下鴨茶寮(京都・出町柳)
料亭のちりめんナッツ(8個入り、1,620円)
ちりめんじゃこ、粉山椒、パンプキンシード、カシューナッツ、アーモンド、クルミ、クコの実、ブルーベリーを、しょうゆやハチミツとからめて炒め、丸く成形。見た目にも鮮やかで、酒のおつまみにもなる一品
見た目も色鮮やかでお酒にも合うと好評!
京阪電鉄・出町柳駅から徒歩8分の場所にある「下鴨茶寮」は、江戸時代の安政3年(1856年)創業の老舗料亭。客層は50代以上のアッパー層が中心で、記念日や接待での利用が多い。「手土産事業にも力を入れており、伝統を大切にしつつ、新しい要素を加えた独自の商品の開発に取り組んでいます」と、通販営業部・部長の上野和樹氏は語る。
そんななか、2016年秋に、もともと人気の高かった手土産「ちりめん山椒」(1080円)をアレンジした「料亭のちりめんナッツ」(8個入1620円)を開発。これは、ちりめん山椒を作る際に使うちりめんじゃこや粉山椒のほか、パンプキンシード、カシューナッツ、アーモンド、クルミ、クコの実、ブルーベリーの8種を、しょうゆやハチミツなどとからめながら炒め、丸く成形したもの。ナッツの香ばしさや山椒の風味など、口の中で様々な味が複雑にからむ新感覚の和菓子だ。「炒める時間が長いと色が黒くなってしまい、短いとベトベトした手触りになってしまうので、何度も試作し、ベストな火加減と火入れの時間を探りました」と、上野氏は振り返る。
これを、百貨店で週末限定商品として販売。また、2017年に百貨店のバレンタインフェアで、“チョコレートが苦手な方に”というキャッチフレーズを付けて売り出した。すると、連日売り切れが続いたため、同年夏に店頭や百貨店でのレギュラー販売を開始した。
さらに、2018年夏には、認知度アップを狙って「接待の手土産」にも掲載。品評会では8種の素材を並べて商品の特徴をアピールしたところ、秘書から「和洋の素材の組み合わせがおもしろく、お酒にも合う。外国の方にも喜ばれそう」と高評価を得て、特選を受賞した。
料理人が一つひとつ手で丸めるため、製造数は1日300個が限界だが、「見た目の美しさなど、職人のていねいな仕事はお客様にも伝わる」(上野氏)という想いから、機械化による大量生産は考えていない。現在、「料亭のちりめんナッツ」は、同店が持つ約60の手土産商品のうち、売上トップ5に入るヒット商品に成長。特選の受賞を機に、さらなる売上アップを期待している。
京都府京都市左京区下鴨宮河町62
https://temiyage.gnavi.co.jp/item/00001301/
■レストラン
https://r.gnavi.co.jp/9c8t20uy0000/
創業160年を超える老舗料亭。庭を望む座敷席や個室など全80席の落ち着いた空間で、四季折々の素材を盛り込んだ懐石料理が楽しめる。