2024/05/29 特集

2024年下半期に役立つ!ぐるなびデータから読み解く最新外食トレンド

ぐるなび独自の検索ワード情報やぐるなびページの掲載情報などを基に、2024年下半期の“外食トレンド”を占います。飲食業界全体に見られるトレンドの傾向や、料理ジャンルごとのに注目が集まっているメニューやドリンクの傾向も分析します。

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2024年の外食トレンドを分析!

早いもので2024年も折り返しに近づいています。飲食業界ではさまざまなトレンドが生まれていますが、「ぐるなびマーケティングソリューション」では、独自の飲食店アンケートやデータサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを元にしたトレンド予想やメニューの分析を行っています。

今回は、2024年の食に関するトレンド情報の中から、3つのトレンドメニューと、4つの料理ジャンル「肉料理」「揚げ物」「中華料理」「ドリンク」のトレンドをご紹介。ぜひ下半期の戦略に役立ててください。

「ぐるなびマーケティングソリューション」とは
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目次
2024年のトレンドキーワードは「高級食材」「粉もん」「食べ歩き」
肉料理の注目トレンドは「チキンステーキ」
揚げ物メニューの注目トレンドは「天ぷら」
中華料理の注目トレンドは「あんかけ焼きそば」
ドリンクの注目トレンドは「コンブチャ」

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2024年のトレンドメニュー

トレンド➀ カラスミ、ウナギ、アワビなどの高級食材・メニュー

注目のトレンドキーワードの一つ目は「高級食材・メニュー」です。カラスミ、鰻(ウナギ)、鮑(アワビ)、なまこなどが挙げられます。これは2023年8月以降、中国が日本の水産物輸入を全面停止としたことが大きく影響しています。そのため、日本を産地とする高級食材の国内需要が注目されています。

テレビで特集が組まれたカラスミは、サンドイッチやポテトサラダなど、さまざまなアレンジレシピが紹介されてSNSで話題に。他にも、カラスミ炒飯やパスタなど外食メニューも登場して人気を集めています。

【カラスミを使った繁盛店メニュー】
「下北六角」(東京・下北沢)の 「カラスミ大根」
「フラミンゴ」(東京・恵比寿)の「グリーンアスパラのカキアゲ~ユズとカラスミ~」

トレンド② 進化系もんじゃに代表される「粉もん」メニュー

もんじゃ、大阪うどんといった、いわゆる「粉もん」の日本食もトレンドが予想されるグルメの一つ。これは、2023年10月に3年ぶりに輸入小麦価格が値下げされたこと、2025年に開催される大阪万博に向けた関西グルメへの注目、加えてインバウンドの加速も影響することが考えられます。

「進化系もんじゃ」といわれるもんじゃが話題で、イタリアンやフレンチをベースとしたもの、小麦粉に代わって米粉をベースにしたもの、SNS映えする盛り付けなどが注目を集めています。海外からの観光客からも人気があり、インバウンドの再開に伴って注目度が高まっています。

【もんじゃが売りの人気酒場】
Z世代&ミレニアル世代を意識した進化系もんじゃ業態~「元祖海老出汁 もんじゃのえびせん」

トレンド③ ビジュアル&手軽さを兼ね備えた食べ歩きメニュー

おにぎりやケバブといった食べ歩きメニューは、2024年はさらなる人気が予想されます。外出や行楽の機会が増えたこと、気軽に食べられること、見た目のインパクトなどがZ世代を中心にブームとなっています。

トルコ料理の代表食ケバブはピタパンに挟むスタイルが一般的ですが、日本での国内人気を受けてアレンジも進んでおり、ヘルシーなサラダスタイルや和テイストの海苔手巻きケバブなども登場しています。

【こちらもチェック!】
ビストロ仕込みの「ピタサンド」が代々木上原で大ヒット!いよいよ日本で人気が加速する予感

【元記事はこちら】
<2024年食トレンド予想>キーワードは3つ!理由と背景を解説
※ぐるなびマーケティングソリューションに遷移します。

肉料理のトレンドは?

「チキンステーキ」に注目!

飲食店でどんな肉料理が取り扱われているか、ここ一年で注目を浴びている肉料理を抽出しました。メニューとしてメニューとして取り扱いが増えた肉料理の上位20位を紹介します。データは、直近12カ月分(2023年3月~2024年2月)の取扱指数(※)を調査し、2023年と比較したものです。

(※) 取扱指数…指定キーワードについて、特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値。特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標

近年は「から揚げメニュー」と「アジア系メニュー」のトレンドが見られましたが、ここ一年でそのトレンドにも変化が現れたようです。ランキングにから揚げメニューは一つもなく、日本食メニューが並びました。

また「叉焼(チャーシュー)」系メニューや「揚げ豚足」「軟骨煮」など豚肉を使った肉料理が多くランクインしており、そのほか鶏肉メニューの人気も垣間見られます。牛肉メニューは少なく、2021年から始まった輸入牛肉の価格高騰の影響(ミートショック)が、肉料理のトレンドにも大きく反映されていることが分かります。

