フルーティーで華やかなサングリアで、顧客の注文数を増やす
サングリアは、見た目の彩りが豊かでSNS映えし、ワインの渋みや酸味が抑えられて飲みやすいのが特徴です。比較的安価なワインをベースに作れるため、飲食店が原価を抑えながら高い付加価値を提供し、特に女性客やグループ客の注文を促す上で、非常に有効なメニューとなるでしょう。
目次
サングリアとは?その定義と「血」に由来する語源
サングリアの魅力となる風味と多様なバリエーション
飲食店で作る「サングリア」と酒税法の注意点
サングリアを活かしたメニュー展開と提供の工夫
まとめ
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サングリアとは?その定義と「血」に由来する語源
サングリア(Sangría)は、ワイン(主に赤ワイン)にカットしたフルーツ、甘味料(砂糖やシロップ)、そしてシナモンなどのスパイスを加えて一晩以上漬け込み、風味を馴染ませて作るカクテルの一種です。
その発祥はスペインと言われ、特に暑い夏の時期に、冷やして飲むリフレッシュドリンクとして、スペインやポルトガルで親しまれてきました。その歴史は古く、少なくとも19世紀に遡ると言われていますが、古代ローマ時代に水とワインにハーブを混ぜた「ヒポクラス」という飲み物が原型だとする説もあります。
「サングリア」という名前の語源は、スペイン語で「血」を意味する「Sangre(サングレ)」に由来します。ベースとなる赤ワインの濃い色が血の色に似ていることから、この名が付けられました。本場スペインでは、家庭や市場、タパスバーなどで日常的に親しまれる、カジュアルな飲み物です。
サングリアの魅力となる風味と多様なバリエーション
サングリアの魅力は、ワインの渋みがフルーツの甘味と酸味によってまろやかになり、非常に飲みやすくなる点にあります。ワインが苦手な顧客にもアピールできる、間口の広いドリンクです。
サングリアには明確な定義や固定されたレシピはなく、作り手の工夫によって多様なバリエーションが生まれています。
・クラシック(赤)サングリア:赤ワインをベースに、オレンジ、レモン、リンゴといった柑橘類やベリー類、シナモンスティックなどを加えた最も一般的なタイプです。
・サングリア・ブランカ:赤ワインの代わりに白ワインをベースにしたもので、より爽やかで軽い飲み口が特徴です。桃やブドウ、ライムといった明るい色のフルーツがよく合います。
・スパークリングサングリア:ワインの代わりにスパークリングワイン(カヴァなど)を使用したもので、華やかさと清涼感があり、パーティーシーンにも適しています。
このように、ベースとなるワインの種類や、使用するフルーツ、スパイスによって、無限のアレンジが楽しめるのがサングリアの大きな特徴と言えるでしょう。
飲食店で作る「サングリア」と酒税法の注意点
日本では、酒税法により「酒類を混ぜて新たな酒を製造する行為」は原則として禁止されています。
したがって、ワインにフルーツや砂糖、スパイスなどを漬け込み、時間を置いて抽出・熟成させるような行為は、「酒類の製造」に該当する可能性があります。
一方で、以下のような提供方法であれば違反にあたらず合法的に提供できます。
■違反にならない提供方法の例
・注文を受けてからグラスの中でワインとフルーツを混ぜる(漬け込み・保管を行わない)
・あらかじめ漬け込まず、果汁やフルーツシロップを用いて即席で作る
・酒類製造免許を持つメーカーが製造した「サングリア用ワイン」「完成済みのサングリア」を仕入れて提供する
これらは「混合によるカクテル作り」にあたり、酒類の製造には該当しません。
■違反となるおそれがある行為の例
・店舗でワインに果実やスパイスを漬け込み、一定期間保管・提供する
・ワインとジュースを事前にブレンドして容器で保存する
・「自家製サングリア」として漬け込みを宣伝・販売する
これらは、製造免許を持たない限り、酒税法上の「酒類の製造行為」とみなされる可能性があります。仕込みや漬け込みを行いたい場合は、事前に所轄税務署へ相談することが推奨されます。
※酒税法に関して詳しく知りたい人は、国税庁の公式サイトをご参照ください。
サングリアを活かしたメニュー展開と提供の工夫
サングリアの魅力を最大限に引き出し、集客に繋げるためには、その「オリジナル感」と「季節感」を強調することが有効です。
例えば、日本の旬のフルーツ(イチゴ、桃、シャインマスカット、ユズなど)や、和のスパイス(山椒、生姜など)を使用した「和風サングリア」は、独自性と話題性を生み出すことに繋がるでしょう。
提供の工夫としては、フレッシュさをアピールすることが重要です。グラスに注ぐ直前に、ソーダ水やスパークリングワインを加えたり、凍らせたフルーツを氷代わりに使ったりすることで、冷たさと清涼感を際立たせることができます。
また、サングリアは、冬場には温かい「ホットサングリア」として提供することも可能です。シナモンやクローブなどのスパイスを効かせ、季節に応じたメニューバリエーションを持たせることで、年間を通しての需要獲得に繋がるはずです。
まとめ
サングリアは、スペインの情熱とワイン文化が生んだ、フルーティーで飲みやすいワインカクテルです。ただし、日本では酒税法上の制約により、「自家製漬け込み型サングリア」には注意が必要です。
飲食店では、即席スタイルでの提供や、完成品を仕入れて提供するなどの方法で、安全かつ魅力的なメニューとして展開できます。法令を順守しつつ、季節感やフルーツの彩りを活かすことで、ドリンクメニューに新しい価値を生み出せるでしょう。
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