「ラッキー」(白、赤、味噌 3種)
薄くて幅広く、つゆをたっぷりとまとい、しなやかな食感となめらかな喉越しを楽しめる「きしめん」。そんな伝統の麺に、新たな風を吹き込んでいるのが「星が丘製麺所」です。中でも話題を呼んでいるのが、新しい楽しみ方「ラッキー」。なんと、きしめんとラーメン(中華麺)の両方を一つの器で楽しめる、欲張りな“二種盛り”スタイルの一杯です。
多くのファンを虜にしている「ラッキー」のおいしさや、その誕生秘話、そしてオーナーが抱くきしめんへの熱い思いと取り組みを、酒呑みライターの露久保 瑞恵さんがリポートします。
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星が丘製麺所(名古屋・星が丘)
星が丘製麵所
業態:うどん店
席数:52席(テーブル26席、カウンター18席、テラス席8席)
客単価平均:1,000円
客層:10〜60代 男女比:3:7 家族連れ、カップル、1人客など
アクセス:地下鉄東山線星ヶ丘駅6番出口から徒歩1分
営業時間:月〜金曜日11:00〜21:00、土・日曜日・祝日10:30〜21:00
定休日:無し
https://www.instagram.com/hoshigaokaseimenjo/
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目次
・きしめんとラーメンが同時に楽しめる「ラッキー」誕生!
・出会いから生まれた、「う中」のオマージュ
・きしめんの豊富なラインナップと、充実の酒場メニュー
・きしめんの更なる普及を目指し、次のステップへ!
きしめんとラーメンが同時に楽しめる「ラッキー」誕生!
名古屋市の東に位置する星が丘は、「住みたい街ランキング」で常に上位に来る人気エリアです。この星が丘の玄関口にある星が丘テラスで2021年5月にオープンしたのが「星が丘製麺所」。メインメニューは名古屋名物の一つに数えられる「きしめん」です。
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製麺所を備えた店内。現在は新商品開発のラボ的な役割を果たしている -
陽光が降り注ぐ広々とした客席スペース
きしめんは名古屋を含む尾張地方で古くから親しまれている麺メニューですが、製麺に高度なスキルが求められるため、提供する店が年々減少傾向にありました。そんな状況に憂いと危機感を感じて立ち上がったのが、「星が丘製麺所」の仕掛け人の一人、衣笠 太門(きぬがさ たもん)さんです。
衣笠さんは大学在学中に讃岐うどんの魅力に取りつかれ、卒業を待たずに香川へ渡って讃岐うどん修業を始めた経歴の持ち主。香川に本社を置く全国チェーン「はなまるうどん」の東京進出や新規事業展開の立役者として活躍した、”讃岐うどんの申し子”でもあります。
そんな衣笠さんが放つ自信作「ラッキー」は、白・赤・味噌の3種から選べます。今回は「白ラッキー」をチョイスしました。ムロアジ節をメインにした名古屋風の濃いだしと、白しょうゆベースの返しで作った「白つゆ」を使用。きしめんとの相性は言わずもがなですが、ラーメンとの調和を考えて、仕上げに鶏油をひと回し。香りと深みが加わり、異なる二つの麺を見事に調和させています。
自家製チャーシューは大ぶりで、見た目も食べ応えもガッツリですが、後味は驚くほど軽やか。販売開始直後から大ヒットメニューとなり、衣笠さんも「ラッキー専門店を作りたいくらいの自信作です」と胸を張ります。
出会いから生まれた、「う中」のオマージュ
いずれは独立して店を持ちたいという夢を2012年に名古屋で叶えた衣笠さん。当時の「うどんや太門」(現在は他社が運営)は、連日予約が取れないほどの人気店となりました。常連客には麺類食堂の店主も多く、交流を深めるうちに、きしめんの奥深い魅力と、それが置かれた厳しい現状を知ることになります。
「素晴らしい麺文化が無くなったら、あまりにももったいない。でも、私はきしめんに関しては素人同然。そこで名古屋市内で60年以上の歴史を誇る『手打ちうどん 高砂』の店主・堀江 高広さんに声をかけたんです」(衣笠さん)。
