食材ロス削減につながり、コロナ禍の飲食店経営への寄与にも期待
9月9日、東京都内の会場にて2021年「トレンド鍋®」記者発表会が行われ、オンラインで配信された。「トレンド鍋®」とは、株式会社ぐるなびが2009年より発表している、その年に流行すると予想される鍋メニュー。本格的な鍋シーズの到来に先駆けて、ぐるなびの持つビッグデータや消費者アンケートなどをもとに、毎年選定されている。13回目となった今年の「トレンド鍋®」は、「まるごと鍋™」に決定した。
ぐるなびでは、「まるごと鍋™」を「食材を丸ごと使い切る、もしくは端材でだしを取る、付けタレを使わなくてもスープに味が付いているなど、食品ロスに配慮された鍋」、そして「具材、味、食べ方が、地産地消などのサステナビリティに配慮された鍋」と定義。「まるごと鍋™」を選出した背景について、ぐるなびの小崎俊幸は「近年、サステナビリティへの消費者の認知・関心が高まっており、サステナビリティに配慮したメニュー開発と、それをアピールし、消費者に多様な選択肢を示していくことが、今まで以上に重要になっている」と解説。また、飲食店においては食品ロス削減の重要性がコロナ禍でますます高まっていること、加えて、消費者の地元食材への関心が高まっていることなども選定理由となった。
記者発表会では、「まるごと鍋™」の一例として、管理栄養士の株式会社エミッシュ代表取締役・柴田真希氏が考案した「まるごと鶏のうま味トマト鍋」「大豆まるごと豆乳鍋」「アラでだしをとった鯛しゃぶ鍋」が紹介された。
このほか、シェフ・プロデューサーの森枝幹氏と、ぐるなび・エディトリアルプロデューサーの松尾大のトークセッションも行われた。東京・下北沢「サーモン&トラウト」のシェフを経て、渋谷のタイ料理店「チョンプー」のプロデュースなどを手掛ける森枝氏は、未利用魚の活用など、かねてより食のサステナビリティにつながる活動をしてきた。森枝氏はさまざまな国へ渡り食文化を学んだ経験も踏まえ、食材を丸ごと使う鍋の例を紹介したほか、「この10年で消費者の価値観が大きく変わったように感じる。10年前は、どれだけぜいたくかということが重視されていた。『食材のほんの一部しか使っていない』といったことが価値だったが、今は無駄なく使うことが価値になっている。この流れをより盛り上げていければ」などと話した。
全国No.1のまるごと鍋™を選ぶ、「まるごと鍋™グランプリ」が開催決定!
ぐるなびでは、2021年の「トレンド鍋®」発表にあわせて、飲食店を対象とした「まるごと鍋™グランプリ」を開催する。期間中に全国の飲食店で提供されるさまざまな「まるごと鍋™」から、ぐるなびユーザーの一般投票と審査員による審査を経て、全国No.1の「まるごと鍋™」を決定。ユーザー、飲食店、関連企業とともに、今年の鍋商戦を盛り上げていく。
エントリーは無料で、9月9日から受け付けており、締め切りは11月19日。エントリー方法や審査方法、賞金などの詳細は、下記サイトをチェック!
まるごと鍋™グランプリ
https://pr.gnavi.co.jp/promo/trendnabegp/2021/entry/