採用活動の成否を分ける面接のノウハウを解説!
飲食店のパートやアルバイトを採用する際、求める人材を迎え入れるためのカギを握るのが面接。人材不足の今、面接は単なる選考の場ではなく、応募者との大切な出会いの場でもあります。応募者の適性を見極めるのはもちろん、応募者に「ここで働きたい」と思ってもらえる機会にする工夫が重要です。
そこで、飲食店の面接において意識すべきポイントや、採用の成功につながる具体的なノウハウをご紹介します。社員採用の面接でも使えるノウハウがたくさんありますので、人手不足の時代に求められる面接の考え方を学び、採用に役立ててください。
目次
1.採用計画を立てる
2.面接前の準備
3.面接で見るべきポイント
4.効果的な質問例
5.採用判断のポイント
6.まとめ
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1.採用計画を立てる
求める人材を具体化する
面接をする上で重要なのが、「求める人材の具体化」です。人手を増やすことは大切ですが、自店のコンセプトや雰囲気に合う人材を採用しなければ、サービスの質が低下したり、せっかく採用しても定着せずに新たな人材を採用しなければならなくなる可能性もあります。
また、経験や資格だけではなく、人柄も重要です。お客様に良い印象を与えられそうか、面接の受け答えから見極めることもできるはずです。自分の店が求める人材のスキルや経験、人柄などを具体的に決めておき、整理しておくことをおすすめします。
募集要項を作成する
求める人材の条件が固まったら、それに基づいた募集要項を作成します。職務内容やシフト、給与などをできるだけ詳細に明示することで、応募段階でのミスマッチが減り、面接をスムーズに進めることにもつながります。
加えて、募集の際は適切な求人媒体を選ぶことも重要。求人サイトやSNS、店頭掲示など、それぞれの特徴をいかし、求める人材の年齢層や経歴に合った媒体を選ぶことで応募者に効率よくアプローチできます。
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2.面接前の準備
①応募者の履歴書・経歴のチェック
②面接の流れを決める
③面接官としての心構え
① 応募者の履歴書・経歴のチェック
まず、応募が来たらできるだけ早めに応募者に対してリアクションをしましょう。レスポンスが遅れると他店の求人に流れてしまうなど、貴重な人材を逃してしまう可能性もあります。遅くとも翌日までには連絡し、面接日の調整を行いましょう。
合わせて、応募者の履歴書や経歴のチェックも重要です。志望動機や経験、スキルなど、履歴書から得られる情報を把握することで、面接時に質問すべき内容がより明確になります。
また、応募者の面接忘れを防ぐために、面接の前日などにリマインドメールや電話を入れておくのもよいでしょう。
② 面接の流れを決める
質問内容をリスト化し、面接の時間配分や流れを決めましょう。その際、「自店アピール→見極め→クロージング」の3段階に沿って進めるとスムーズです。
①自店アピール
面接の最初はアイスブレイクで会話を弾ませるなど、応募者の緊張をほぐして話しやすい雰囲気を作りましょう。採用担当者の自己紹介や仕事内容を伝えつつ、店の魅力と仕事のやりがいを伝えることで、「ここで働きたい」と思ってもらうことが大切です。
②見極め
場が温まったら、応募者の人柄や能力を見極めていきます。応募理由やこれまでの経験を尋ね、受け答えの内容や表情、言葉遣いなどから、求めている人材の条件に合うかを判断していきましょう。
③クロージング
最後に、改めて仕事内容や給与、シフトなどの雇用条件を確認して、ミスマッチを防ぎましょう。応募者から質問を受ける時間も設け、不明点や不安をできるだけ取り除いてあげることが重要です。また、合否結果の連絡時期や方法についても伝えましょう。
③ 面接官としての心構え
応募者にとって、面接官の印象はお店の印象に直結します。高圧的な態度や競合他店の悪口などは御法度。応募者本来の人物像を見極めるためにも、相手の緊張を和らげることを心がけ、親しみやすい姿勢で接しましょう。
3.面接で見るべきポイント
①第一印象・接客に向いているか
②コミュニケーション力
③飲食業への意欲・適性
①第一印象・接客に向いているか
飲食店では、お客さんのスタッフに対する第一印象が店の評価にも大きな影響を与えるため、「面接での第一印象」も重要な判断基準の一つとなります。面接では身だしなみや清潔感、会話中の表情などをしっかりとチェックしましょう。
②コミュニケーション力
応募者の人柄やコミュニケーション力も重要な基準です。質問に対する回答の内容だけでなく、明るくハキハキとした話し方ができるか、笑顔で自然な受け答えができるかなど、話しているときの表情・姿勢・言葉遣い・話し方などを意識して見るようにしましょう。
③飲食業への意欲・適性
せっかく採用しても、すぐに辞められてしまっては採用や人材教育にかかるコストがかさむばかり。飲食店で働くことに興味や意欲があるのか、それとも給与や勤務地などに応募動機があるのかなど、応募者の本音を見極め、情熱を持って長く働いてもらえそうな人材かを判断できるような質問を用意しましょう。
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4.効果的な質問例
①必ず聞くべき基本質問
②人柄を知るための質問
③飲食業に向いているか判断する質問
④NG質問
①必ず聞くべき基本質問
志望動機や過去の経験に関する質問は、応募者の意欲や適性を見極め、採用後のミスマッチを防ぐのに役立ちます。特に、応募者が希望する働き方と自店の求める条件にズレがないかは必ず確認を。希望のシフトや長期勤務の可能性などもヒアリングし、双方が納得できる労働条件の擦り合わせを行いましょう。そのためにも、応募者からの質問に答える時間を設けるのがおすすめです。
質問例
- 週(月)に何日働けますか?
