ぐるなび外国語版でメニューブックを多言語化

昼はセルフスタイルの讃岐うどん、夜は「串カツ居酒屋」として営業する「愉々家」。当初から外国人客が多かったが、「LIVE JAPAN」や「ぐるなび外国語版」の活用により来店数が増加している。

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インバウンド獲得対策の今─ vol.49

ぐるなび外国語版でメニューブックを多言語化 劇的に接客のオペレーションが向上!

年々増加傾向にある訪日外国人観光客(インバウンド)。ビジネス等で長期在日する外国人も対象に、言葉の違い、文化の違いを乗り越え、様々な工夫で集客を図る飲食店の取り組みをレポート。

外国人客はカード払いがほとんど。各種クレジットカードが使えることをレジに提示

「外国語メニュー有り」で歓迎の意と安心感を提供

昼はセルフスタイルの讃岐うどん、夜は「串カツ居酒屋」として営業する「愉々家(ゆゆや)」は、JR大井町駅前の商業施設1階に2014年オープン。大井町はJRと私鉄の計3線が乗り入れ、羽田空港へのリムジンバスも発着するなど、交通の利便性は抜群だ。「上層階には客室数が1000を超える大型ホテルがあり、オープン当初から外国人観光客も集客の対象でした。近年は中国や台湾などの東アジア圏を中心に、欧米人を含めて毎日外国人のお客様がいらっしゃいます。3世代10名以上の団体も珍しくありませんね」と、株式会社 麦の穂 営業本部フード営業部の明楽政彦氏は話す。

現在、外国人への接客の必需品は「歓迎」「外国語メニューあり」という言葉を4カ国語で記したシートと、「ぐるなび外国語版」のメニューページを活用した4カ国語の外国人用のメニューブック。夜(平日17時~)のメニューには、看板料理の「串カツ」や「串天」(108円~)、「たこ焼き」「どて焼き」など、店のコンセプトである“大阪のうまいもん”が、ずらりと並ぶ。「昼のうどんは、注文カウンターのメニュー表に写真付きで英語と中国語を併記しているので、指差しで注文できますが、夜はメニュー数も多く複雑です。以前はわかる限りの英単語とジェスチャーで接客していましたが、これが結構大変でした」と、明楽氏。そこで、まずは前述のシートに指を差してもらい、国籍を把握。該当のメニューブックを渡すようにしている。「『ぐるなび外国語版』は、食材や調理法も記載できるので、お客様が納得して注文でき、ベジタリアンや宗教上の制約の問題もクリア。劇的にオペレーションが改善されました」と、アシスタントマネージャーの伊藤直樹氏は話す。

販促では「LIVE JAPAN」や「ぐるなび外国語版」の活用などにより来店数が増加。今後は、テーブルの上で自分でたこ焼きを焼く“体験”や、オープン時から人気の「おみくじハイボール」も順次翻訳する予定だ。「説明の難しい商品も告知やツールを工夫することで、外国人のお客様の来店につながると考えています」(伊藤氏)。外国人客のほとんどが持っているスマートフォンやタブレットに対応した販促や接客も課題のひとつ。最近活用を始めたFacebookでも情報を発信し、外国人の集客につなげたいと考えている。

「愉々家」の外国語メニューブック外国人用メニューブックは英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語を用意
「ぐるなび外国語版」のメニューページを印刷したメニューブック
①の裏面ぐるなび「おもてなしツール」(ページ下部参照)を活用し、外国人用メニューブックの裏表紙には、「トイレは店外」「お通しについて」の案内を掲載。説明する手間の軽減につながった
使用食材や調理方法も明記され、外国人も安心して注文できる
うどんのメニューも、4カ国語で翻訳している
「愉々家」の 店頭
「歓迎」「外国語メニューあり」を記したシートを活用。店頭の立て看板で提示するほか、店内でも使用している
写真上・下/昼のうどんメニューの立て看板
串カツ 愉々家 大井町店(東京・大井町)
東京都品川区大井1-50-5 阪急大井町ガーデン1F
https://r.gnavi.co.jp/c4pah7fn0000/2
2010年にオープンした新橋の1号店同様、カジュアルな雰囲気とリーズナブルな料理が、幅広い年代に親しまれている。平日はビジネス層の飲み会、土・日曜日は近隣のファミリーの来店も多い。
株式会社 麦の穂 営業本部 フード営業部シニアマネージャー明楽(みょうらく) 政彦 氏(左)アシスタントマネージャー伊藤 直樹 氏(右)
経営母体の株式会社 麦の穂は、「ビアードパパ」ブランドでアジアをメインに、洋菓子の製造販売を世界規模で展開。明楽氏は国内の飲食店事業で全店舗の運営、伊藤氏は販促を統括。幅広い世代に支持される店づくりに励む。

