2019/08/13 特集

こだわりの自家製で差をつける!(2ページ目)

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自家製粉の餅粉と米粉でメニューに個性を表現

イカリヤ食堂 大阪【大阪・難波】

[HOMEMADE MENU]自家製粉餅粉と鹿児島ポークの「お焼きニョッキ」トマトソース 1,490円 自家製粉餅粉の生地の中に、トマト風味で煮た鹿児島県産の茶美豚を詰め、表面をカリッと焼いて提供。生地のモチモチ感と下のトマトソースの絡みもよく、女性に好評

自家製粉でおいしさを追求。仕入れコストも軽減

 京都を基盤に、「イカリヤ」ブランドを8店舗展開する株式会社ルディコ。グループ全体で手作りや自家製にこだわっており、2018年4月、大阪に初出店したイタリアン「イカリヤ食堂 大阪」では、自家製粉餅粉と米粉を使った料理とデザートを提供している。

 マネージャーの石川琢也氏は、「当社の菓子ブランド『IKARIYA BEIKA KYOTO』では、米から作る菓子にこだわり、厳選した滋賀県産の近江米から餅粉や米粉を自家製粉しています。『イカリヤ食堂 大阪』では個性を打ち出すために、その自家製粉を使うことにしました」と話す。

系列店の「IKARIYA BEIKA KYOTO」で自家製粉した餅粉。自社製粉にすることで、粉の挽き具合を調整し、理想の食感を追求
生地は店内の厨房で手作り。餅粉の生地は、通常のニョッキの生地よりも保水率が高く、成形がしやすいという

 その自家製粉の米粉を使って開発したのが「自家製粉餅粉と鹿児島ポークの『お焼きニョッキ』トマトのソース」(1490円)。一般的にジャガイモと小麦粉などで作るニョッキの生地を、自家製粉餅粉100%で作っている。「餅粉の比率をいろいろ変えて試作しましたが、ほかにはないモチモチ感に仕上がりました。お客様の反応もいいですね」と石川氏。

[HOMEMADE MENU]自家製粉米粉バウムクーヘン「BEIKAのフワフワ」(奥)、「BEIKAのザクザク」(手前) 各594円 自家製米粉を使用し、フワフワな食感が特徴の「BEIKAのフワフワ」と、堅めの生地に揚げた米をまぶした「BEIKAのザクザク」

 また、デザートでは「IKARIYA BEIKA」で作った自家製粉の米粉を使ったバウムクーヘンも3種(各594円)提供している。「『BEIKA』のバウムクーヘンは、フワフワな食感を目指して製粉機から見直し、米粉の挽き具合も調整しています。自家製粉でおいしさを追求するとともに、仕入れコストの軽減にもつながっています」と石川氏は話す。

 今後は、自家製粉に京都産の米の使用も検討しており、メニューをさらにブラッシュアップしていく方針だ。

イカリヤ食堂 大阪【大阪・難波】
大阪府大阪市中央区難波5-1-18 高島屋大阪店9F
https://r.gnavi.co.jp/ajsymjb30000/
大阪の繁華街・難波の百貨店内にあるイタリアン。和のエッセンスを取り入れた料理を提供し、系列店のスペシャリテもラインナップする。昼は主婦、夜はビジネス層が多く来店。
マネージャー 石川 琢也氏
系列店3店舗を統括。ソムリエの資格を有し、店舗ではサービスを担当する。来店客との距離感を大切にした接客を心がけている。

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