- シフトに入れない曜日、時間帯はありますか?
- どれくらいの期間働きたいと考えていますか?
- 急なシフト変更や残業が発生した場合、対応は可能ですか?
- 数ある飲食店の中で、当店を選んだ理由は何ですか?
- 飲食業の経験がなくても挑戦しようと思った理由は?
- これまでのアルバイト経験は?何をどれくらいの期間やりましたか?
- 将来的にどのような仕事をしたいですか?
- 何か不安なことや心配なことはありますか?
②人柄を知るための質問
飲食店の業務はチームワークが求められる場面も多いもの。応募者の人柄や人との接し方、コミュニケーション能力を知るための質問も用意しましょう。
質問例
- 周囲からどんな性格だと言われることが多いですか?
- ご自身では自分のことをどんな性格だと思いますか? 長所と短所を教えてください。
- 仕事や学校生活で、一番達成感を感じた瞬間はいつですか?
- お客様に接する上で大切だと思うことは何ですか?
- チームで働く上で心がけたいことや気をつけたいことはありますか?
- 忙しい時間帯に他のスタッフが困っていたら、どのように行動しますか?
③飲食業に向いているか判断する質問
長く働いてもらうためには、ストレス耐性や問題解決能力といった接客業への適性も見極めたいところ。やりがいを感じる瞬間や、どんなことにストレスを感じるのかなどを把握することで、スキルや適性に加え、自店との相性も判断しやすくなります。
質問例
- 学校生活やアルバイトのお仕事で誰かに喜んでもらえてうれしかったエピソードは?
- これまでのお仕事でクレームに対応したことはありますか?その際、どのように対処しましたか?
- (自分の店のピークタイムに実際に起こったトラブルを説明して)○○な場合、あなたならどうしますか?
- 仕事をする上でストレスを感じる時はどんな時ですか?
- ストレスを感じる時はどのようにリフレッシュしていますか?
④NG質問
応募者の適性と能力を判断する上で関係のない質問はNG。プライバシーに関わる質問(家族構成、結婚の予定、交際相手についてなど)、差別につながる質問(出生地、本籍、出身国、宗教、支持政党)などは、法律に抵触する可能性もあります。
応募者を尊重し、不信感や不快感を与える質問をしないよう細心の注意を払いましょう。
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5.採用判断のポイント
①採用基準の明確化
いくら優秀な人材でも、自店とマッチしていなければ本末転倒。そこで大切なのが、採用基準をハッキリさせることです。将来的に社員登用につながる人材を探している、卒業で退職する学生アルバイトの代わりを探しているなど、募集背景を今一度明確にしましょう。
また、「飲食店勤務経験◯年以上」「週5日勤務」のように、求める条件やスキルも具体化を。洗い出した条件の中でも、「週5日勤務できるなら未経験者でOK」というように、妥協できる部分と譲れない部分もあらかじめ考えておきましょう。
②採用後のフォロー
辞退を減らし、人材を逃さないためにも、面接後は速やかに連絡を。合否の結果を伝えるのに時間がかかる場合も、当日中にお礼と連絡時期を伝えましょう。優秀な人材であれば即日採用も検討を。そうすることで他店への人材流出を防げます。
また、採用決定後は勤務開始日や手続きを丁寧に説明し、安心して準備ができる環境を整えましょう。時には面接後に質問が生まれる場合もあるので、誠実に対応することで印象アップや入社意欲を高めることにつながります。
6.まとめ
飲食店の採用面接は単なる選考の場ではなく、応募者を惹きつけるために自店をアピールする貴重な機会でもあります。面接官としての心構えを意識し、自店で働きたいと思ってもらえるような場づくりを心がけましょう。
また、採用後の定着率を高めるためには、求める人材像や採用基準を明確にするのが重要です。応募者の意欲、スキル、適性を見極め、自店に合った人材を見つけるために、効果的な質問を用意して面接にのぞみましょう。
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