老舗の味を自宅で味わえる冷凍のうなぎの蒲焼きが入選

東京・蒲田にある「うなぎ会席 藍の家亭」では、売りであるうなぎの蒲焼きの手土産商品を開発。「冷凍商品とは思えない味や食感」と高評価を得ており、「接待の手土産」に掲載後より売上が伸びている。

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うなぎ会席 藍の家亭(東京・蒲田)

国産うなぎ蒲焼き(蒲焼き4枚400g、たれ15ml×4、山椒4袋、12,300円)
店舗と同じ行程で焼き上げ、できたてを真空パックして急速冷凍。5分間湯煎するだけで店で提供するものに近い、ふっくらとして香ばしい蒲焼きが味わえる。賞味期限は3カ月。ほかに、4枚240g(6,300円)も販売。

来店できない常連のために手土産の開発をスタート

 JR蒲田駅近くに店を構える「うなぎ会席 藍の家亭」。養殖のブランドうなぎ「坂東太郎」など、脂がのった太めの国産うなぎの蒲焼きを売りに、1983年の創業以来、多くのファンに愛されている。「うなぎの仕込みでは、1匹ごとにさばいた直後に串打ちと素焼きを行っています。作業効率は悪いですが、さばいてから素焼きまでの時間が短いほど、食感がよくなります」と、代表取締役の横山純哉氏。これを、やや辛口のタレにつけて、じっくり焼き上げる。焼き時間は個体の大きさによって変え、「串が身から簡単に抜けるくらい、ふっくら柔らかい仕上がりにこだわっています」と横山氏。

「国産うなぎ蒲焼と串焼き(6種)」(4,980円)も、今年4月から「接待の手土産」に掲載。品評会にも出品予定

 この蒲焼きを手土産として商品化しようと考え始めたのは、2016年の秋。年配の常連客が体調を崩して来店できなくなり、その人の娘から「家で食べさせてあげたい」と相談を受けたのがきっかけだった。もともと蒲焼きは持ち帰りにも対応していたが、賞味期限はわずか1日。「店の味を、好きなときに食べられる商品にしたい」(横山氏)と考え、焼き上げた蒲焼きを真空パック。それを急速冷凍して販売することにした。また、手土産商品として高級感を重視してパッケージも工夫。店名にもある「藍色」の化粧箱に、金箔で店名のロゴをあしらった。「高級なチョコレートの箱をイメージして作ってもらいました」と横山氏は語る。

屋号にちなんだ深い藍色の化粧箱。箱の中央には、店名のロゴを金箔で押し、高級感を感じさせるデザインに

 こうして、2017年4月、5分間の湯煎で、家でも店に近い味を楽しめる「国産うなぎ蒲焼き」(4枚400g12300円)が完成(賞味期限は冷凍で3カ月)。販売開始に合わせて認知度を高めるため、同年6月に「接待の手土産」にも掲載。8月の品評会に出品し、「冷凍商品とは思えない味や食感」と高評価を得て、入選を果たした。「遠方からの注文もあり、認知度の高まりを感じます」(横山氏)。また、父の日のギフトとしても好評で、掲載直後の6月は同商品だけで80万円を売り上げるなど、手応えを感じている。

 さらに、2019年4月からは、うなぎのひれやレバーなど珍しい部位の串焼き(6種)を蒲焼きとセット(冷凍商品)にして「接待の手土産」に掲載。こちらも品評会に出品予定で、さらなるヒットに期待を寄せている。

株式会社AJX 代表取締役 横山 純哉 氏
祖父が創業した店を継いで、2015年から三代目に。手土産商品の売上の一部を、天然うなぎの稚魚を放流する活動への寄付金にしている。
うなぎ会席 藍の家亭(東京・蒲田)
東京都大田区西蒲田7-27-5 cityビル1F
■接待の手土産
https://temiyage.gnavi.co.jp/item/00000837/
■レストラン
https://r.gnavi.co.jp/g666700/

1983年創業のうなぎ専門店。「坂東太郎」など、厳選した国産うなぎを使用。全室完全個室で、接待や記念日のほか、顔合わせの利用も多い。

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※本記事の情報は記事作成時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報はご自身でご確認ください。

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