インバウンドとは?
「海外から日本へやってくる外国人旅客」のこと。2013年には1964年の統計以来、初めて1,000万人を突破。そして2015年には1,973万人に達し、2016年は過去最高の2,403万9,000人を記録した。政府が2016年3月に発表した目標数は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人。今後も増加が予想されるインバウンドの集客は、飲食店にとって重要な課題のひとつだ。

注意事項や会話集をプリントアウト!「おもてなしツール」で外国人客とのコミュニケーションを円滑に

「お通し」について説明したもの(注意事項内の1ページ)

ぐるなびでは、外国人客との円滑なコミュニケーションをサポートする、「おもてなしツール」を用意している。これは、外国人客の来店時に、飲食店と外国人客の双方がストレスなく接することができるように、店に関する注意事項や会話集をまとめたもの。注意事項は、「お通し」「クレジットカード」「禁煙・喫煙」などに関する37の項目をピックアップ。プリントアウトして来店客に渡したり、壁に貼って使用できる。一方、会話集は、注文前から会計時まで想定される簡単な会話をそろえ、こちらもプリントアウトして使用することで「指差し会話集」として使える。「おもてなしツール」は「ぐるなびPRO for 飲食店」(要ログイン)の管理画面「外国語ページ編集」からダウンロードできるので、活用いただきたい。

ぐるなびPRO for 飲食店
http://pro.gnavi.co.jp

メニュー情報を多言語で発信可能に「ぐるなび外国語版」の「メニュー情報一元変換システム」で食材から調味料、調理方法までメニュー内容を発信!

ドリンクやコースも登録可能!

メニュー表記の一例
ドリンク表示の一例

「ぐるなび外国語版」では、多言語変換機能である「メニュー情報一元変換システム」の利用が可能。これは1つの料理に対して、食材から調味料、調理法までを、オリジナルに開発した「メニュー辞書」によって、「ぐるなびPRO for 飲食店」の管理画面から日本語を選択するだけで多言語(現在は英語、韓国語、中国語の繁体字・簡体字の4言語)に変換することができるもの。看板料理はもちろん、単品のドリンクメニューやコースメニューも登録可能だ。

飲食店が、正確に詳細なメニュー情報を多言語で発信することにより、外国人にとっては飲食店選択の幅が大きく広がり、飲食店にとっては新たな集客の柱として、年々増加する訪日外国人の取り込みにつながることが期待される。また、メニューページをプリントアウトすれば、そのまま店で「外国語のメニューブック」として使えるほか、タブレットがあれば来店客の目の前で操作してすぐ見せることもできる。

ぜひ「ぐるなび外国語版」の「メニュー情報一元変換システム」を、外国人へのアピールおよび受け入れに活かしていただきたい。内容の詳細は担当営業またはサポートセンターまでお問い合わせを。

ぐるなびPRO for 飲食店 URL http://pro.gnavi.co.jp
ぐるなび外国語版 URL https://gurunavi.com

ぐるなびによる訪日促進サイトJapan Trend Ranking

「行ってみたい日本、もう一度行きたい日本へ」をコンセプトに、日本の今の魅力を伝えるWebサイト。全国50万件の飲食店情報と、全市区町村の生産者とのネットワーク、約2万人のシェフのコミュニティを有するぐるなび独自の情報を駆使し、海外や外国人に対して正しい日本食や食文化を発信。海外における“日本のファン”作りを狙い、訪日外国人観光客のさらなる拡大を目指している。

サイトでは、日本の伝統料理やご当地グルメのほか、名所旧跡、温泉、文化・芸能や、ショッピング、四季のイベントなど、日本全国の最新トレンドをランキング形式で紹介。また、会員(登録無料)になることで様々なキャンペーンへの参加が可能となる。サイトの随所に「ぐるなび外国語版」への誘導口を設け、店舗ページの閲覧も促進している。

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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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