「京の食文化を学び・味わう 京の冬野菜まつり」が開催

1月31日に京都市役所前広場で「京の食文化を学び・味わう 京の冬野菜まつり」が開催された。京都の旬野菜と食文化を楽しんでもらい、未来へ継承するとともに、そのすばらしさを国内外へ発信した。

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京都市役所前の広場で行われた「冬野菜マルシェ」。各ブースでは旬の野菜や料理が販売され、多くの来場者が足を運んだ

京都市役所前広場の会場に約9200人が来場!

2015年1月31日(土)、京都市役所前広場にて「京の食文化を学び・味わう 京の冬野菜まつり」が開催された。このイベントは、京都の旬野菜と食文化を京都市民に楽しんでもらい、未来へ継承するとともに、そのすばらしさを国内外へ広く発信することを目的としたもの。京都市と地域活性化包括連携協定を結んだ株式会社ぐるなびは、同イベントの主催に名を連ねている。

当日は、11時からオープニングセレモニーが行われ、京都市副市長の塚本稔氏が登壇。「冬の京野菜は、寒さにさらされることで多くの栄養が蓄えられたおいしい食材です。今回は京野菜とそれを使ったメニューのほか、京都肉(和牛)や京都ポーク、中央市場から魚介類も出展されています。本日来場いただいた方々には、ぜひ京都の食材のすばらしさを感じていただければと思います」と、冬の京野菜の魅力やイベントへの期待が語られた。

セレモニーに続いて「生産者の顔が見える冬野菜マルシェ」が開幕。会場では、京都の生産者など26団体が自慢の食材と、その食材を使った料理をブースごとに販売し、開場後すぐに行列ができるブースも見られた。販売された商品のなかには、「すぐき」(カブの変種である酸茎菜(すぐきな)の葉とかぶらを使用した漬物)など、地元・京都の人に昔から親しまれているものもあり、初めて食べてその味に驚く人や、昔食べた味を懐かしむ人など、それぞれに京の冬野菜とその料理を堪能した。

また、会場内にはキッチンカーが置かれ、「京料理 とりよね」の料理長・田中良典氏が、京野菜と野たまご、自店で使っている出汁などで作ったオリジナルのどんぶり「きょう丼」を販売。田中氏が来場者と会話をしながら販売して、盛況を呈した。

ほかにも今回のイベントでは、会場近くの地下街「ゼスト御池」で「京の旬野菜や食文化などに関するミニ講座」や「平成26年度市内農産物品評会 市長特別表彰式」などを実施。同じく会場周辺にある「学校法人大和学園 ラ・キャリエール クッキングスクール」では、笹井昭彦氏(同スクール シェフインストラクター)による京都の旬野菜を使った料理教室が行われた。

会場には約9200人が訪れ、広場の特設ステージでは、清酒の鏡開きやスタンプラリー、餅つき体験、大原野竹太鼓の演奏パフォーマンスなど、様々な催し物を開催。各ブースでは最後まで生産者と来場者の交流が続き、イベントは盛況のうちに幕を閉じた。

各ブースには「はたけ菜」や「鷺知らず」(小魚の佃煮)など様々な食材や加工品が並び、生産者が来場した人に商品について説明する姿が見られた
「ねぎ焼」や「京都肉と京野菜の鉄板焼」など、京都の食材を使った料理の販売も好評を得た
「京料理 とりよね」の料理長・田中良典氏(左)が、キッチンカーでオリジナルの「きょう丼」を販売
市内農産物品評会市長特別表彰式。受賞者が表彰され、審査員長が受賞した農産物を講評
京都市副市長の塚本稔氏(中央)らによる「伏見の清酒」の鏡開きも行われた
「学校法人大和学園 ラ・キャリエール クッキングスクール」の笹井昭彦氏が、料理教室で京野菜料理を披露