2015/12/15 特集

オリジナルデザートで季節感を表現 冬が旬!リンゴのデザート(2ページ目)

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リンゴの葛豆腐 紅玉をそえて アングレーズソース掛け

鈴なり(東京・四谷)
村田 明彦シェフ

主な材料 リンゴ、水、グラニュー糖、ココナッツミルク、牛乳、葛粉、卵黄、バニラビーンズ、カルヴァドス(リンゴを使った蒸留酒)、かぼすの絞り汁

中央にあるのが、やさしい味わいのリンゴの葛豆腐。リンゴをココナッツミルクで炊き上げて液状にしたものと牛乳を合わせ、葛で固めてある。上に薄く千切りにしたリンゴ(紅玉)をのせ、さらにその上から、牛乳と卵黄で作り、カルヴァドスとかぼすの絞り汁で香りをつけたアングレーズソースをかける

CHEF'S VOICE

リンゴの甘さを活かした葛豆腐で和食らしさを表現しました。上に酸味の強いリンゴ、紅玉でアクセントをつけ、カルヴァドスを効かせたアングレーズソース(卵黄と牛乳を使ったソース)で、味わいを調和させました。葛豆腐で使うリンゴはココナッツミルクで炊き上げ、風味をプラス。柿や洋ナシなどでも応用が可能で、その場合は紅茶やほうじ茶などで炊いてもよいでしょう。砂糖の代わりにみりんを使えば、より和食らしく仕上がります。

POINT1 ココナッツミルクで風味をプラス  リンゴはココナッツミルク、水、グラニュー糖で柔らかくなるまで煮る。ココナッツミルクを使うことで、より複雑な香りが楽しめる。これをミキサーにかけて液状にして使用する
POINT2 葛粉と合わせたらしっかりと練る  煮て液状にしたリンゴに牛乳と葛粉を加え、火にかけて練り上げる。水分が飛んで固まってくるまでは強火で、その後、弱火にして約20分程度しっかりと練る。ここを怠ると、食感が悪くなるので要注意
村田 明彦シェフ1974年、東京都生まれ。祖父がふぐ料理店を営んでいたことから、高校卒業後、料理の道へ。日本料理店「なだ万」で13年間修業を積み、2005年に「鈴なり」をオープン。見た目や香りを重視して季節感を料理で表現しながら、来店客の満足度を追求する。
鈴なり
東京都新宿区荒木町7清和荘1F
http://r.gnavi.co.jp/a680800/premium/旬の食材を使った、味わい深い日本料理が楽しめる。接待や女子会のほか、ハレの日の会食などでも利用され、30~60代の男女が多く来店。月に2度コースの内容を変更するため、常連も多い。ミシュラン一つ星も獲得。

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