トレンドレポート「米飯メニュー」編
ぐるなびでは、飲食店アンケートやデータサービス「ぐるなびデータライブラリ」のデータを基に、トレンド予想やメニューの分析を行っています。
昨年の米不足から続いた価格上昇、そして今年6月の政府による備蓄米放出など、昨年から今年にかけて世間を騒がせている、日本の主食「米」。お米の重要性について改めて考える機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。
今回は、「米飯メニュー」についての特集です。2024年の同特集では、注目メニューとして「酵素玄米」を紹介しました(2024年の記事はこちら)。今年はどんな米飯メニューが人気となるのか、データから詳しく見ていきましょう。
出典元:ぐるなびマーケティングソリューション
目次
・定番人気の顔ぶれは、昨年と大きく変化なし
・トレンドは「海鮮系 × 米」の組み合わせ
・「ライスバーガー」が新たなファストフードに仲間入り
・令和の米騒動が変えた、日本人の意識と食卓
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定番人気の顔ぶれは、昨年と大きく変化なし
まずは、飲食店における定番の米飯メニュー上位20位までを見ていきましょう。
*集計は、ぐるなびデータライブラリで採用している取扱指数を基準にしています。指定キーワードについて特定時点の全店舗数における取扱店店舗数の割合を表す数値「取扱指数」は、特定時点で1,000店舗あたり何店舗存在するかという指標です。
取扱ランキング
上位20位にランクインしたメニューの顔ぶれは、若干の変動はあれど、昨年と大きく変化はありませんでした。ときには主役として、ときにはメインのおかずを際立たせる脇役として、ジャンル関係なくお米が使われています。
トレンドは「海鮮系 × 米」の組み合わせ
次に、現在のトレンドを見ていきましょう。この1年で取扱指数が上昇した米飯メニューを、増加率ランキングで紹介します。
増加率ランキング
昨年と同様に、今年も新たな丼メニューが多く注目されているようです。「ひれかつ重」(1位)や「海老天丼」(13位)といった、揚げ物の丼が昨年と比べて多くランクインしています。また、肉系のものよりも海鮮系のメニューが増えたのも特徴で、上位20位のうち半数以上が海鮮系となりました。
「ライスバーガー」が新たなファストフードに仲間入り
「ライスバーガー」とは、焼き固めたご飯をバンズに見立てて、和風の具材を挟んだバーガースタイルのメニューのこと。
昨今の米価格高騰が続く中、流れに逆行するようにあえて飲食店などで「特別感のあるメニュー」として積極的にメニュー化されています。グルテンフリー志向による再評価などが挙げられ、「手軽な和風ファストフード」として支持が広がっています。現在はファストフードやコンビニ、冷凍食品でもメニュー化や商品化が進んでおり、注目のメニューです。
令和の米騒動が変えた、日本人の意識と食卓
国内の米不足と価格高騰を発端に広がった一連の出来事は、“令和の米騒動”とも呼ばれ、多くの日本人にとって主食の有り難みを改めて見直すきっかけとなりました。
2023年の「おにぎり」、2024年の「酵素玄米」など、近年「お米そのものを楽しむ」メニューへの注目が高まる中で起きたことも、騒動が大きくなった原因の一つと考えられます。
米の消費量減少が懸念される中、今回の出来事を機に意識が変化したのは確かであり、お米を使った新たな商品やメニュー開発が積極的に進められている今、「お米ブームの再来」も遠くないかもしれません。
ぐるなびが持つビッグデータを基に最新の食トレンドを分析。2024年にトレンドとなったメニューを振り返りつつ、2025年に注目が集まりそうなメニューをピックアップ。
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