「居心地屋 螢 上人橋店」が“居酒屋日本一” 2連覇!

「共に学び、共に成長し、共に勝つ」を理念に開催されている居酒屋甲子園の決勝大会が2012年11月15日に行われ、福岡県福岡市「居心地屋 螢 上人橋店」が“居酒屋日本一”2連覇を果たした。

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第7回大会の頂点に輝いた「居心地屋 螢 上人橋店」。「子供たちのヒーローになれるような飲食業界でありたい」と語る高木隆二店長(手前)

「共に学び、共に成長し、共に勝つ」を理念に、2006年より毎年開催され、盛況を博している居酒屋甲子園。「居酒屋から日本を元気にしたい」という共通の想いを持つ全国の有志が集結し、外食産業で働く人々が最高に輝ける場を提供する、年に1度の大イベントだ。第7回の決勝大会が2012年11月15日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。

全国からエントリーされた1320店舗の居酒屋のうち、「覆面調査」「書類審査」「面談審査」など独自の選考基準を経て選ばれた6店の優秀店舗がこの日、ステージ上で自店の想いや業界の活性化につながる取り組みなど1店舗20分間の熱いプレゼンテーションを行った。自社で食材を作る“自産自消”を提唱する「呑処 弦」(茨城県)、“一生働ける居酒屋企業”を目指し、働きやすさの追求や事業拡大を進める「もんきち商店」(北海道)など、各店舗から興味深い運営ノウハウの数々が発表された。真摯な対応から育まれた常連客との絆や、挫折や困難を乗り越えて再起を果たしたスタッフのエピソードに、観客が涙する場面も見られた。

全発表が終了後、「もっとも『学び』と『気づき』を与えた店舗」に来場者が投票。そして見事に“居酒屋日本一”の栄冠に輝いたのは、大会史上初の2連覇となる福岡県福岡市「居心地屋 螢 上人橋店」。東北の牡蠣生産者の復興への想いを各テーブルへのワゴンサービスで伝え、同時に食材のおいしさを活かした食べ方を提案して客の満足度も高める取り組みや、地元の高校生が運営する「高校生レストラン」を支援し、学生たちとの触れ合いからスタッフ自身も学びを得て、「飲食業が子供たちの夢になるようにしたい」と掲げた活動などが観客の心をつかんだ。

当日は居酒屋甲子園事務局からのプレゼンテーションとして、今回エントリーした1320店舗のうち計4回の覆面調査で高得点を獲得した「全国優秀店長」のランキング発表と表彰も行われた。加えて、各地の優秀店長による顧客満足度を高めるための具体的な取り組みも発表された。

次回の第8回決勝大会は2013年11月12日(火)を予定。応募の詳細は2013年1月中に公式ホームページにて発表される予定だ。細かいチェック項目と採点基準により、参加することで「店舗力」が鍛えられるとも言われる居酒屋甲子園。今後のさらなる発展が期待される。

“居酒屋日本一”発表の瞬間。歓声が上がり、壇上のスタッフは抱き合って喜びを分かち合った
パシフィコ横浜国立大ホールは満席の大盛況。約5000人がプレゼンテーションに聞き入った
1階ロビーに設置された決勝進出6店舗のブースには大勢の来場者が集まった
プレゼンテーション終了後、来場者はもっとも「学び」と「気づき」を得た店舗に1票を投じた

第7回居酒屋甲子園 決勝大会に出場した6店舗

東京

牛もつと大衆鉄板料理 炎丸酒場 五反田店

福岡

居心地屋 螢 上人橋店

北海道

心に花を咲かせる酒蔵 もんきち商店

新潟

魚沼釡蔵 総本店

茨城

呑処 弦

千葉

もぢょい有限会社 幕張本郷店