※スマイラー106号(2024年11月)より転載
「変わらない味」が魅力の1つ。お客様の声から生まれたメニューも
実は筆者も、20年ほど前に「けー坊」に足繁く通っていた一人である。毎日通った時期もあり、唐揚げやささみチーズフライが特にお気に入りだった。社長の岡田 啓二 氏は「変わらない味と価格、サービス」を経営理念としているが、久しぶりに今回の取材を前に訪れたところ、当時と「変わらぬ味」を堪能できた。長年変わらぬ味と価格、雰囲気を提供し続けることは容易ではないが、それこそが「けー坊」の最大の魅力なのである。
「けー坊」では、どこにでもある定番メニューだけでなく、常連客や訪問客の声をもとに生まれたメニューも存在する。お客様から「もっとボリュームのある串焼きが食べたい」というリクエストから生まれた「ジャンボ串焼き」もその一つだ。「お客様の声を大切にして、店のメニューに反映させてきたことも、これまで長く続けてこられた理由の一つです」と岡田氏は語る。
筆者としても、こうしたお客様との交流を通じたメニュー開発が、店の一体感を生み出し、より多くの人々に支持されている要因だと感じている。
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驚きの低価格戦略で顧客を引きつける
「目玉商品がなければ、商売は続かない」と語る、岡田氏の経営哲学は、お客様に楽しんでもらうために他店にはまねのできない「低価格戦略」を採用することである。生ビールを190円、串焼きを1本50円という破格の価格設定は、飲食店が乱立する道頓堀界隈でも際立った存在だ。この驚きの価格設定の裏には、長年にわたる仕入れの工夫や、日々の努力がある。
開業当初は、他の居酒屋同様、ビールも串焼きも通常の価格で提供していたが、ミナミでの激しい競争を勝ち抜くため、友人で芸人のトミーズ雅からの助言もあり、思い切った価格設定を打ち出した。「他店と同じことをしていては勝てない。だからこそ、お客様に喜んでもらうために、思い切って値下げした」と岡田氏は話す。この価格設定が、「けー坊」の根強いファン層を形成しているのだ。
筆者としても、これほどの低価格でこのクオリティーを維持していることに感銘を受けた。岡田氏の努力が「けー坊」を支え続ける要因であり、この信念こそが、多くのリピーターを生み出していると感じた。
吉本芸人たちとの交流が生み出す活気
「けー坊」は、吉本芸人たちが集うことで常連客に知られる店である。最初にトミーズ雅が友人とともに来店したのを皮切りに、多くの吉本芸人が足繁く通うようになった。ハリセンボン、かまいたち、渡辺直美といった人気芸人も「けー坊」に訪れており、店のにぎわいに一役買っている。
「吉本新喜劇のメンバーもよく来てくれます。若手の芸人さんには、うちの安い価格をさらに割引して提供することもあります。みんなに応援してもらっているからこそ、こちらもできる限りのサポートをしたいと思っています」と岡田氏は語る。芸人たちとのつながりは、店の知名度を高めるだけでなく、ミナミの活気を生み出す大きな要素ともなっている。
外国人観光客にも対応できる多国籍な従業員
留学生スタッフを積極的に雇用している「けー坊」では、岡田氏は「社長」でありながらもスタッフたちからは親しみを込めて「店長、店長」と呼ばれている。これは、彼が常に店の前線に立ち、スタッフとの距離を近く保っていることの証と言えるだろう。また、現在は若手の吉本芸人2人と、そして岡田氏の三男である岡田啓吾氏も店で働いており、「将来は2号店、3号店も出していきたい」という岡田氏の夢を実現するための、次世代へのバトンタッチを見据えた店づくりが進んでいるといえそうだ。
ミナミという国際的なエリアに位置する「けー坊」では、外国人観光客への対応も万全だ。留学生スタッフが英語や中国語、韓国語を話せるため、言葉の壁を感じずに外国人客も楽しむことができる。「英語が話せるスタッフがいるので、外国人のお客様にも安心していただける。外国語のメニューも留学生に作ってもらった。これからも多様な文化に対応できる店づくりを目指していきたい」と岡田氏は語る。
これまで、韓国、中国、インドネシア、フィリピンなど、多くの国籍の留学生を雇用し、彼らが店の国際色をさらに豊かにしている。筆者も、この多国籍な雰囲気が店の魅力を一層高めていると感じている。観光客にとって、母国語での対応があることは大きな安心感であり、海外旅行の思い出をより充実させ、満足させる重要な要素となっている。
常連客を大切にするポイントカード制度
「けー坊」では、常連客向けにポイントカードを発行している。注文金額ごとにスタンプが押され、一定のポイントに達するとけー坊指定の料理が無料で提供される仕組みだ。このポイント制度は、特にリピーター獲得に効果的である。「昔は常連さんが半分を占めていましたが、今では新規のお客様が増え、常連は2割から3割に減りました。それでも、ポイントカードを活用して常連客に戻ってきてもらえるように努力しています」と岡田氏は語る。
筆者もかつて常連客の一人として、この店の魅力を存分に楽しんだ。現在もこのポイントカードの制度が顧客満足度を高めるだけでなく、再来を促す重要な施策となっていると感じる。観光地という立地を活かし、新規客を次回のリピーターへと変える仕組みで、ミナミで一番人気の串やき屋を目指す。
住所:大阪市中央区道頓堀1-1-14
https://r.gnavi.co.jp/225dxegd0000/
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