「ランパダの生ハム・サラミの盛り合わせ」
Lampada(ランパダ)(東京・虎ノ門)
イタリア料理店の前菜メニューに必ずあるのが、生ハムやサラミ。あまりに定番メニューのため見過ごされがちなのですが、「この店に来たら、絶対に生ハムははずせない!」「この店で生ハムに開眼した」と評判のお店があるといいます。今回は週末の酒場巡りが趣味というフードライター・桑原 恵美子さんが、「Lampada(ランパダ)」の「生ハム・サラミ盛り合わせ」を紹介。生ハムと、そのおいしさを最大限に引きだす究極の“お供”を深堀りします。
訪れた飲食店を紹介している個人ブログ:
https://ameblo.jp/amaguri0111/theme-10066247104.html
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目次
・食の激戦地・虎ノ門ヒルズステーションタワー4階の一等地
・超極薄だから、口の中でとろけて香りが広がる!
・究極の”お供”が参戦し、おいしさが爆発!
・ボリートミストみたいな「鴨出汁の洋風おでん」もおすすめ!
食の激戦地・虎ノ門ヒルズステーションタワー4階の一等地
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上りエスカレーターを4階で降りると最初に目に入るのが、「Lampada」のカウンター -
カウンターの左端はテーブルになっていて、グループ客にも対応可能。また、通路に面した長いカウンターの中央にスライサーを設置。ここで生ハムをスライスする様子を見せる演出を行う
日比谷線虎ノ門ヒルズ駅に直結する虎ノ門ヒルズステーションタワー4階は、新業態や東京初出店の意欲的な飲食店が妍(けん)を競う、グルメ激戦地です。「Lampada」があるのは、上りエスカレーターを降りた真ん前。訪れる人が最初に目にする一等地というロケーションに、施設側の期待の大きさがうかがえます。
「Lampada」のメニューは本格的なプロシュッテリアと見まごうほどの充実した生ハムリストから始まっています。それもそのはず、「Lampada」を運営している株式会社ダルマプロダクションは、「Osteria Urara(オステリアウララ)」(代官山)、「ALA(アラ)」(原宿)、「Trattoria Cicci Fantastico(チッチ・ファンタスティコ)」(芝大門)など、イタリアン業態をベースとした個性的な飲食店を10店舗も運営している会社なのです。
でも、イタリアンだけで終わらないのがこのお店の面白いところ。
料理メニューの2枚目には、さまざまな和洋折衷のメニューが。「大根とフォアグラの味噌ソース」(1,500円)「奈良漬とクリームチーズのブルスケッタ」(680円)といった、イタリアンと和食のいいとこ取りのようなメニューが並びます。「イタリアンも和食もどっちも食べたい」食いしん坊の心理、わかっていますよね。
でも私の一推しはなんといっても、「ランバダの生ハム・サラミの盛り合わせ」。私が抱いていた「生ハムはどこで食べてもだいたい一緒」というイメージが、このお店の生ハムを「ニョッコフリット(揚げパン)」「ラスパドゥーラチーズ」と一緒に味わった瞬間、大きく変わったのです。
超極薄だから、口の中でとろけて香りが広がる!
通路に面したカウンターに置かれている生ハムスライサーは、世界最高峰と称される「Berkel(ベルケル)」。超極薄にスライスでき、しかも連続使用してもモーターが熱を持ちにくいため、生ハム本来の味わいを損なわずにスライスできるのだとか。
注文を受けてからベルケルでスライスされる生ハムは、口に入れた瞬間に香りがふわっと広がり、あっという間にとろけて消えます。後にはうま味の余韻だけが残って、その時にそれぞれの生ハムの個性の違いがはっきりとわかるのです。
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「ランパダの生ハム・サラミの盛り合わせ」(2,600円)。写真左から、プロヴァンスモルト海塩のみを使用して作られた「フランス産のジャンボンセック 9ヶ月熟成の生ハム」、香辛料に漬け込んだ肩ロースの生ハム「フランス産コッパ」 -
中央左は、フェンネルの香りが豊かなソフトサラミ「スペイン産フィノッキオーナ サラミ」、同右は、エスプレット(唐辛子)が入ったピリ辛のサラミ「フランス産エスプレットスティック」
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左から、火入れ加工をしていて普通のハムに近い味わいの燻製ハム「プロシュートコット」、イタリアの国境に近いエリアでイタリアとほぼ同じ製法で作られている「スロヴェニア産クラスプロシュートボンレス10ヶ月」 -
単品でのオーダーも可能。写真は「スペイン産ハモンイベリコ セボ24ヶ月」(1,200円)
究極の”お供”が参戦し、おいしさが爆発!
