2026年度 忘年会・新年会の「早期予約作戦」
12月のカレンダーはもう把握済みだろうか。2026年は24日・25日が木・金曜日にあたり、例年以上にクリスマスの影響を受けやすい。そのため企業の忘年会ピークは第2・第3週へと前倒しされる見込みで、勝負どころは通常よりも早いと予測される。週末の忘年会需要が前半に集中する今年、そもそも向かい風にある大型店は、いかにして早期予約を獲得すべく準備をしているのか。
今回スポットを当てるのは、福岡・天神の「ビアード アメリカン ルーフトップ(以下、ビアード)」。ビル7階の屋上空間を活かした本格アメリカンルーフトップバーで、少人数の飲み会・バーベキューから100人超の大規模イベントまで対応。最高月商2,200万円超えを誇る繁盛店だが、開放的なロケーションゆえに「冬季の集客」が毎年の課題である。代表取締役の江藤 仁則 氏に、「ビアード」ならではの売りと、成果を出すための具体的な戦略を伺った。
BEARD - AMERICAN ROOFTOP -(ビアード アメリカン ルーフトップ)
業態:バー&ダイナー
座席:130席(屋内+屋外テラス)
客単価:4,500〜5,000円
客層:10~60代、男女比4:6、常連、ビジネス、ファミリー
アクセス:地下鉄空港線(1号線)赤坂駅2番出口より徒歩2分
営業時間:11:30~17:00、17:00~24:00(野外の席利用は22時まで)
定休日 :無し(不定休)
TEL:050-5492-4821
https://r.gnavi.co.jp/80k9t3sj0000/
https://arwrk.net/recruit/bbxicv7pexqsswu/
目次
最高月商2,200万円超えを弾き出す実力店「ビアード」
2026年 忘年会・新年会の早期予約作戦
【自店の強み】一番人気「バーべキュー」✕豊富なドリンク
【課題解決】「寒そう」というイメージの払拭
【2026年の戦略】継続的な「Web集客最適化」で弱い時期を補強
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最高月商2,200万円超えを弾き出す実力店「ビアード」
株式会社Independent(インディペンデント)は、アメリカンカルチャーを軸に飲食、空間、体験をデザインする企業だ。2015年8月から福岡・天神エリアにアメリカンなダイナーやバーを展開する中で、以前から温めてきた「街中でバーベキューができるオープンスペース」として2020年9月に誕生したのが、3号店の「ビアード アメリカン ルーフトップ」(以下、ビアード)である。
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屋外には、入り口前にテラス席(ベンチ・椅子48席)と、眺望の良い一番人気のロフト席(ソファ45席)を配置 -
店内は本場アメリカの雰囲気満載。福岡最大級となる14台のモニターと充実の音響設備を備え、スポーツ観戦などの熱気あふれるイベントから各種パーティ、結婚式2次会まで大迫力の団体利用に応える
ビル7階の屋上空間を活用した店舗は、テラスとロフトを備え、屋内40席・屋外90席余を完備。立食なら200人超にも対応する開放的な空間と、天神の街並みを一望できる絶景、本場アメリカのフード・ドリンクが人気を博し、最高月商2,200万円超えを弾き出す実力店だ。2026年6月には全国初の「ジムビーム専門店」としてリニューアルを果たし、さらなる勢いを見せている。
しかし、この恵まれたロケーションの集客は、逆から言えば「暖かい季節に偏りがち」ということ。この季節に左右されるという課題に対し、今冬の忘新年会シーズンは新たな体制と戦略で挑む。
江藤氏が掲げる年末のテーマは「冬が苦手と言うのはもうやめました!」。その具体的な一手を見ていこう。
2026年 忘年会・新年会の早期予約作戦
早期予約を勝ち取るために、着手すべきは「来店客の目線に立った自店の強みを再認識すること」だという。強みや魅力を明確にしてこそ、魅力的なプラン設計が可能となる。
【自店の強み】一番人気「バーべキュープラン」×豊富なドリンク
「『ビアード』の絶対的な強みは、年間を通して圧倒的一番人気の、炭火で焼くバーベキュープランです」と江藤氏。2時間飲み放題付き(全3プラン/4,980~5,980円)は年間を通して需要があり、5〜6人規模から100人を超える大規模宴会まで、ビジネス、ファミリーを問わず支持を得ている。
また2026年6月には全国初の「ジムビーム専門店」へとリニューアルし、専用サーバーを導入。“ビアードでしか味わえない空間とドリンク体験”という強力な差別化を確立している。
フード
他にサラダやスナック、ピザやパスタ、デザートまで幅広く提供している。
ドリンク
他にも「レッドブルカクテルタワー」や「ウイスキー」「サワー」「焼酎」などを取りそろえる。
この看板メニューである「バーベキュープラン」を主軸に、今季は気候の推移を見極めながら「秋BBQ」と「忘新年会プラン」を段階的に展開する予定だ。
年末年始は「豊富なドリンク」という強みも活かし、忘年会・新年会それぞれで選べるコースバリエーションを拡充。「ここなら間違いなく盛り上がる」と思わせるプラン展開で、「ビアード」にとって確実な予約獲得へとつなげる。
【ビアードの早期予約:メニュー戦略】
■気候を見極め、秋プランと年末年始プランを構築する
最大の魅力である「バーベキュープラン」を主軸とし、
