2023/11/01 NEWS

米粉で食感向上、ブーム必至! 全国の飲食店でメニューフェア開催

米・米粉消費拡大推進プロジェクト事務局が、2023 年11 月1 日(水)~2024 年2 月29 日(木)の期間限定で、大手外食チェーンや日本全国の飲食店と連携した「米粉の魅力新発見! 米粉を使ったメニューフェア」を開催。フェア中は、X ・Instagram を活用したキャンペーンも実施して米粉の認知度を上げ、日本で唯一、自給率100%の穀物「米および米粉」の消費拡大を目指します。

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更新日:2023.11.9

全国1,300 店舗以上が参加。外食業界最大級の米粉フェア

米粉を使うことで、カリッ、サクッ、もっちり。小麦アレルギー対応のグルテンフリーな粉として利用が進む米粉ですが、近年は新しい食感を生む原材料として注目を集め、パンやうどん、パスタの主食メニューへの利用に限らず、からあげや天ぷらの衣、お好み焼きやスイーツの原材料としても利用が広がり、飲食店においても米粉を使った新メニューが続々と登場しています。

この米粉ブームを機微に察知した企業が集約し、2023 年11 月1 日(水)~2024 年2 月29 日(木)の期間限定で「米粉の魅力新発見! 米粉を使ったメニューフェア」が全国1,300 店舗以上で実現。フェア期間中に「好きな米粉料理を食べて投稿しよう X ・Instagram 写真投稿キャンペーン」を並走することで、消費者に食べておいしさを実感していただくイベントが開始となりました。

「米粉を使ったメニューフェア」メディア先行試食会にて

去る10月23日、フェアに賛同している日本有数の外食チェーン店9 社のうち6 社のフェアメニューのメディア先行試食会が行われました。冒頭では農林水産省 米麦流通加工対策室長 葛原祐介氏や、五ツ星お米マイスターの山下治男氏が登壇し、外食での米粉活用の可能性を訴求。また参加企業によるトークセッションにて、米粉を使用したメニューの魅力や工夫したポイントなどが披露されました。

《米粉を使ったメニューフェア 賛同企業》
■登壇者

左後ろから
農林水産省 農産局 穀物課 米麦流通加工対策室長 葛原 祐介 氏
がぶりチキン。」株式会社ブルームダイニングサービス 営業本部 副本部長 マーケティング戦略部 部長 加藤 秀太 氏
からあげ金と銀」株式会社金と銀 代表取締役 小栗 敏弥 氏
クリスピー・クリーム・ドーナツ」クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 商品本部 本部長 岸本 英範 氏
COMPHO」シマダハウス株式会社 フード事業部 部長 石島 達也 氏
左手前から
山下食糧株式会社 代表取締役 五ツ星お米マイスター 山下 治男 氏
BAGEL&BAGEL」株式会社アルテゴ マーケティング本部 副本部長 市岡 直子 氏
リンガーハット」株式会社リンガーハット 総務人事チーム 広報担当 三宅 久美 氏
和食さと」サトフードサービス株式会社 和食さとマーケティング部 アシスタントマネジャー 朴 娜慧 氏
日本唐揚協会 カラアゲニスト 能城 直己 氏


■他、賛同企業
千房」千房ホールディング株式会社
デニーズ」株式会社セブン&アイ・フードシステムズ
こなな社ポトマック

メディア先行試食会では、フェア参加企業の商品が紹介された

当日の試食会では、参加企業の商品が並べられて注目を集めました。米粉を飲食店で扱う場合、最も取り入れやすいのが通常小麦粉で作られる料理のアレンジ。米粉は一般的にサラサラとした粉状なので、違和感なく作業することができます。特徴としては小麦粉より米粉のほうが油の吸収率が低いため、揚げ物の衣に利用すると「サクッ」とした軽い食感になり、揚げた後のカラッと感も持続します。また、ベーグルやドーナツ生地に混ぜ込むと、もっちりとした米由来の食感が生まれます。

