エスカルゴとは?飲食店が知るべき「ワインを呼ぶ」高単価前菜の魅力

フランス料理の代名詞とも言える「エスカルゴ」は、食用カタツムリを使った前菜です。本記事では、その正体や味の特徴、そして飲食店がメニューに導入し、ワインの売上と店舗の格を向上させるためのヒントを解説します。

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ニンニクとバターの香りで、客単価とワイン注文を最大化する

エスカルゴは、独特の食感と濃厚な味わいが特徴で、パンやワインとの相性が抜群です。高級感がありながら、実は冷凍や缶詰を活用することで調理の手間がかからず、オペレーション負荷の低い優秀なメニューです。飲食店が、他店との差別化を図り、大人の顧客層を満足させる上で有効なアプローチとなるでしょう。

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目次
エスカルゴとは?その定義と「陸のツブ貝」としての食感
「ブルギニョンバター」が味の決め手
飲食店がエスカルゴを導入するメリット
エスカルゴを活かしたメニュー展開と提供の工夫
まとめ

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エスカルゴとは?その定義と「陸のツブ貝」としての食感

エスカルゴ(Escargot)は、フランス語で「カタツムリ」を意味します。一般的に日本の飲食店で提供される「エスカルゴ」は、特定の食用カタツムリ(リンゴマイマイやプティ・グリなど)を加熱調理した料理を指します。

「カタツムリを食べる」という点に抵抗を感じる顧客もいますが、その食感や味は、日本人に馴染み深い海産物に非常に似ています。
・食感:サザエやツブ貝のような、弾力のあるコリコリとした食感です。
・味:淡白でクセが少なく、土の香りがわずかにありますが、基本的には調理されるソース(バターやハーブ)の味を強く反映します。

フランスのブルゴーニュ地方の郷土料理として有名ですが、古代ローマ時代から食されていた歴史ある食材であり、現在では世界中のビストロやレストランで愛される定番の前菜(オードブル)です。

「ブルギニョンバター」が味の決め手

飲食店で最も一般的な食べ方は、「エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニョン(ブルゴーニュ風)」です。

この料理の核となるのが、「エスカルゴバター(ブルギニョンバター)」です。

常温に戻したバターに、刻んだパセリ、大量のニンニク、エシャロット、塩コショウを練り込んだ緑色の合わせバターです。

下処理したエスカルゴを殻に入れ、このバターをたっぷりと詰めてオーブンで焼き上げます。溶け出したバターとニンニクの香ばしい香りは、強力な食欲増進効果を持ち、エスカルゴ本体だけでなく、残ったオイルソースまで楽しめる一品となります。

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飲食店にとってのメリット

飲食店、特に洋食店、バル、ワインバーがエスカルゴのようなメニューを導入することは、経営的な視点で多くのメリットがあります。

第一に、「ワイン泥棒」としてのドリンク促進力です。
ニンニクとバターの濃厚な脂、そしてパセリの風味は、白ワイン(特にシャルドネなどの辛口)や軽めの赤ワインを渇望させます。「エスカルゴがあるならワインも頼もう」という流れが自然に生まれ、ドリンク単価の向上に直結します。

第二に、オペレーションの容易さと保存性です。
一から下処理をするのは大変ですが、業務用として「殻付き・バター詰め済み」の冷凍エスカルゴが多く流通しています。オーダーが入ったらオーブンやトースターで焼くだけで提供できるため、専門のシェフがいなくても、安定したクオリティで高級感のある一皿を提供できます。

第三に、バゲット(パン)の追加注文(アップセル)です。
皿に残ったガーリックバターソースは、パンを浸して食べるのが醍醐味です。「バゲットのおかわりはいかがですか?」と提案することで、客単価をさらに上積みできるでしょう。

エスカルゴを活かしたメニュー展開と提供の工夫

エスカルゴの魅力を最大限に引き出し、集客に繋げるためには、提供スタイルとアレンジが重要です。

提供の工夫としては、専用器具(トングとフォーク)の演出です。
殻付きで提供する場合、エスカルゴ専用のトングと細い二股フォークを添えるだけで、非日常的な食事体験(エンターテインメント)となります。殻から身を取り出す作業そのものが、会話のきっかけになります。

一方、カジュアルな店舗であれば、タコ焼き器のような耐熱皿(エスカルゴディッシュ)やココットを使って、殻なしで提供するのも食べやすくて人気です。

メニュー展開では、エスカルゴ以外の食材との組み合わせも可能です。
・キノコとのソテー:マッシュルームやエリンギと一緒にソテーし、カサ増しと食感の対比を楽しむ。
・パイ包み焼き:パイ生地の中にエスカルゴとクリームソースを入れて焼く、上品なスタイル。
・アヒージョ風:オリーブオイルベースで煮込み、より手軽なタパスとして提供する。

まとめ

エスカルゴは、フランスの食文化が生んだ、ニンニクとバターの香りでワインを進ませる至高の前菜です。

飲食店がこの食材をメニューに加えることは、オペレーションの効率化(冷凍活用)を図りつつ、店舗に「本格的な洋食店」という付加価値を与える効果的なアプローチとなるでしょう。貝類に似た食感と中毒性のあるソースの味わいは、大人の顧客層を惹きつけ、リピーターを獲得する上で役立つはずです。

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