「秋BBQ」と「忘年会プラン」を準備。段階的な展開で需要に応える
■選びやすい3段階プラン
2025年までは1種類だった忘年会プランを見直し、「ライト」「スタンダード」「プレミアム」(価格別の3段階)を設定
予算や用途に合わせて選べることで、幹事の意思決定ハードルを下げる工夫を行う
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【課題解決】「寒そう」というイメージの払拭
「ビアード」は屋外空間が広く、ロフト(45席)とテラス(48席)は夏場を中心に春から秋まで予約でいっぱいになる人気ぶりだ。モニターや音響設備が整ったパーティー向きの屋内席(40席)もあるが、「どうしても“夏のイメージ”が強く、11月から2月にかけて冬季の集客が課題。売上の季節格差をどう縮めるかが、開店以来のミッションです」と江藤氏は語る。
これまでもさまざまな手を打ってきた。1年目に寒さ対策としてニューヨークから取り寄せたのは、4〜5人用と最大8人まで入れる大小のクリアドームテントだった。
ドーム内は温風機を使うことで屋内と同じ暖かさをキープ。冬ならではの風情があり、雨にも強く、独特のおこもり感を楽しむことができる。
さらにハード面だけでなく、ソフト面の条件も大幅に緩和。冬季はフードの価格帯を利用しやすく設定するほか、夏季は100人以上必要な貸切条件を30〜40人から柔軟に対応する。また、従来は食材準備の都合上見送っていた「当日のバーベキュー受付」も、オペレーションを見直すことで解禁した。
「冬は料理やドリンクの提供速度も圧倒的に早く、サービス面での満足度が高いです。一度体験されたお客様は『実は冬の方が圧倒的に快適でお得』だと実感してくださっています」と江藤氏。「冬は寒そう」というイメージを逆手に取り、「冬だからこそ受けられるサービスと快適性」を前面に打ち出すことで、リピーターの獲得と忘年会需要の掘り下げを図っている。
【ビアードの早期予約:冬季の戦略】
■クリアドームテント+温風機
温風機を使うことで屋内と同じ暖かさをキープ
■冬だからこそ受けられるサービスと快適性
フードの価格帯や貸し切り人数の上限を下げ、より利用しやすく条件を緩和
オペレーションを見直し、当日のバーベキュー受付も実施
【2026年の戦略】継続的な「Web集客最適化」で弱い時期を補強
どんなに魅力的なプランや防寒体制を整えても、ターゲットへ届く「認知」がなければ予約にはつながらない。そこで「ビアード」では、2025年シーズンからぐるなびの「WEB集客最適化プラン」を導入。このプランは、ぐるなび担当プランナーが毎月店舗と相談しながらネット集客全般に関して「計画→実行→分析・検証→改善」とPDCAを回して年間でサポートするサービスだ。
今年はさらにギアを上げて臨んでいる。最大のポイントは、立案の段階から代表である江藤氏自身が販促のトップとして陣頭指揮を執ることだ。売上が伸び悩む閑散期に現場が抱えるストレスを軽減するため、90%は経営者が担い、10%をスタッフの力に依拠する方針へと舵を切った。
自店の強みを踏まえ、ぐるなび担当プランナーとともに組み上げて早期予約獲得施策として打ったのが、9月1日の創業記念日に合わせた「BEARD 6周年5大特典」だ。気候が良く集客しやすい9月、周年のにぎわいに合わせて大々的にアピールすることは、年末年始に向けたスタートダッシュ(認知拡大と顧客獲得)のための絶好のタイミングと考えた。このようなイベントの内容を具体化し、ぐるなびページやGoogleビジネスプロフィールの最新投稿などに反映している。
勝負どころとなる2026年12月は、4週目がクリスマスと重なるため忘年会需要が3週目までに集中する。このカレンダーを見越し、9月初旬には早期予約に向けた戦略会議を実施。「Web販促に不可欠なデータ分析やページのスピーディーな更新対応を、ぐるなび担当プランナーと進められるのは心強いです。自社で雇った場合の人件費を考えると、経費的にもかなり有効と考えています」と江藤氏は語る。
緻密なデータ分析に基づくWeb戦略と、社長自らの陣頭指揮によって、苦手としてきた冬季克服を目指す。
【ビアードの早期予約:Web戦略】
■ぐるなびの「WEB集客最適化プラン」を導入
戦略相談をぐるなび担当プランナーと実施。ネット集客全般に関してPDCAを回し、Web予約につながるベースづくりを継続的に実施
■2026年年末年始に向けての取り組み
8月初旬→6周年企画を準備、8月中旬より告知
9月初旬→冬季に向けての戦略相談、施策パターンを複数検討
10月初旬→10月の気候予測をもとに、「秋のBBQ」取り込みと「年末忘年会プラン」を検討
■10〜2月限定の早期割
1〜2週間以上前からのWeb予約で、コースや飲み放題を通常より500円引きなどの特別価格で提供。「早めの決定がお得」という明確な動機付けを行う
ビアードの原点は、20代の江藤氏がアメリカ西海岸でインスパイアされたアメリカ文化にある。江藤氏はその後もたびたびアメリカを訪れ、同地で得たパワーを経営に注ぎ込んでいる。「まだまだ、ここで止まる気はない。むしろまだ始まっていないかもしれない」と江藤氏。まずは「冬が苦手」克服に成功し、世界に向かって事業を強く大きくすることを展望している。
(写真提供:株式会社Independent)
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