老舗の味が「特選」を連続受賞(2ページ目)

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30年前から受け継ぐ老舗の味が「特選」連続受賞で認知を拡大!

[東京・神楽坂]うを徳

まぐろの角煮(225g×2袋 4,255円)
自家製のタレでていねいに煮込んだ一品。お酒のおつまみやお茶漬けなどに最適で、生魚が苦手な外国人への手土産として購入する人も。品評会では「思った以上に柔らかい」と秘書からの好評を得た

「品評会」で秘書と交流し、手土産の重要性を再認識

JR飯田橋駅から徒歩約8分。花街・神楽坂の一角に明治時代初期に創業した「うを徳」がある。魚屋から料亭となり、明治の文豪たちも足繁く通った伝統ある日本料理店だ。

現在は、6代目の萩原隆介氏が料理長を務め、築地市場で仕入れる新鮮な魚介などを使い、宴席ごとの嗜好や用途に合わせたコース料理(ランチ1万円~、ディナー2万円~)を提供。40代以上のビジネス層の接待を中心に、デートやファミリーの会食、顔合わせなどでの利用も多い。そんな「うを徳」が土産の品として自家製の「まぐろの角煮」を開発したのは、30年以上前に遡る。

「新橋演舞場で売るお土産品の依頼を受け、5代目が開発しました。店内でも20年以上前からお土産として販売を始め、現在でも開発当時と同じタレを使用し、上質のマグロを柔らかく炊いています」と、女将の萩原かをるさん。

包材には高級感のある桐箱、それを入れる包装紙には江戸文字書家の橘 右之吉氏が店名を書いた千社札のシールを貼って、縁起物のイメージにこだわった。4255円(225グラム×2袋)と、価格も手頃で接待用として人気が上昇。予約のみの受付で、代金引換で発送するほか、お中元・お歳暮期間には百貨店などでの販売も行ってきた。

「接待の手土産」には、2014年8月のサイト開設当初から加盟して商品を掲載。品評会にも参加し、昨年、今年と2年連続で「特選」に選出された。「品評会では、商品を試食したり、質問したりする秘書の方々の真剣な姿から、『先方を喜ばせたい』という意識の高さを感じ、感銘を受けました。また、秘書の方と直接お話して、商品の特徴を伝えることができる貴重な機会にもなりました」と萩原氏。さらに、「特選」に選ばれたことで店と商品の認知度が上がり、問い合わせが増加するなど、反響を実感している。

「通常営業の合間に4時間以上かけて作るので、1度に作れる数は40箱程度で、月間約400個の販売が上限です。これからは販売個数を上げることより、『まぐろの角煮』をきっかけに店を知ってもらい、若い方々にもご来店いただきたい」と萩原氏。手土産による新たな顧客創出に期待している。

シンプルで老舗の高級感を感じさせる包材。紙包みには、店名を入れた千社札が貼ってある
接待を行う個室には、「接待の手土産セレクション2016」のムック本と授与されたトロフィーを飾っている
「まぐろの角煮」は営業時間の合間を使って大なべでじっくりと時間をかけて炊き込む
女将 萩原 かをる さん
24歳で5代目に嫁ぎ、6代目の息子とともに店の伝統を継承。接待の利用では、個別の客の要望に応じ、柔軟な対応を心がける。
うを徳
東京都新宿区神楽坂3-1
■接待の手土産
https://temiyage.gnavi.co.jp/item/00000120/
■レストラン
http://r.gnavi.co.jp/g125800/

1952年(昭和27年)建設の日本家屋が歴史を感じさせる。1階には2~8名用の個室(写真)、2階には最大30人収容の広間を用意。

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