米粉にはグルテンが含まれていないため、フェア料理開発にあたっては小麦粉やでんぷんとブレンドして粘りや弾力を持たせるなど企業努力が見られました。油の吸収率が低いことでヘルシーに仕上がり、グルテンフリー、ギルティフリーに食べられることから、今後外食産業でのニーズも高まると予想されます。

米粉はヘルシー。「カリッ、サクッ」の軽い食感で、カロリーも抑えられる

左上より時計回りで「がブリチキン。」米粉のからあげ・やげん、「からあげ金と銀」米粉ブレンド・金のもも肉、「リンガーハット」ぎょうざ、「和食さと」天丼

「米粉を使ったメニューフェア」で販売される商品の中から、試食会会場にて「揚げ物」「焼き物」を開発された企業に、特徴や食感、経緯などを伺いました。

米粉のからあげ「やげん」「鶏トロ」「すなずり」/がブリチキン。

「がブリチキン。」 株式会社ブルームダイニングサービス(日本唐揚協会「からあげグランプリ®」受賞店)

営業本部 副本部長 マーケティング戦略部 部長 加藤 秀太 氏
メインのからあげメニューは鶏肉6部位で展開しています。各部位を米粉の衣で試したところ、食感が強めな「やげん」「鶏トロ」「すなずり」が、米粉衣のカラッサクッとした軽さとマッチしました。ただ、米粉は小麦粉より水を吸いやすいため、通常と違い揚げる直前に衣をまぶすオペレーションに変更。価格は通常商品と同じです。

試験販売では女性を中心に好評を得まして、当店のテーマ「からあげにかぶりつき、ハイボールで流し込む=ハイカラ」を意識し、白ワインベースのハイボール類を同時に展開していきます。

「がブリチキン。」
販売メニュー :米粉のからあげ「やげん」「鶏トロ」「すなずり」

販売店舗数 :バル居酒屋店舗41 店舗
販売期間 :バル型30 店舗:2023 年10 月17 日(火)~
      居酒屋型11 店舗:2024 年1 月予定
公式HP :https://gabuchiki.com/

米粉ブレンド「金のもも肉」「ゆずこしょう唐揚げ」/からあげ金と銀

「からあげ金と銀」 株式会社金と銀 (日本唐揚協会「からあげグランプリ®」受賞店)

代表取締役 小栗 敏弥 氏
当社のこだわりのひとつは、小麦粉ではなく馬鈴薯でんぷんを使用したグルテンフリーの衣です。今回は、人気を誇るガリッとしたオリジナル衣に米粉をブレンド(ともに国産のものを使用)し、よりカリッサクッとした食感を実現しました。ほんのり甘さも増したと思います。でんぷんと米粉のブレンドにあたっては、米粉が多くなると焦げやすく茶色っぽい仕上がりになるため、当社らしい白いからあげになるよう試行錯誤しました。

看板商品である「金のもも肉唐揚げ」と「ゆず胡椒唐揚げ」で展開。価格はそのままに、通常衣、米粉ブレンド衣、食べ比べができるハーフ&ハーフを選択できます。

「からあげ金と銀」
販売メニュー :米粉ブレンド・金のもも肉、米粉ブレンド・ゆずこしょう唐揚げ

販売店舗数 :47 店舗
販売期間 :2023 年11 月23 日(木)~12 月23 日(土)
公式HP :https://www.karaage-kintogin.com

天丼/和食さと

「和食さと」 サトフードサービス株式会社

和食さとマーケティング部 アシスタントマネジャー 朴 娜慧 氏
近年、天ぷらはしっかりとしたコクのある味よりも、あっさりとしてもたれないものが好まれる傾向にあります。当社では2016年から米粉をブレンドした天ぷら粉の開発に取り組み、2017年より全店で使用を開始。ブレンド衣にすることで、サクッと歯切れ良く軽やかな食感に。また、油切れがよいことから一定時間食感をキープでき、テイクアウト商品の食味向上にもつながりました。

