飲食店を開業するには?必要な資金(初期費用)の目安や準備の流れを業態別で解説

飲食店開業を志す際、まず直面するのが「資金計画」と「準備の段取り」という壁です。 必要な資金は出店する業態や規模によって千差万別。初期投資を抑えられるモデルもあれば、高額な設備投資が必要なケースも。本記事では、居酒屋・焼肉店・カフェなどの業態別開業資金の平均相場を紐解くとともに、スムーズな経営を実現するための具体的な準備スケジュールを分かりやすく解説します。

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初回公開日:2022.5.19

小規模であれば自己資金が多くなくても出店は可能!

「いつか自分の店を持ちたいけれど、飲食店 開業資金 いくら準備すればいいのだろう」と不安に感じる方は少なくありません。実際のところ、飲食店 開業費用は選ぶ業態や店舗の規模によって数百万円から数千万円までと大きな幅があります。

比較的少額でスタートできる業態もあれば、多額の設備投資が不可欠な業態もあります。この記事では、飲食店開業資金の平均的な目安や、初期費用の内訳、そして経営を軌道に乗せるために欠かせない準備のステップを詳しく解説していきます。

飲食店の開業を考えている方はぜひ最後までご覧ください。


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目次
1.飲食店出店に必要な資金の内訳と目安は?
・必要な費用の内訳
・小規模な飲食店(10坪前後)の場合
・居酒屋の場合
・焼肉店の場合
・カフェ喫茶店の場合
2.開業資金や運転資金を調達する方法は?
・日本政策金融公庫の活用
・補助金・助成金の活用
3.飲食店開業5つのポイント!
(1)コンセプトの明確化(FLRコストの意識)
(2)資格の取得と届け出
(3)人材の採用と教育
(4)メニュー開発
(5)販促、情報発信(集客対策)
4.飲食店開業スケジュールと手順(チェックリスト)
5.まとめ

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飲食店を出店する際に必要な資金の内訳は?

必要な費用の内訳

飲食店を開業するにあたって、必要な資金は大きく5つのカテゴリーに分けられます。しっかりとした資金計画の作成が、安定した経営への第一歩です。

まず、土台となるのが家賃の6~10カ月分が必要とされる物件取得費です。これに加えて、店舗の印象を左右する内装・外装工事費や、冷蔵庫やコンロなどの厨房機器・設備費が発生します。さらに食器やレジなどの備品・消耗品費をそろえ、最後に半年分程度の運転資金を確保しておくのが、安定した経営を続けるための理想的な計画です。

飲食店の開業に必要な5つの資金

1物件取得費:保証金、礼金、仲介手数料など(家賃の6~10カ月分が目安)
2内装・外装工事費:デザインや施工費(居抜きで200万円〜、スケルトンで500万円〜)
3厨房機器・設備費:冷蔵庫、コンロ、シンク、洗浄機など(100万円〜)
4備品・消耗品費:食器、調理器具、家具、レジなど(30万円〜)
5運転資金:食材費、人件費、光熱費、家賃などの予備費(半年分程度あると安心)


一般的に、初期投資額の目安は「坪単価60万〜80万円 × 坪数」と言われています。ここからは、代表的な業態ごとの特徴として「開業資金の目安」「メリット」「注意点」をそれぞれ見ていきましょう。

小規模の飲食店を開業する場合

リスクを抑えて起業する場合、まずは10坪前後の小規模な店舗からスタートするのが王道です。

開業資金の目安:500万〜1,000万円程度(10坪想定)
メリット:家賃や人件費を抑えられ、現金商売のためキャッシュフローが安定しやすい
注意点:席数が少ないため売上の上限が低い、食材の安価な仕入れが難しい、スタッフ欠勤時のダメージが大きい

小さな飲食店開業のポイントは、以下の記事でより詳しくまとめています。

さい飲食店開業を低コストで成功させる全知識!必要な資金・準備・失敗しないコツ
小規模の飲食店を開業するのに必要な自己資金は、500~1,000万円程度あれば可能。低コストで開業できる小さな飲食店のメリットや、出店のために必要な準備、失敗しないポイントを紹介する。

居酒屋の場合

居酒屋は1人客やグループ、学生からシニア層まで、ターゲットとなる客層が幅広く、飲食業の中でも人気の業態です。

開業資金の目安:1,200万〜1,600万円程度(20坪想定)
メリット:アルコールの提供割合が高いため、原価率を抑えて利益を出しやすい
注意点:競合が非常に多いため、近年は「特化型酒場」など、他店との明確な差別化が鍵

居酒屋開業のポイントは、以下の記事でより詳しくまとめています。

絶対に失敗しない、居酒屋開業準備の完全ガイドと成功への道しるべ
居酒屋を開業する流れや繁盛につながるポイントを、成功・失敗しやすい例を交えながら解説。資金の準備やコンセプトの立て方、集客のための効果的な販促など、準備から開業までを紹介する。

