猛暑続きだった夏が終りを迎え、ようやく過ごしやすい季節がやってきました。秋は魅力的な食材が旬を迎えることもあり、“食”が楽しみになる季節。一方で、食材高騰の影響も気になるところ。栗や梨、松茸などの秋の味覚が夏の猛暑の影響で不作で価格が上がっているため、これらの食材を使っている飲食店にとっても頭が痛い状況です。
今回の調査では、消費者に対して「秋に食べたい食」をテーマにアンケートを実施。約半数が、食に関して一番楽しみな季節は「秋」と回答しました。また、秋に飲食店で食べたい食材については、「牡蠣」「秋刀魚」「松茸」に人気が集まりました。食材高騰による飲食店の値上げについては、全体の7割の人が、1~2割の値上げが許容範囲と回答。秋に食べたいスイーツは「モンブラン」が圧倒的1位となりました。
では、詳しいアンケート結果を見ていきましょう。
目次
・Q1 “食”に関して一番楽しみな季節は?
・Q2 秋に食べたくなる食材は?/Q3 外食したいと思う食材は?
・Q4 Q3の回答の理由は?
・Q5 秋の味覚の値上げの許容範囲は?
・Q6 秋に行きたい飲食店の業態は?
・Q7 この秋、昨年に比べ外食の回数に変化は?
・Q8 秋に食べたくなるスイーツは?
■調査期間:2023年10月4日(水)~5日(木)
■調査方法:Webアンケート
■調査対象:全国
■回答者 :20~60代のぐるなび会員1,000名
まず、Q1では、春・夏・秋・冬の中で、“食”という視点で一番楽しみな季節を聞きました。結果は、約半数の人が「秋」(47.2%)と回答。他の季節は、「冬」(17.5%)、「夏」(8.7%)、「春」(6.2%)の順に支持を集めました。“食欲の秋”と言われ、魅力的な食材が旬を迎えることもあって、「秋」と聞くだけで食べ物が浮かんでくる人も多いのかもしれません。
次は、「秋に食べたくなる食材」(Q2)と「秋に食べたくなる食材の中で、外食で食べたい食材」(Q3)についての質問。秋に食べたい食材をたずねると「秋刀魚」(53.2%)や「栗」(46.8%)、「梨」(46.1%)をあげる人が多かったのですが、外食シーンでは「秋刀魚」(17.6%)のほかに、「牡蠣」(20.9%)や「松茸」(16.2%)といった、外食ならではの少しぜいたくな食材を楽しみにしている人も多いという結果になりました。
さらに、Q4ではQ3でその食材を選んだ理由を聞きました。その結果、「外食ならではの料理を楽しみたい」(69.1%)が最も多く、秋の味覚を外食=「プロの味」で堪能したいというニーズが高いことがわかりました。
また、秋の食材の値上げについての許容範囲(Q5)について聞くと、約7割の人が「1~2割」の値上げが許容範囲と回答。極端な値上げでなければ多くの人が受け入れることが読み取れます。ただ、今年は夏の猛暑の影響で栗や梨、松茸などが不作で価格が高騰しています。消費者にとっては、食べたい気持ちと財布事情のせめぎ合いになりそうです。
Q6では、秋に行きたい飲食店の業態を聞きました。全体では、「寿司」(43%)、「その他和食」(32.2%)、「蕎麦、うどん」(31.3%)が上位に。年代や男女別で傾向を見ると、30代女性は「カフェ、スイーツ」(38.2%)、50代女性は「イタリアン、フレンチ」(40.2%)が最も多く、世代別のニーズの違いが読み取れる結果となりました。
さらにQ7では、この秋、昨年と比べて外食の回数に変化がありそうかを聞きました。「増えそう」、または「やや増えそう」と回答した人は全体の27.6%で、昨年と比べて外食意欲の高まりを感じさせる結果となりました。
最後に、秋を感じると食べたくなるスイーツを聞くと半数以上の人が「モンブラン」と回答。「モンブラン」に支払ってもいいと思う最高額は平均で972円で、中には5,000円以上の金額を書いた人もいました。スイーツには財布の紐が緩む傾向があるようです。
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