その後も数回リニューアルを重ねており、11月からは新しい衣に順次切り替えていく予定。各種天丼はもちろん、天ぷらうどん・そばなど天ぷらのニーズは高く、使用量の拡大が見込まれます。

「和食さと」
販売メニュー :天丼(他、天ぷら)

販売店舗数 :197 店舗
販売期間 :2023 年11 月1 日(水)~2024 年2 月29 日(木)※通年提供中
公式HP :https://sato-res.com/sato/

ぎょうざ/リンガーハット

「リンガーハット」 株式会社リンガーハット

総務人事チーム 広報担当 三宅 久美 氏
2009年より、レギュラーのぎょうざの皮に米粉を使用。研究の末たどり着いたのは米粉を10%ブレンドした生地で、小麦粉100%の皮よりも食感が軽くバリッと焼き上がるのが特徴です。0.5mmという皮の薄さも当社のこだわりで、ちゃんぽんや皿うどんとセットにしても重たくならないようにしています。

開発にあたっては、小麦粉と米粉の粒子を均一に合わせることに苦心しました。野菜や肉など具も国産にこだわり、2013年からはタレのひとつとしてぎょうざと相性のよい柚子胡椒も提供しています。

「リンガーハット」
販売メニュー :ぎょうざ

販売店舗数 :569 店舗
販売期間 :2023 年11 月1 日(水)~2024 年2 月29 日(木)※通年提供中
公式HP :https://www.ringerhut.jp/

麺やパン、スイーツには「ふわっ」「もちっ」の新食感が広がる

また、国産米粉から生まれるもっちり感と喉越しの心地よさが特徴の「米麺」、米粉70%・小麦粉30%という配合により実現した、しっとりもちもちでトーストすればカリっと感も楽しめる「ベーグル」、今回初挑戦で”モチふわトロッ”な新しい食感を生み出した「ドーナツ」も、今回のメニューフェアにて販売されます。

「COMPHO(コムフォー)」 シマダハウス株式会社
「COMPHO(コムフォー)」
食材全て国産のものを使用したこだわりの和風フォーを提供します。食べ応えをもたせつつ、白だしベースのスープであっさりと召し上がっていただける一品です。

販売メニュー :山形豚としめじの甘辛煮込みのフォー
販売店舗数 :6店舗
販売期間 :2023年11月1日(水)~2024年2月29日(木)
公式HP :https://compho.jp/
※メニューは途中で変更になる場合があります。最新の情報は店舗にお尋ねください。
「BAGEL&BAGEL」 株式会社アルテゴ
「BAGEL&BAGEL」
米粉70%配合の、もちもち食感の和ベーグル3種を提供します。また、本プロジェクト限定サンドイッチと塩糀を使用した優しい味わいのカラダ温まるスープのセットも販売します。

販売メニュー :【米粉を使用したオリジナルベーグル3種】やわらかプレーン、香る抹茶とあずき、濃厚黒ごま
【サンドイッチとスープセット】米粉を味わうベーグルサンドイッチとスープのセット 
※サンドイッチはカフェ店舗のみで販売

販売店舗数 :27店舗
販売期間 :2023年11月6日(月)~2024年1月28日(日)
公式HP :https://bagelbagel.jp/

「クリスピー・クリーム・ドーナツ」 クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」
同社初となる、国産米粉入りのドーナツを開発。地域限定を含め、全5種類のドーナツを販売します。“モチふわトロッ”な食感と、お米由来の自然な甘みが特徴です。

販売メニュー :【米粉入りドーナツ5種】Komeco きなこ、Komeco 北海道チーズ、Komeco みたらしバニラ、Komeco 栗、Komeco 生八ツ橋
販売店舗数 :66店舗
販売期間 :2023年11月1日(水)~11月21日(火)
公式HP :https://krispykreme.jp/