焼肉店の場合

「ごちそう」としての需要が高い焼き肉店は、老若男女問わず幅広く集客しつつ、客単価を上げやすいのが魅力です。

開業費用の目安:1,000万〜3,000万円程度
特徴:強力な排気ダクトや無煙ロースターなど、特殊な設備投資が必要なため初期費用は高額
メリット:ファミリーをターゲットに客単価を上げやすい
注意点:物件によっては重飲食(煙や臭い)がNGな場合や、ガス容量10号(1時間当たりの使用最大流量が10㎥)以上などと規定が厳しい場合があるため、取得前の確認は慎重に行う必要あり

焼肉店開業の詳しいポイントは、以下の記事でより詳しくまとめています。

“生き残れる”焼肉店の開業ノウハウはこれ。繁盛を生む6つのポイント
コロナ禍でも売上が好調なのが焼肉店。では、焼肉店を開業し繁盛させるには、どのようにしたらよいのか。コンセプト決めから、出店の初期費用、物件選び、販促など、焼肉店出店の手順とポイントを紹介する。

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カフェ・喫茶店の場合

オーナーのこだわりや世界観を反映しやすく、女性や若年層をターゲットにしやすい業態です。

開業資金の目安:500万〜600万円程度(10坪前後)
営業許可の注意点:2021年の食品衛生法改正により、従来の「喫茶店営業許可」は「飲食店 営業許可」に統合された。以前より厨房設備の基準が厳しくなっているため、保健所への事前確認が必須

カフェ開業の詳しいポイントは、以下の記事でより詳しくまとめています。

カフェを開業するには?準備から経営のコツまで独立ノウハウを完全ガイド
カフェや喫茶店を開業するにはどんな資格・申請が必要で、資金はどれくらい用意すればよいのか。コンセプトやメニュー設計など、どんな店づくりをすることが成功への近道なのかを紹介する。

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開業資金や運転資金を調達する方法は?

次のステップは、必要な初期投資の資金や当面の運転資金の調達です。自己資金だけで全てを賄うのは簡単ではありません。融資や制度があるので、賢く活用しましょう。

日本政策金融公庫の活用

新たに飲食店を開業する際に、資金調達の方法として多くの人が利用するのが「日本政策金融公庫」。日本政策金融公庫は事業資金の融資を行う公的融資機関で、銀行や信用金庫などに比べて審査が通りやすいのが特徴です。新たに事業を始める場合は、「新創業融資制度」を活用すれば無担保・無保証人で3,000万円(うち運転資金1,500万円)まで融資を受けられます。

融資を受ける場合には、創業計画書を作成して提出する必要があります。「創業の動機」「経営者の略歴等」「取扱商品・サービス」「事業の見通し」などの項目には、ビジネスプランやコンセプト、強みを記入してアピールすることが重要です。

補助金や助成金を活用する

国・自治体による補助金や助成金は、事業者の取り組みをサポートするために資金の一部を給付する制度です。飲食店が使える制度には、主要な自治体が行う創業者向けの「創業補助金」や、店のWeb予約システム・POSレジといったITツール導入の経費を補助する「IT導入補助金」などがあります。

原則返済不要ですが、「後払い制」である点に注意。先に自分で支払う必要があるため、開業直後の資金繰りには組み込まず、プラスアルファの資金として考えましょう。

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飲食店開業5つのポイント!

(1)コンセプトの明確化(FLRコストの意識)

まずは「誰に、どんな空間で、何を提供するか」という核となるコンセプトを固めます。ここで重要なのが経営指標である「FLRコスト」の意識です。例えば「駅近くの場所で帰宅途中の人たちがサクッと短時間でお酒を飲んで帰れる立ち飲み居酒屋」といったように具体化していくことが重要です。

Food(食材費) + Labor(人件費) + Rent(家賃)

この合計が、売上の70%以下に収まる事業計画を立てることが、長期経営のコツです。

(2)資格の取得と届け出

飲食店を開業する際に最低限必要な資格の取得と届け出があります。届け出ができておらずオープンできない、というようなことのないように、計画的に進めましょう。

食品衛生責任者:店舗に必ず1名必要な資格
防火管理者:収容人数30名以上の店舗で必要
営業許可:保健所へ申請
深夜酒類提供飲食店営業届:深夜0時以降にお酒をメインに出す場合は警察署へ

飲食店営業許可申請のチェックリスト

□食品衛生責任者の資格保有(または講習受講予定)の確認
□手洗い器の設置(L-5相当以上のサイズ、レバー式やセンサー式蛇口が推奨)
□手洗い器への消毒液(固定式)の設置
□食器棚への扉の設置(戸棚タイプ)
□厨房と客席が扉などで明確に仕切られていること
□調理場内のシンクは2槽以上確保されているか
□冷蔵庫に外から温度が確認できる温度計がついているか
□ゴミ箱に蓋がついているか
□窓や換気扇に防虫・防鼠のための網戸やカバーがあるか
□床・壁・天井が清掃しやすい不浸透性材料(タイルやステンレス等)か
□給湯設備が整っており、お湯が出るか

