おひとりさま専用メニュー「前菜盛り合わせ」
懐石料理では「八寸」、イタリア料理では「アンティパスト・ミスト」などと呼ばれ、食事のスタートを華々しく彩る前菜の盛り合わせ。「タケナワ」では、おひとりさまの来客に“はじめまして”の思いを込め、工夫を凝らした主役級の酒肴を盛り合わせています。
酒呑みの口から「これがあればいくらでも飲める」という言葉を引き出す魅惑の一皿を、愛知県民で酒呑みフードライター・露久保瑞恵さんが紹介。メニューの誕生秘話を深掘りします。
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タケナワ(名古屋・東区泉)
タケナワ
業態:昼は手打ちパスタ店、夜は令和の洋風居酒屋
席数:カウンター14席、テーブル9席
客単価平均:5,000円
客層:30~50代 男女比7:3
アクセス:地下鉄桜通線 久屋大通駅より徒歩2分
営業時間:月〜金曜日/11:30〜14:00(L.O.13:30)、17:00〜23:00(L.O.22:30)、土曜日・祝日/15:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日:日曜日
https://www.instagram.com/takenawa2025/
目次
・昼は「生パスタ」、夜は「洋風居酒屋」という二つの顔
・タケナワのオールスターが集合!「前菜盛り合わせ」
・小腹を満たしたい2軒目ニーズにも応える「手打ちパスタ」
昼は「生パスタ」、夜は「洋風居酒屋」という二つの顔
久屋大通公園のリニューアルに伴い、再開発が進む東区泉エリアで、2025年4月にオープンした「タケナワ」。構想段階から携わっている株式会社ワイマーケットのマネージャー・佐藤 正和 さんは、自社ブルワリー「ワイマーケットブルーイング」の仕掛け人であり、名古屋の飲食シーンを牽引し続けている存在です。
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物事の真っ最中を表現する「酣」から命名。親しみやすさやネット検索結果まで意識し、カタカナ表記に -
カウンターメインの店内。ランチも居酒屋使いも”おひとりさま”を意識したしつらえに
佐藤さんが新店舗をオープンするにあたってまず構想を練ったのは、手打ちパスタを提供する店。かねてから自家製手打ちパスタの店を出したいと考えて物件を探していたところ、現店舗を紹介されました。住宅やオフィスが共存するこの地であれば、ミドルエイジをターゲットにした「洋風居酒屋」のニーズもあるはずと、昼は手打ちパスタの店、夜は洋風居酒屋として出店することに。ただの居酒屋ではなく、「洋風」としたところに、佐藤さんの綿密なターゲット設定がうかがえます。
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タケナワのオールスターが集合!「前菜盛り合わせ」
ターゲットにしたのはミドルエイジの中でもやや上のミドルシニア世代のおひとりさま。若い頃にカジュアルなイタリア料理などに親しんできた方たちで、純和風よりも洋風寄りの味わいを好む傾向にあると分析する佐藤さん。ただし、ネイティブな欧米料理を出すのではなく、中華やエスニックのエッセンスを加えるのが、「令和の洋風居酒屋」流。取材時に提供していただいた一皿にも、そのコンセプトが大いに反映されていました。
例えば「カツオのたたき毛沢東」。中国の湖南料理をルーツに持つ毛沢東スパイスを自家製し、カツオと和えて提供します。複雑なスパイスの香味がカツオの血合部分と絶妙にマッチ。フライドオニオンやガーリックのクリスピーな食感がアクセントになり、カツオのたたきの新境地を切り拓いた一品です。
「パリパリピーマンwith 田舎風パテ」も、居酒屋の定番メニュー・パリパリピーマンに、クラシカルな田舎風パテを盛り付ける、ありそうでなかった組み合わせ。芳醇なパテにピーマンの瑞々しさと軽快な歯応えが加わり、驚くほどさっぱりといただけます。
スチームコンベクションオーブンで低温調理した「自家製豚ロースハム」は、下ごしらえに愛知の魚醤「しこの露」でアクセントを加えるところに、発酵食品に精通している佐藤さんらしい技が光ります。付け合わせのピクルスも乳酸発酵させた自家製。遊び心と本気が融合する酒肴に心が躍ります。
主役を張れるメニューが一堂に会する「前菜盛り合わせ」は、「タケナワ」のコンセプトをわかりやすく伝えるメニューとしてオンリスト。採算度外視のため、おひとりさま専用メニューでシェアはできません。こちら1皿と温かいメニュー1品、お酒を3杯くらいオーダーして4,000円くらいになる試算。ターゲット世代の胃袋とお財布事情に寄り添った絶妙な設定です。
温かいメニューには、真っ当な調味料を使いながらカップ焼きそばのジャンク感を表現した「串カツUFO」や、ウクライナの郷土料理・キエフチキンをイメージした「手羽先キエフチキン」など、自由な発想から生まれた手間暇惜しまないメニューが目白押しです。どちらも1本単位でオーダーできるため、「少し食べたい」というニーズにも応えてくれます。
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小腹を満たしたい2軒目ニーズにも応える「手打ちパスタ」
ランチタイムは3種のパスタ料理から選べ、前菜付き(自家製フォカッチャやハムなど)でなんと1,000円。パスタは茹で上げ前150gとしっかり目のボリュームですが、男女問わずペロリと完食する方がほとんどだとか。
正統派メニューのほか、「煮干し汁なし担々麺パスタ」や「ミラノ風カツカレー」など、パスタの概念を覆すメニューも週替わりで登場。単なる思いつきではなく、連想ゲーム的に相性の良いものを組み合わせているため、味わいにも定評があり、リピーターもしっかりついています。
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ランチタイムに提供している手打ちパスタは、店舗3階にある工房で自家製麺。クリーム、オイル、トマト系のどのソースにも合うリングイネを打っている -
独自の配合で打つ生パスタは冷めてもモチモチとした食感が損なわれず、ゆったり呑みながら食べる夜シーンにもぴったり
このパスタ、実は昼需要だけでなく、夜需要も見込んでいます。1軒目でしっかり飲み、2軒目でごはんものが食べたくなる需要は少なからずあると考え、パスタを含めたごはんメニューを充実させたとか。
確かにピザやバーガー、チャーハンなどメニュー表の約半分は炭水化物が占めています。しかもそれぞれにひとひねりがあり、飲兵衛の食指を動かすメニューばかり。今後、手打ちパスタの夜メニューも増やすと聞き、呑める炭水化物に目がない筆者は前のめりになりました。
食べ歩きをワークライフにしている佐藤さんのアイデアと、スタッフの皆さんが持つ新しい感覚を融合させながら、オープン以来ブラッシュアップを続けている「タケナワ」。3階建てのビルを一棟借りしているため、近々上階に新店舗をオープンする予定だとか。今後の展開に期待は高まるばかりです。
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