は英語、韓国語、中国語の繁体字・簡体字の4言語)に変換可能だ(単品のドリンクメニューやコース料理も登録可能)。
飲食店が、正確に詳細なメニュー情報を多言語で発信することにより、外国人にとっては飲食店選択の幅が大きく広がり、飲食店にとっては新たな集客の柱として、年々増加する訪日外国人の取り込みにつながることが期待される。また、メニューページをプリントアウトすれば、そのまま店で「外国語のメニューブック」として使えるほか、タブレットがあれば来店客の目の前で操作してすぐ見せることもできる。ぜひ「ぐるなび外国語版」を外国人へのアピールおよび受け入れに活かしていただきたい。内容の詳細は担当営業またはサポートセンターまでお問い合わせを。
ぐるなびPRO for 飲食店 URL
http://pro.gnavi.co.jp
ぐるなび外国語版 URL
https://gurunavi.com
ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking
「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、ぐるなびが2013年4月25日に開設した、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。
サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。
http://fr.sushiandsake.net/(フランス語版)
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