(3)人材の採用と教育

小規模な規模の店でもオーナー一人では限界があります。オープン1〜3カ月前から募集を開始し、研修期間を設けてサービスの質を整えましょう。人が集まらない場合は、時給や待遇、労働時間などの条件を見直して再度募集を。オープン前には必ずスタッフ研修の期間を設け、スムーズな営業につなげましょう。

採用:店頭のポスター、オープン告知のチラシで募集、ホームページでの掲載やSNSへの投稿、地域の求人情報誌やフリーペーパー、求人アプリに掲載

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(4)メニュー開発

看板メニューがある店は強いです。ターゲットのニーズに合わせ、原価率と調理のしやすさを両立させたメニューを開発しましょう。仕入れルートなども考慮し、収益性も明確にしましょう。低原価の料理と、多少原価率が高くても看板になりえる魅力的なメニューの両方を用意するなど、トータルで利益を確保できるようなメニュー構成にしておくことも肝要です。

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(5)販促、情報発信(集客対策)

飲食店の経営を軌道に乗せる上で欠かせないのは、店の認知度を高めて1人でも多くの人に来店してもらうための工夫です。待っているだけではお客様は来ません。複数のツールを活用し、集客を最大化させましょう。

まずはWeb集客対策を。ぐるなびなどの飲食店検索サイトを活用すると、インターネット上での露出が増え、エリアや業態で検索するユーザーに対して効果的にアピールできるので、活用を検討してみてください。

情報発信:ぐるなびなどの飲食店検索サイト、Googleビジネスプロフィール、ホームページやSNS(Facebook、Instagram、X、LINEなど)でアピール、チラシ、DM、ショップカードなどの配布

【Web集客のコツはこちら!】
飲食店のWeb集客を成功させる方法とは?基本・施策・成功事例を徹底解説

失敗しないための飲食店開業スケジュール:完全チェックリスト

飲食店を開業するまでの道のりは、一般的に半年〜1年ほどの準備期間が必要です。いつ、何をすべきか、時系列に沿ったチェックリストで確認していきましょう。

飲食店開業スケジュール:完全チェックリスト

■ ~6カ月前:土台を固める「構想期」

開業の核となるコンセプトを固め、事業としての実現性を検証する
□コンセプトの決定:「誰に・どこで・何を・いくらで」提供するかを言語化する
□事業計画書の作成:FLRコストを意識した収支シミュレーションを行う
□自己資金の確認:不足分をどう融資で補うか検討を始める

■ 4〜5カ月前:場所と資金を確保する「準備期」

理想の物件を見つけ、開業に向けた具体的な資金調達に動く
□物件探し・内見:コンセプトに合った立地か、設備(ガス・電気・ダクト)に問題ないか確認
□融資の申し込み:日本政策金融公庫などの金融機関へ事業計画書を提出
□店舗デザイン・内装業者の選定:複数の業者から見積もりを取り、比較検討する
□物件の契約:融資の目処が立ち次第、物件取得の手続きを進める

■ 2〜3カ月前:店作りが本格化する「具体化期」
工事が始まり、ハード面・ソフト面の両方を整えていく最も忙しい時期
□内装・外装工事の着工:保健所へ事前に図面を持っていき、基準を満たしているか確認
□厨房機器・什器の発注:メニューに合わせて必要な設備を揃える
□メニューの最終決定:試作を繰り返し、盛り付けや提供フローを確定させる
□資格の取得:食品衛生責任者や防火管理者の講習を予約・受講する

■ 1カ月前〜直前:開店へ向けた「総仕上げ期」
お客様を迎え入れるための最終調整と、認知度を高めるプロモーションを行う
□求人募集の開始:SNSや求人サイト、店頭チラシでスタッフを確保する
□各種届け出の提出:保健所への「飲食店営業許可」や警察署への届け出を完了させる
□スタッフ研修の実施:接客マニュアルの共有やオペレーションの練習を行う
□販促活動のスタート:グルメサイト、Googleビジネスプロフィールの登録、SNSでのオープン告知
□プレオープン:関係者を招いてオペレーションの最終確認を行う

■ 当日:グランドオープン!
□開店:笑顔でお客様を迎え、オープン後の反応を見てメニューやサービスを微調整していく

まとめ

飲食店開業への道は、しっかりとした資金計画と、揺るぎないコンセプト作りから始まります。

まずは「理想の店」を具体的にイメージし、このチェックリストを活用して一つずつタスクをクリアしていきましょう。あなたのこだわりが詰まったお店が、多くのお客様でにぎわうことを心より応援しています!

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