「名物よだれ鶏」
立呑み中華 起率礼(東京・自由が丘)
大阪では見かける、立ち飲みスタイルの中華料理店。都内には無いのかなと思っていたら、自由が丘で発見しました。それが「立呑み中華 起率礼」です。大衆的な町中華ともチェーン店の中華とも高級中華とも違う、立ち飲みでしか味わえないユニークで自由な中華料理が、早くも人気を呼んでいます。
今回は、その「立呑み中華 起率礼」で提供される「名物よだれ鶏」を、週末の酒場巡りが趣味というフードライター・桑原恵美子さんが紹介。店主には立ち飲み店を次々と成功させた店づくりの秘けつを伺い、「よだれ鶏といえばこの店」と称される名店で修業した若き女性シェフにはおいしさの秘密を教えていただきました。
訪れた飲食店を紹介している個人ブログ:
https://ameblo.jp/amaguri0111/theme-10066247104.html
・学芸大学の人気酒場「立吞み 鉄砲玉」の店主が手掛ける新業態
・「中華香彩 JASMINE」ゆずりの「名物よだれ鶏」は、必食!
・”正木さんの立呑み料理”に心打たれた、井上シェフ
・手頃な価格なのに、ハイクオリティーなメニューしかない
・立ち飲み屋では、やりすぎたら響かない
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学芸大学の人気酒場「立吞み 鉄砲玉」の店主が手掛ける新業態
「立吞み中華 起率礼」は、学芸大学で大人気の「立呑み 鉄砲玉」の店主・正木勇貴さんが、大阪リッツカールトンや有名店「中華香彩JASMINE」(渋谷区広尾)で8年間腕を磨いた若き井上史子シェフとタッグを組んで2023年12月19日、自由が丘にオープンしたお店です。
自由が丘駅前の華やかな通りから少し離れた西側の路地、通称「L字が丘」エリアは、自由が丘の中でも、ディープで渋い雰囲気があり、「通りに色気がある」と正木さんが一目惚れしたロケーションだそうです。
タイル貼りのカウンターやモルタルの壁に、木目の温かみが加わった、モダンな店内。最大16人まで入店できますが、週末は早々に埋まってしまい、外に入店待ちの行列ができることも珍しくないそうです。
本格中華を少量ポーションの小皿でリーズナブルに楽しむことができるので、ひとり飲み、ちょい飲みにぴったり。これだけ本格的なメニューなのにいずれも千円以下で、200円台のメニューもちょいちょいあり、品書きを眺めているだけでうれしさが止まりません。
「中華香彩 JASMINE」ゆずりの「名物よだれ鶏」は、必食!
この店の魅力を象徴しているのが、井上シェフが修業した「中華香彩JASMINE(ジャスミン)」の看板商品「よだれ鶏」の味を受け継ぐ「名物よだれ鶏」。この値段なのに、「中華香彩JASMINE」と同じ銘柄鶏の「総州古白鶏(そうしゅうこはくどり)」を使用しているというから、驚きです。
「タレはJASMINEの味をベースにしていますが、私はもう少しコクがあったほうが面白いと思い、芝麻醤(チーマージャン)を足しています」と井上シェフ。
カットが厚切りで箸で持つと重みがずっしり。おいしい予感にワクワクします。噛みしめると最初に感じられるのが、脂が少なくあっさりしている総州古白鶏の上品なうま味。そして、絹のようななめらかさとしっとり感。最後に、自家製辣油のパンチと、芝麻醤の甘みがひとつになって口の中に広がります。このタレが本当においしくて…!お肉に少しでも多くつけて食べたくて必死になってしまうのです。
それでもお皿に残ってしまうタレがあきらめきれない人は、蒸したての熱々で提供される「花巻」を同時に注文するのがおすすめ。なめらかでやわらかな生地はまるでマシュマロのようで、ほんのりした甘みとミルク感があり、これだけで食べてもおいしいし、ソースの多い料理のお供にも最高なんです。
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”正木さんの立呑み料理”に心打たれた、井上シェフ
店主の正木さんは、高知県出身の32歳。高知の有名料亭「花蝶庵」などで修業を積みましたが、「立呑み晩杯屋 学芸大学駅前店」の立ち上げに携わったことで立ち飲み酒場の魅力に開眼。「おぐろのまぐろ 池袋ロサ店」「立呑み 鉄砲玉」を次々にオープンし繁盛店にしました。次は大阪では見かける中華料理の立ち飲みの店をやってみたいと思っていた時に、「立呑み 鉄砲玉」の常連だった井上シェフのお姉さんが、中華の料理人をしている妹を引き合わせてくれたそうです。
井上シェフは大阪出身の28歳。料理学校卒業後、大阪リッツカールトンの中華料理店で修業をスタート。上京して広尾の有名店「中華香彩JASMINE」でさらに腕を磨いていましたが、一方で今後の進路に悩んでいました。そんな時に姉の紹介で「立呑み 鉄砲玉」を訪れ、そこで出される料理に衝撃を受けます。「それまで知っていた立ち飲み店のお料理とは段違いにレベルが高くて『こういう立ち飲みの世界があるのか』と感動しました。それで自分もやってみたいと思ったんです」(井上シェフ)。正木さんもまた、会話を交わすなかで井上シェフの知識の深さから「これはいける」と直感が働いたといいます。
井上シェフがこれまで働いてきた中華料理店はいずれも大型の高級店であり、お客様と料理人が顔を合わせることはほぼなかったそうですが、今は作りたてを提供し目の前で食べてもらい、その場で直に反応がわかることが新鮮だといいます。「正直、まだいっぱいいっぱいの毎日です。だけど、楽しくてたまらないですね」(井上シェフ)。
手頃な価格なのに、ハイクオリティーなメニューしかない
「パクチー酢味噌」は、日本料理でよく使われる「木の芽味噌」の木の芽をパクチーに変えた一皿。料亭の料理人出身の正木さんが、本格的な「玉味噌(白味噌に卵黄、酒、ミリンを加え火にかけて練り上げたもの)」とパクチーをすり合わせて作っています。ベースが和食のせいか、パクチーは爽やかに香りつつもまろやかで、意外なほどの食べやすさに驚きます。
「香港焼そば」は生麺ではなく、シンガポールの乾麺をもどして炒めているので、細麺なのにコシと弾力が強く、噛むと小麦のうま味が強く感じられます。強火で炒めて、香りが出た黄ニラもおいしい!
立ち飲み屋では、やりすぎたら響かない
このお店の良さは、ユニークでオリジナリティーがありつつ、定番の良さも見失っていない、絶妙なさじ加減による安心感にあるような気がします。「立ち飲み店で求められるのは、スピーディーでシンプルな料理。変に凝りすぎたら逆に響きません。やりすぎず、やらなすぎずのバランスが大事なんです」(正木さん)。
立ち飲み店に訪れる客の心理を知り尽くした正木さんの安定の接客、高級中華の品格と若々しい遊び心を併せ持つ井上シェフの中華料理、その化学反応がこの店を唯一無二のものにしているのでしょう。何度訪れても、「そりゃ流行るわけだ」と、心から思ってしまいます。
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東京都目黒区自由が丘2-14-2
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