意気投合した二人は、「昔の公設市場にあったような、いろいろな麺を、いろいろなつゆや具材で楽しく食べられる製麺所」をイメージして構想を練りました。
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きしめんや味噌煮込みうどんに適した愛知県産小麦「きぬあかり」を使用し、平たくて薄い形状ながら、確かな歯応えやツルツルの喉越しを楽しめる冷凍きしめんを開発 -
茹でてから急速冷凍することで、入店間もないアルバイトさんでも失敗知らずのオペレーションに
文化を再燃させるためにはたくさんの人に食べてもらうことが大前提。技術のハードルをクリアするために、製麺機を用いて理想のコシと薄さを追求。さらに、アルバイトスタッフでも失敗なく提供できるよう、茹でた麺を高度な技術で冷凍する手法を確立しました。試行錯誤を繰り返し、打ち立てと遜色のない冷凍きしめんを開発し、満を持して「星が丘製麺所」をオープンさせたのです。
2人がイメージした「昔の公設市場にあったような製麺所」(名古屋にあるローカル麺類食堂)がモデルになっています。その店の名物は、うどんと中華麺を一つの丼で楽しめる、地元ではおなじみの「う中(うちゅう)」。このスタイルをオマージュし、星が丘製麺所ではラーメン(ラ)ときしめん(キ)を組み合わせた「ラッキー」を生み出しました。
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きしめんの豊富なラインナップと、充実の酒場メニュー
もう一つの名古屋名物である味噌煮込みうどんのクオリティーにも徹底的にこだわり、提供用の鍋もロゴ入りの特注品。居酒屋使いもしてほしいと、お酒に合うメニューも多数ラインナップしています。なかでも、名古屋風の味噌おでん「星麺のみそおでん全種盛り」は高いリピート率を誇ります。
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「幅広味噌煮込みうどん」(1,750円)。味噌煮込み専用の幅広平打ち麺を開発。八丁みそをベースにしたコクのあるダシが五臓六腑に染み渡る。提供は16時から -
特注の鍋でフタにはロゴ。フタには穴を開けず、味噌煮込みうどんの取り皿として使用可能
きしめんの更なる普及を目指し、次のステップへ!
冷凍きしめんによって技術とオペレーション問題をクリアした「星が丘製麺所」でしたが、より多くの方へきしめんの魅力を届けるには自社で製造できる食数の限界がありました。そんな折、東海地区を中心に「和食麺処サガミ」を展開しているサガミグループから声がかかり、冷凍きしめんの製造委託ができるようになり、供給体制が一気に解決。2022年、念願の2号店「星が丘製麺所 久屋大通店」を開店することができました。
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隣接の物販コーナー。冷凍きしめんや冷凍つゆ、オリジナルの乾麺や「星が丘製麺所」で使用しているしょうゆ、アパレルなどを販売 -
「星が丘製麺所のきしめん」(300円)。つゆも販売しており、家庭でもお店の味が楽しめる
製造が安定し、通販も開始すると、思わぬ反響が広がります。香川県の複数の讃岐うどん店が「さぬきしめん祭り」を開催するなど、きしめんムーブメントが県外へも波及。さらには衣笠さんの古巣「はなまるうどん」からも共感を得て、今後はコラボ店舗の出店も予定されています。「きしめん文化を絶やしたくない」という純粋な思いが、数々の縁を数珠つなぎに引き寄せているのです。
「食べることを当たり前にしないと文化は成立しません。たくさんの方から支援を受けて、ようやく軌道に乗ってきた感じです。いずれは海外にもきしめんの素晴らしさを届けたいですね」と衣笠さん。きしめんのV字回復物語は、ここからもドラマチックな展開を迎えそうです。
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