「チキンステーキ」の取り扱い指数推移

中でも注目の肉料理は「チキンステーキ」。増加率ランキングの第2位にも「ガーリックチキンステーキ」がランクインしています。スーパーやコンビニ弁当のメイン惣菜としても提供されているほか、特に洋食店での取り扱いが2022年頃から増加し続けています。

2023年春頃から取扱指数が急増しており、これは昨今の健康意識が高まっていることが影響していると考えられます。ビーフステーキよりも比較的ヘルシーなチキンステーキが選択肢として存在感を増しているようです。

【元記事はこちら】
「肉料理」にも見られる日本回帰。データから見る2024年の注目メニューは?
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揚げ物メニューのトレンドは?

「進化系天ぷら」の人気が上昇中!

では、揚げ物ジャンルではどんなメニューの注目が上がっているのでしょうか。同じく直近12カ月分(2023年2月~2024年1月)の取扱指数増加率トップ20をランキングで紹介します。

2023年はスイーツや韓国グルメ人気が分かる結果でしたが、2024年は一変。「天ぷら」ジャンルの人気が顕著に見られました。薄い衣のため野菜や魚介類と相性が良いのが特徴で、主役である食材の味を引き立てつつ、食感に変化をもたらしてくれます。昨今では、小麦粉に米粉を使用したり、そば粉と米粉をブレンドした粉を使ったりするなど、よりサクサク感が増すように進化した天ぷらが登場しています。昔ならではの調理方法をベースとしながら発展を遂げてきている「天ぷら」。素材の新鮮さもさることながら、作り手の調理スキルもその味に大きく影響するため、インバウンド需要を背景とした日本グルメとして、より一層人気に拍車がかかることが予想されます。

また、トップ20のうち8つが魚介類となり、2023年よりも魚介類の揚げ物メニューが注目を集めているようです。

【元記事はこちら】
昨年と変化あり!2024年の“揚げ物メニュー”トレンド
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ガスフライヤーの人気商品5選を徹底比較!
※「テンポス フードメディア」へジャンプします。

中華料理のトレンドは?

「あんかけ焼きそば」に注目!

同じく、中華料理についても直近12カ月(2023年2月~2024年1月)の取扱増加率トップ20をランキングでご紹介します。

ランキングを見ると、「エビ」を使ったメニューが上位に来ているのが特徴です。ランキングには入っていませんが、ぐるなびが注目する中華メニューは「あんかけ焼きそば」。蒸した中華麺と肉や魚介、野菜などを油で炒めて上から餡をかけた焼きそばのことをさし、茹で麺を油で揚げたものも含みます。国内では北海道小樽市のソウルフードとして知名度が高く、使用素材のアレンジのしやすさから地方色が強い中華メニューの一つとして注目を集めています。あんかけ焼きそば専門店のオープンや、期間限定のあんかけメニューが提供されるなど人気となっています。

【元記事はこちら】
2024年「中華料理」のトレンド予想!いま話題の新たな中華メニューとは
※ぐるなびマーケティングソリューションに遷移します。

ドリンクのトレンドは?

進化系サワー、百花繚乱!

最後に、ドリンクの直近12カ月(2023年4月~2024年3月)の取扱増加率ランキングトップ20をご紹介します。

相変わらずのハイボール人気はさることながら、注目は3位の「パッションサワー」、9位の「トマトレモンサワー」、10位の「オレンジリキュール」といったフルーツ系のアルコールドリンク。定番人気の上位ドリンクに比べて、この一年ではサワー系ドリンクが人気のようです。

ランキングとは別に、ぐるなびが注目しているのドリンクは「コンブチャ」。コンブチャとは、紅茶に菌や酵母、砂糖を加えて作られた発酵飲料のことで、1970年代に「紅茶キノコ」として流行したことがあり、再ブームの予感です。 ヘルシーなドリンクとして、数年前にアメリカのモデルやセレブ発信で注目を浴びました。現在は韓国で販売されている、水に溶かして飲む顆粒タイプのものが日本でも人気で、その手軽さやフレーバーの多さが話題になっています。

【元記事はこちら】
【2024年最新】“今”人気のドリンクメニューの傾向と注目メニューとは?
※ぐるなびマーケティングソリューションに遷移します。

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根強いブーム!韓国グルメのトレンドと魅力を徹底解説!!顧客満足度アップのヒント満載
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いよいよ後半戦を迎える2024年。年末の繁忙期に向けて新たなメニュー開発のヒントとして、これまで紹介したデータを活用してみてはいかがでしょうか。

このほかにも「ぐるなびマーケティングソリューション」では、ぐるなびに蓄積されているデータを基に、トレンドを始めさまざまな情報の分析を行っています。

【詳細・お問い合わせはこちらから】
「ぐるなびマーケティングソリューション」ビッグデータサービス

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