目次
・Q1 今年に入って、あなたの訪れた外食先で訪日外国人が増えたと感じますか。
・Q2 訪日外国人が増えたと思う飲食店の業態を教えてください。
・Q3 訪日外国人に日本で食べてもらいたいものはありますか。
・Q4 訪日外国人に日本で飲んでもらいたい飲み物(日本産)はありますか。
インバウンド(訪日外国人)の数が右肩上がりに増えている。観光庁の発表によると、2023年6月は2020年1月以来、3年半ぶりに200万人を突破した。そこで、ぐるなび会員を対象に「インバウンド」についての調査を実施した。
今回の調査では、外食先で訪日外国人が増えたと思う人は3人に2人(66%)で、特に北海道、関東、九州では平均より5ポイント以上高い結果に。また、外国人が増えたと思う業態は「寿司」「居酒屋」「ラーメン」が上位だった。ほか、外国人に食べてもらいたい料理は「寿司」「天ぷら」「ラーメン」で、飲んでもらいたいものは「日本酒」「緑茶、抹茶」などが上位になった。
では、以下より「インバウンド」に関するアンケート結果を詳しく見ていこう。
■調査期間:2023年7月7日(金)~9日(日)
■調査方法:Webアンケート
■調査対象:全国
■回答者 :20~60代のぐるなび会員1,000名
まず、Q1では外食先で訪日外国人が増えたと感じたかを尋ねた。全体(上のグラフ)を見ると、3人に2人(66%)が「増えた」(「やや増えた」を含む)と実感しており、外食の場でインバウンド増加を感じている人が多いことがわかった。また、地方別(下のグラフ)で「増えた」「やや増えた」と回答した人を比べると、北海道と関東、九州が全体平均より5ポイント以上多く、外国人が増えているエリアだと推測ができる。
次に、外国人が増えたと感じた飲食店の業態(Q2)については、「寿司」(55.9%)が半数以上で、次いで「居酒屋」(31.2%)と「ラーメン」(29.5%)が上位にランクイン。訪日外国人の多くがこれらの業態を好んで店を選んでいることが推測される。
さらに、Q3で外国人に食べてもらいたい料理を聞いたところ、Q2と同様、こちらも「寿司」(51%)がトップに。次いで、「天ぷら」(38.9%)、「ラーメン」(37.1%)が多かった。これを地方別に見ると、中国地方では名物の「お好み焼き」(41.7%)が1位になったほか、北海道では「ラーメン」(45.5%)が2位にランクインし、「すき焼き」や「鍋」「カレーライス」「丼物」が全体より10ポイント以上高くなる(一部グラフでは非表記)など、地域性が出る結果となった。
最後に、訪日外国人に飲んでもらいたいドリンクを聞いた(Q4)。最近海外でも注目されている「日本酒」(64.9%)や「お茶」(38%)が上位。地方別に見ると、九州では「焼酎」が4割を超えて日本酒に次いで多く、ここでも「地域の食文化を知ってもらいたい」というニーズがあることが浮き彫りになった。
これから、ますます増えていくことが予想されるインバウンド。特に「日本の食」は外国人が期待するものの一つといえるだろう。飲食店が上手に地域性や食文化をアピールして、外国人のファンを獲得していくことも集客の重要なポイントになりそうだ。
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