その他、メニューフェア開催企業

併せて以下企業も、今回のメニューフェアにて米粉商品が販売されます。

「千房」 千房ホールディング株式会社
「千房」
米粉を使用した「お好み焼」を提供します。小麦アレルギーの方でもお召し上がりいただける小麦粉不使用の新しいお好み焼です。※同施設にて小麦を使用、調理を行っています。

販売メニュー :グルテンフリーのお好み焼~豚玉新味~
販売店舗数 :23店舗
販売期間:2023年11月1日(水)~11月30日(木)
公式HP :https://www.chibo.com/
「デニーズ」 株式会社セブン&アイ・フードシステムズ
「デニーズ」
米粉を使用した「自家製フレンチトースト」を提供します。表面はふんわりさっくり、中はしっとりもっちり。

販売メニュー :自家製フレンチトースト
販売期間 :2023年11月7日(火)~2024年3月上旬
公式HP :https://www.dennys.jp/
「こなな」 株式会社ポトマック
「こなな」
米粉を使用したパンケーキを提供します。米粉をブレンドして作るしっとりふわふわのパンケーキに和素材をトッピングしました。

販売メニュー :キャラメルバナナのパンケーキ、あんこチーズクリームとほうじ茶のパンケーキ、苺とピスタチオのパンケーキ
販売店舗数 :12店舗
販売期間 :2023年11月1日(水)~12月31日(日)
公式HP :http://www.konana.jp/
《好きな米粉料理を食べて投稿しよう! X・Instagram写真投稿キャンペーン!》
「米粉を使ったメニューフェア」の期間中、開催している店舗で合計200円(税込)以上の米粉料理を食べていただき、X・Instagramで食べた米粉料理の写真を投稿すると抽選で豪華景品が当たるキャンペーンを3回実施いたします。

キャンペーン概要 
期間
第1弾:2023年11月1日(水)~11月30日(木)
第2弾:2023年12月1日(金)~12月27日(水)
第3弾:2024年1月8日(月)~2月8日(木)
特設サイト:https://www.cp-lp.jp/komekotimes-cp3/

■「米粉の魅力新発見! 米粉を使ったメニューフェア」概要
期間:2023 年11 月1 日(水)~2024 年2 月29 日(木)
参加店舗数:1,300 店舗以上
内容:大手外食チェーンや地域密着の飲食店などと連携し米粉を使ったメニューを提供
   (米粉メニュー販売期間は企業・店舗により異なります)
※2023年11月1日より、本フェアご賛同企業のコラム「米粉タイムズ」にて順次公開します

米・米粉消費拡大推進プロジェクトの主な取り組み
本プロジェクトでは、主に下記の取り組みを実施いたします。また下記以外に、さまざまな取り組みを実施予定です。

《主な取り組み》
①:本プロジェクトのTV CM を放映
②:注目の料理人5 名が「米粉アンバサダー」として米粉の魅力を発信
③:米粉について知れる「米粉タイムズ(KOMEKO TIMESTIMES)」を公開
④:米粉グルメを食べられる期間限定イベントを開催
⑤:全国のスーパーで「米粉売場」が登場
⑥:SNS オープンキャンペーンを実施
⑦:米粉グルメが食べられるお店が全国に「米粉を使ったメニューフェア」を開催

米粉を使ったメニューフェアに参加いただける飲食店を募集いたします。

詳しくはこちらをご覧ください。

《米・米粉消費拡大推進プロジェクトとは》
「米・米粉消費拡大推進プロジェクト」は、農林水産省が行う「米・米粉消費拡大対策事業」の一環として実施します。本プロジェクトを通して、国際的な人口増加等による食料需要増大、気候変動による生産減少、原材料価格の上昇や円安の影響から、日本の食料安全保障の重要性が改めて見直されていることを受け、食糧の安定供給に向け国内で自給可能な作物である「お米・米粉」の消費拡大を目指しています。
※本プロジェクトは、米・米粉消費拡大推進プロジェクト事務局(㈱ぐるなび等)が担当いたします。