半径2キロ圏内の女性客がカギ!特製スパイスとメルマガを徹底活用
【茨城・つくば】 南国酒場 TALCALI
質問や感想が気軽に送信できるメルマガで急接近
茨城県・つくば駅から車で約5分のロードサイドに立地。“半径2キロ圏内の主婦”という徹底的にターゲットを絞り込んだ販促で、集客アップに成功したカレーとエスニック料理の店だ。
「ここ数年でつくば駅前には競合店が急増しています。昨年は震災の影響もあったため、集客に力を入れ、徒歩や自転車で来店できる近隣の主婦をキーパーソンとして考えました」と語るのは、株式会社 品川コーポレーション代表取締役社長の品川卓也氏。
同店のカレーは、地元つくば市の鮮度の高い食材を最大限に活かした“メイド・イン・ジャパンのインドカレー”。近くの直売所から野菜を仕入れ、それらに合うようにスパイスを調合。「菜の花のカレー」や「オクラとトマトのカレー」などの、工夫を凝らしたメニューを提供している。
「2011年4月から、カレーの特製スパイスをランチの女性客に、レシピカードとともにプレゼント。『差し上げたスパイスで作るカレーのレシピとコツをメールで教えます』という声がけで、スムーズな会員獲得につなげています」と、品川氏。
もともと、震災前の1年間は、近隣の飲食店とともに料理教室を開催して好評を得ていたので、反応は確実にあると思っていた。そこで、メルマガには、質問や感想が気軽にやり取りできるシステムを採用。「作り方でわからないことがあれば、メールをくださいと書き、返信がくれば丁寧に返答します。すると、『おいしくできた』『家族がおいしいと言ってくれた』という感想を伝えに再来店してくれるという好循環が生まれました」。
現在、メルマガの会員種別はランチ利用客とディナー利用客に分け、合計約600名にそれぞれ週1回配信している。メルマガには店長の人柄がわかるようなエピソードなども交え、来店間隔が開いても店が思い浮かぶよう、距離の近さを意識しているという。
「今月はどんなカレーが作れるのかという期待感や、店との密なコミュニケーションで信頼関係が生まれ、夜の利用へもつながっています。最近では、女性グループでのコースや誕生日での利用など、来店頻度が上昇しています」と、大きな手応えを語ってくれた。