この薄さゆえの口溶けの良さ、香りの良さだけでも感動の新体験なのに、私をさらに生ハム沼の深みにはまらせたのが、注文後に生地をカットして、目の前で揚げてくれるニョッコフリット。
時間をかけてじっくり揚げていくと、きつね色に色づく頃には風船のようにパンパンに膨らみ、中に空洞ができます。揚げたてのニョッコフリットを二つに割り、中に生ハムをはさんで食べると、熱で生ハムの脂がとろけて、さらになめらかな食感に。ニョッコフリットも生ハムも、それぞれのおいしさが倍増するのです。
それだけでももう十分すぎるくらいなのですが、スタッフに薦められたのが、お通しとして出される「ラスパドゥーラチーズ」をニョッコフリットにはさみ、その上から生ハムで巻く食べ方。ラスパドゥーラとは「ドゥーラ(硬い物)」を「ラスパ(削る)」という意味で、イタリアのロンバルディア地方ロディ地区で親しまれているチーズの食べ方だとか。
揚げたて、熱々ニョッコフリットにラスパドゥーラチーズをはさみ、極薄の生ハムを巻いて食べると、チーズも生ハムも熱でとろけ、生ハムの繊細な塩味にチーズの塩味が加わって、うま味が何倍にも増幅するのです。ニョッコフリットの生地の甘みと、生ハム、チーズの塩味が交互に押し寄せて、口の中でおいしさが爆発する感じ。
そこで、冷えた「ランブルスコ」(イタリアのエミリア・ロマーニャ州のスパークリング赤ワイン)を口に含むと、泡とともに爆発がしゅっと鎮まり、おいしさがしみじみと体に染みわたっていくような気がします。
ニョッコフリット、ラスパドゥーラチーズ、ランブルスコという3つのお供を得たことで、生ハムの新しい扉が開いたような気持ちです。
ボリートミストみたいな「鴨出汁の洋風おでん」もおすすめ!
生ハムのスライスを担当している店長の楫川(かじかわ)文規さんによると「生ハムも自慢ですが、“イタリアおでん”ともいえるボリートミスト(北イタリア・ピエモンテ地方の茹で肉料理)をイメージした『鴨出汁の洋風おでん』にも力を入れています」とのこと。
確かに「鴨出汁の洋風おでん」は、「本当にこの価格⁉」とメニューを二度見してしまうトッピングの豪華さ。
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おでんメニューより。「大根とフォアグラの味噌ソース」(1,500円) -
「半熟卵の黒トリュフがけ」(980円)
そんな「鴨出汁の洋風おでん」の味変にぜひ使ってほしいのが、卓上のミルに入った「ティムールペッパー」。希少かつ高価なスパイスを扱うことで知られるテールエグゾティック社のもので、柑橘類を思わせるフレッシュな香りに食欲がますますかきたてられます。
生ハムの最高においしい食べ方、ボリートミストみたいな「鴨出汁の洋風おでん」、ティムールペッパーの高貴な香り、お椀で飲むランブルスコ…。このお店で食事をしていると、次々と新しい楽しさの扉が開いていくような、ワクワクした気持ちになります。そして、そんな気持ちを分かち合いたい友達の顔が目に浮かぶのです。
Lampada(ランパダ)
業態: イタリアン、バル
席数: 36席
客単価:7,000円前後
客層:20~40代 女性が多い
アクセス:日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結・銀座線虎ノ門駅徒歩10分
営業時間: 火~土曜日:11:00~14:30(L.O.14:00)、17:00~23:00(L.O.22:30)
日曜日・祝日:11:00~14:30(L.O.14:00)、17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:月曜日
https://r.gnavi.co.jp/sp0t44u60000/
https://darumapro.co.jp/shoplist/lampada.html
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