飲料に対する意識の変化 2024
前回、2014～2023年の調査結果をまとめた「飲料トレンド10年の変化」を紹介しました。
今回2024年度は、”お酒を飲める人があえてお酒の量を控える選択をするというライフスタイルの広がり”が外飲みに及ぼす影響に着目し、「お酒を飲む」層と、「乾杯程度」層の違いを分析すべく、外食の頻度や支払額、よく注文する飲料の傾向を調査。さらに、2023年7月に実施した同様の調査の結果との時系列比較も行いました。
それでは以下より、アンケート結果を詳しく見ていきましょう。
調査期間 2024年6月28日（金）～7月2日（火）
※アンケート結果は、「ぐるなびPRO for 飲食店（管理画面）」にログインした後、下記からダウンロードできます（ぐるなび加盟店のみ）。
アンケート結果レポート「飲料に対する意識の変化 2024」
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目次
・“外飲み”機会ありは83%。飲む層はより高頻度・高予算
・注文するアルコールは生ビールが最多、特に「飲む層」に多い
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“外飲み”機会ありは83%。飲む層はより高頻度・高予算
まず、ふだんの飲酒の有無（図1）を尋ねたところ、「飲む」人が50.3%、「特別なときや乾杯のときに飲む程度」の人が32.9%、「まったく飲まない」人が16.8%で、2023年とほぼ同傾向でした。
図2は、飲食店で飲酒を伴う食事をする頻度のグラフです。以降、「飲む」人と「特別なときや乾杯のときに飲む程度」人（以降、「乾杯程度」層とする）の2層の違いにも注目してまとめていきます。
飲食店で飲食を伴う食事の機会があるのは全体で83.1％。うち、お酒を飲む層は、機会がある人の割合が95.9％と全体より特に高く、頻度も月に2日程度以上の割合が全体を大きく上回り、より高頻度でした。
一方、乾杯程度層も機会がある人の割合は90.7％と全体を上回りますが、頻度は「2～3カ月に1日程度」と「それ以下」が全体を上回り、うち「それ以下」が最多と、低頻度であることがわかります。
図3では、飲食店で飲酒を伴う外食で、1回あたりの支払額をグラフにしました。「3,000～3,500円未満」（14.7%）が2023年より4％増加し、最多となりました。ただし、より高額の「5,000～6,000円未満」（13.8%）と「4,500～5,000円未満」（13.7%）が少差で続き、平均は4,243円でした。お酒を飲む層で見てみると、平均が4,401円と、乾杯程度層（4,001円）より400円高めでした。
そして、平均額を見ると過去10年の最高額（飲料トレンド10年の記事：2023年の4,127円）を更新したものの、低単価の「3,000～3,500円未満」（15％）が2023年よりやや増加している点も念頭におきたいところです。
注文するアルコールは生ビールが最多、特に「飲む層」に多い
図4では、「外食でよく注文するアルコール」をまとめました。よく注文する飲料は「生ビール」（52.8%）がトップ。2023年に比べて伸びたのが「レモンサワー」で、4％増加しています。
お酒を飲む層では「生ビール」が全体より特に多い他、「ビール」や「レモンサワー」、「ハイボール」なども全体を上回っています。乾杯程度層では「梅酒・果実酒」、「カクテル（アルコール弱め）」が全体より多い傾向です。
次に、飲食店でお酒の種類や銘柄を選ぶ際に重視される点を調べました（図5）。その結果「食事・つまみにあう」（34.5％）が最多で、次いで「飲み慣れている」（28.4％）の順でした。2023年に比べ「食事・つまみにあう」と「炭酸強め」が微増となっています。
乾杯程度層では「フルーティー」や「甘口」が全体を上回り、これらをより重視してお酒が選ばれることがわかります。お酒を飲む層では「食事・つまみにあう」が全体より多くなっています。
以上、「飲料に対する意識の変化 2024」の調査結果の一部を紹介しました。
本調査では、上記以外に「家でお酒を飲む頻度」や「家でよく飲むお酒の種類」、「今後、家の外で（外食時・飲食店から購入して）飲みたいアルコール飲料・非アルコール飲料」や「今後増えそうな飲酒を伴う食事のシーン」なども尋ね、まとめています。下記からダウンロードして、ぜひドリンク開発などの参考にしてください。
アンケート結果レポート「飲料に対する意識の変化 2024」
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