新潟の「ベジテジや Soi新潟万代店」が全国大会を制覇。スタッフの約9割がアルバイト。魅力的な“人創り”で実現
1766店舗から選ばれた精鋭5店舗が熱くプレゼン
「居酒屋から日本を元気にしたい」という想いのもと、全国から有志が集まり、2006年より毎年開催されている「居酒屋甲子園」(主催/NPO法人居酒屋甲子園)。「共に学び、共に成長し、共に勝つ」を理念とし、外食業界で働く人がより誇りを持ち、学びを共有できる場を提供している。その第13回全国大会が2018年11月13日、横浜市のパシフィコ横浜国立大ホールで開かれ、約5000人が来場。全国1766の参加店舗から予選を勝ち抜いた5店舗によるプレゼンテーションが行われ、来場者による投票で、新潟の「ベジテジや Soi新潟万代店」が日本一の座に。アルバイトを主体とした店舗運営を実現する、独自の人材育成などが評価された。
全国大会に至るまでには、まず全国12地区の1次予選として2018年5~7月に覆面調査での審査を実施。二度の調査により各地区上位20%の店舗が2次予選に進み、再度の覆面調査を経て全国74店舗が地区大会へ進出した。予選では調査員が一般客として来店し、来店客の立場からサービスを88項目でチェック。さらに今年からは、1次予選で一定基準以上の評価を獲得した店舗に経済産業省創設「おもてなし規格認証 金認証」の取得権利を付与する取り組みもスタートした。
地区大会では、出場店舗が自店の想いや取り組みをプレゼンテーション。各地区で優勝した12店舗が最終予選に臨み、店舗代表者による面談とプレゼンテーションをもとに経営者視点からの審査が行われ、業界の活性化に繋がる学びと気づきが期待できる5店舗が選出された。
また全国大会では、店長の地位向上を目指し、第7回より実施されている「店長認定制度」の順位も発表。今年より一つ星から三つ星まで3段階の認定ランクを新設し、認定バッジと認定証を授与することも紹介された。さらに全国155名の優秀店長の中から、特に志があり成果を残せる店長として選ばれた2名が、壇上で日々の取り組みと想いを語った。今年も全国の優秀店舗が自身のノウハウやビジョンを共有し、来場者にとって多くの気づきが得られる有意義な場となった。