撮りたくなる演出が満載!特別感のあるコースで予約増
北海道バル TOKAPU 大宮店[埼玉・大宮]
華やかなテーブルアートがSNSで拡散され呼び水に
埼玉・大宮駅東口近くの一番街商店街にある「TOKAPU」。以前は北海道をテーマにした大衆居酒屋だったが、2020年4月にリニューアルし、“北海道バル”として再スタートを切った。「大衆居酒屋よりも高単価にしたいと思い、バルに業態を変更しました。周辺の飲食店と差別化を図るために、イクラやカニといった北海道産の食材はそのまま売りとして据え、洋風メニューにアレンジして提供しています」と店長の海老沢颯太氏は話す。メニューは“SNS映え”を意識し、「燃える!ジンギスカン」(1078円)は客席でフランベをして提供するなど、写真や動画を撮りたくなる料理を多くラインナップ。リニューアル前は男性が中心だったが、現在は女子会やデートで利用されることが多くなり、20~30代前半の女性が約8割を占めている。
さらに「高級感やサプライズのある店にしたい」(海老沢氏)と考え、2020年9月より始めたのが、「誕生日・記念日コース」(3300円)。その目玉としているのが、客席のテーブルを大きな皿に見立てチョコレートソースなどでメッセージを書き、デザートをデコレーションする「テーブルアート」だ。
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予約時に依頼されたメッセージをチョコレートソースで書いていく -
ベリーソースや生クリームなどを用いてメッセージを囲むようにデコレーション
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ミニケーキ、フルーツを周りに置いて華やかに。彩りにも気を配る -
デザインは型を決めずスタッフが自由に描く。この過程を動画で撮影する人も多い
まず、あらかじめクッキングシートをテーブルに敷いておき、その上にテーブルクロスをかけて来店客を出迎え。食事を楽しんだ後にテーブルクロスを外し、クッキングシートの上でスタッフがテーブルアートを始める。「半個室を使い、キャンドルを灯すなど、セッティングからほかの席と異なるため、案内時から特別感があると好評です。お祝いされる主役の目の前でテーブルアートを行うので、感動したとおっしゃる人もいます」と海老沢氏。テーブルアートを行う様子を来店客が撮影してInstagramにアップすることも多く、店も来店客に許可を取った上で撮影してSNSに投稿し、アピールしている。海老沢氏は「SNSでテーブルアートを見て予約される方も多いです」と語る。全体の約7割が予約客で、そのうち半数は『誕生日・記念日コース』を選択。「認知度が上がるにつれ、『誕生日・記念日コース』の予約が増え、週末は1日3組入ることもあります」(海老沢氏)。
さらに「誕生日・記念日コース」では、料理も華やかさを意識して開発。全5品と品数は少なめだが、野菜や生ハムを華やかに盛った「“まるで花束”ブーケサラダ」や、十勝ハーブ牛のローストビーフを使い客席で花火を灯して提供する「ローストビーフの肉ケーキ」など、このコースだけしか楽しめない料理を盛り込み、特別感を演出する。「どの料理もお客様の反応が良く、こちらも写真や動画を撮る方がほとんどです」と海老沢氏は笑顔を見せる。
今後は「売りである生ガキ、カニ、ラクレットチーズ、十勝ハーブ牛のメニューをさらに前面に押し出していきたい」と海老沢氏。同時に、「サプライズやお祝いといえば『TOKAPU』というイメージを強めたい」(海老沢氏)と、SNSで話題になるようなインパクトの強いメニューやプランを追求していく考えだ。
埼玉県さいたま市大宮区宮町1-51 2F
https://r.gnavi.co.jp/jh2duf9f0000/