カップピンスとは?飲食店のテイクアウトを強化する「韓国かき氷」の進化形

韓国発祥のかき氷「ピンス」を、持ち歩き可能な容器に入れた「カップピンス」は、若者を中心に人気を集めるスイーツです。その特徴と、飲食店がテイクアウトメニューや夏のデザートとして導入し、売上を伸ばすためのヒントを解説します。

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「映え」と「食べ歩き」を両立。カップピンスで夏の集客を加速させる

カップピンスは、透明なカップから見える美しい層と、テイクアウトのしやすさが最大の魅力です。従来の巨大なかき氷とは異なり、一人で食べ切れるサイズ感は、回転率向上や「ついで買い」を誘発します。飲食店が、アイドルタイムの売上確保や、観光地の食べ歩き需要を取り込む上で、非常に有効なアプローチとなるでしょう。

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目次
カップピンスとは?その定義と進化の背景
通常のかき氷との違い:ミルク氷と断層の美しさ
飲食店がカップピンスを導入するメリット
カップピンスを活かしたメニュー展開と提供の工夫
まとめ

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カップピンスとは?その定義と進化の背景

カップピンスは、韓国語で「かき氷」を意味する「ピンス(Bingsu)」を、テイクアウト用のプラカップや紙カップに入れて提供するスタイルのことです。

元々の「ピンス」は、大きな器に牛乳で作ったふわふわの氷を山盛りにし、フルーツや小豆、餅などをトッピングした、2〜3人でシェアして食べる巨大なデザートです。

しかし、韓国のカフェ文化や屋台文化の中で、「一人でも食べたい」「歩きながら食べたい」というニーズに応える形で進化したのがカップピンスです。

日本では、新大久保や原宿などのコリアンタウンから火が付き、現在ではそのフォトジェニックな見た目と手軽さから、夏祭りやフェス、カフェのテイクアウトメニューとして定着しつつあります。

通常のかき氷との違い:ミルク氷と断層の美しさ

日本の昔ながらのかき氷と、カップピンスには、味と見た目に明確な違いがあります。

・氷の質(ミルク氷):
日本のかき氷が水を凍らせてシロップをかけるのに対し、ピンスは味のついた牛乳や練乳を凍らせて削るのが主流です。そのため、氷自体に濃厚なコクがあり、口に入れた瞬間に雪のように溶ける、パウダースノーのような食感が特徴です。

・断層のビジュアル:
カップピンスは、透明なカップを使用し、横から見た「断層(レイヤー)」を美しく見せるのがポイントです。底にソースやコーンフレークを敷き、氷、フルーツ、クリームなどを交互に重ねることで、パフェのような贅沢な見た目になります。

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飲食店がカップピンスを導入するメリット

飲食店がカップピンスをメニューに導入することは、夏のテイクアウト戦略において大きなメリットをもたらします。

第一に、「食べ歩き」と「テイクアウト」への完全対応です。
従来のかき氷は溶けやすく、持ち運びに不向きでしたが、深さのあるカップに入れることでこぼれにくく、片手で持って移動できます。観光地や商店街にある店舗にとって、入店待ちの顧客や通りがかりの客にアプローチできる強力な商材です。

第二に、「お一人様」需要の獲得です。
シェア前提の巨大なピンスは、一人客にはハードルが高いですが、カップピンスなら食後のデザートや、一人カフェ利用の客も気軽に注文できます。客単価を維持しつつ、オーダー数を稼ぐのに適したサイズ感です。

第三に、高い利益率です。
ベースは液体(牛乳や水)であり、空気を含ませて削るため、見た目のボリュームに対して原価を低く抑えられます。フルーツなどのトッピングで付加価値をつければ、500円〜800円程度の単価でも高い利益率を確保しやすいでしょう。

カップピンスを活かしたメニュー展開と提供の工夫

カップピンスの魅力を最大限に引き出し、SNSでの拡散を狙うためには、盛り付けと容器選びが重要です。

メニュー展開では、フルーツ系とスイーツ系の2軸が基本です。
・フルーツ系:冷凍イチゴやマンゴーをたっぷり乗せた王道スタイル。ソースをカップの内側に垂らして模様を作る(ドリップ演出)と、より美味しそうに見えます。
・スイーツ系:きな粉餅(インジョルミ)、オレオ、ブラウニー、抹茶などをトッピング。氷の下にタピオカやわらび餅を入れると、食感の変化が楽しめます。

提供の工夫としては、「ドーム型の蓋」の活用です。
氷をカップの縁よりも高く盛り付け、ドーム型の蓋をすることで、ボリューム感を損なわずに提供できます。また、ロゴ入りのステッカーをカップに貼るだけで、歩く広告塔として店舗の認知拡大に貢献します。

専用の電動かき氷機(スノーパウダーマシン)が必要な場合もありますが、既存のかき氷機を使う場合でも、練乳と牛乳を混ぜた液を凍らせる工夫で、近い食感を再現することは可能です。

まとめ

カップピンスは、韓国かき氷のふわふわ食感と、パフェのような見た目を手軽に楽しめる進化したスイーツです。

飲食店がこのメニューを導入することは、テイクアウト需要の取り込みと、若年層へのアピールを同時に実現する効果的なアプローチとなるでしょう。透明カップ活かした美しい盛り付けと、食べやすいサイズ感を提供することで、夏の売上を牽引する強力なサイドメニューとして役立つでしょう。

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