近年消費が堅調に伸びている鶏肉。飲食業界でも、焼鳥チェーンの躍進、専門店の増加、ロティサリーチキンの流行など、様々なシーンで注目が高まっている。あらためて鶏肉の魅力に迫るとともに、3店舗の人気メニューとその秘密を紹介する。
高まる健康志向。鶏肉の魅力とは
鶏肉の消費の伸びは堅調。背景に高齢化と健康志向
「日本における鶏肉の消費は堅調に伸びています」と語るのは、一般社団法人日本食鳥協会の大島照明氏だ。それは統計を見ても明らかで、日本人1人当たりの鶏肉供給量(供給純食料)は年間2.6kg。豚肉の12.2kgを上回り、牛肉の5.8kgをはるかに超えている(農林水産省「平成27年度食料需給表(概算値)」より)。10年前の供給量は豚肉が12.0kg、牛肉が5.6kgなので微増している程度だが、鶏肉は9.8kgから約3kgの大幅な伸びを遂げたことがわかる。