【“映える”カクテル】フォトジェニックなパフェ感覚のカクテルで女性のオーダーを増やす
THE BARK【北海道】
公園をイメージした空間で若い層の集客に成功
札幌・地下鉄すすきの駅至近の飲食ビルに位置する「THE BARK」は、2019年3月にオープンしたバー。“公園×BAR”がコンセプトで、店内には、ジャングルジムやブランコ、シーソーなどの遊具をモチーフにした座席が配され、まさに公園さながらの遊び心あふれる空間を演出している。
手がけるのは、地中海料理や手づかみシーフードの店など、札幌で多様な飲食店を展開する株式会社リジョイス・代表取締役の澤田和則氏。アッパー層向けのシークレットバーなども運営しているが、同店のターゲットは若い層だ。「札幌はオーセンティックなバーが多いのですが、若い人たちにとっては少し入りづらい。そこで、彼らが気軽に楽しめるバーを作りたいと思いました」と話すように、空間だけでなく、メニューも写真に撮られることを意識して開発。現在、20代を中心に集客し、7~8割を女性が占める。
なかでもドリンクは、パフェのようなビジュアルが目を引く「クレイジーシェイクカクテル」がいち押し。これは昨年、アメリカ・ニューヨークを視察した際、行列ができる店で目にしたデカ盛りミルクシェイクをヒントに考案したメニューで、女性スタッフの意見も取り入れ、“映える”見た目を重視して開発。全4種をラインナップする。「札幌のシメパフェ文化を、アルコールドリンクにも活かしたいと考えました」と澤田氏。飲んだ後の2軒目として来店し、21時前後のピークタイムには、パフェを食べる感覚で注文する人も多いという。人気なのは、チョコレートミルクシェイクにチョコレートケーキなどをトッピングした「チョコレートモンスターシェイクカクテル」(1320円)で、多いときには1日30~40杯のオーダーが入る。
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チャージ料金をとる代わりに、「バーフードビュッフェ」を用意。13種のドライフードを並べ、セルフサービスの食べ放題で提供 -
オーダーはタッチパネルで。売りのクレイジーシェイクカクテルのほか、ビールやワインなども充実し、ドリンクは約200種をそろえる
「クレイジーシェイクカクテル」は、当初アルコールのみだったが、現在はノンアルコールにも対応。8~9割がアルコールを注文するが、「最近は、グループのなかにお酒が苦手な人がいることも多いので、飲めない人も楽しめるよう用意しています」と澤田氏は話す。そのほか、「ミルクシェイクカクテル」や「季節のフルーツカクテル」「和スタイルカクテル」なども用意して、幅広い層を取り込んでいる。
忘年会に向けては、パーティープランを企画中。「バスケットに料理を詰めるなど、公園でピクニックをするイメージのプランを考えています」と澤田氏。今後は引き続きフォトジェニックなドリンクを打ち出しつつ、フードメニューをより強化していく考えだ。
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ベリーベリーミルクシェイク 968円 アルコールが苦手な人でも飲みやすい「ミルクシェイクカクテル」は、季節のフルーツを使用した3種類をラインナップ -
クラフトジン「六ジン」の和ティーニ 880円 「和スタイル」のカクテルは、話題のクラフトジンや抹茶などトレンドを取り入れている。女性はもちろん、一緒に来店する男性にも好評だ
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フードの主力はシーフードロールやホットドッグ。手前はスパイシーな味わいが特徴の「ロブスターロール」(1,058円)。奥はトローリとろける濃厚なチーズが人気の「チェダーチーズドッグ」(594円) -
「スパイシーフライドチキン」(880円)など一品料理も豊富。甘いカクテルに合うスパイシーな味が好評
北海道札幌市中央区南5条西5-13-1 アシル札幌1F
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