［2025最新］繁盛店メニュー表デザイン事例10選。売上を呼ぶ"仕掛け"を解剖！

作ってみよう！客単価や注文率を上げるメニュー表

メニュー表は手に取って使うものだからこそ、気づかないうちに汚れや傷みが目立ってしまいがち。しかも、お客様がじっくり目を通すものだけに、見た目の印象も売上に影響を与える重要なアイテムです。作り直すタイミングで、どうせなら売上アップにもつながるメニュー表を目指してみませんか？

どんな工夫をすれば注文率が上がるメニュー表になるのか。デザイン、レイアウト、情報のバランスーー悩む前に、まずは実例を見比べて、自店に合ったスタイルのヒントを探してみましょう。

なお、繁盛店情報の詳細は【以下記事をチェック！】から見ることができます。ぜひ店作りのヒントに併せてご覧ください。

目次
写真
１書体と写真が印象的　「マグロスタンダード」（東京・門前仲町）
２料理とドリンクを1枚見開きで　「串焼きスタンド レモンハイ ゴールデンモッツ」（宮城・仙台）
写真・インバウンド用
３韓国語に完全翻訳　「藁焼き炉端 海風土」（福岡・博多）
４食べ方を1枚に4か国語で　「元祖もつ鍋 楽天地」（福岡・博多）
イラスト
５アートなイラスト＆書体　「餃子といえば芭莉龍」（栃木・宇都宮）
和風の縦書き
６価格を書かない！？　「百式」（福岡・今泉）
手書き風＆印字
７定番とおすすめを書き分ける　「酒場とフライ ニコジ」（広島・中区）
印字
８見やすい文字バランス　「にもの」（東京・目黒）
ドリンク
９自然を背景にスタイリッシュ　「カーブドッチとやの」（新潟・中央区）
10絞ったキーワードで特徴を伝える　「鮨×炭火焼き居酒屋 リリー」（東京・渋谷）

※写真は取材時のもので、全て一例です。季節などにより変更となっている場合があります。

【メニュー表を作る際に確認すべきことはこちら！】
＞注文率がUPするメニュー表を作ろう！7つのポイント
＞メニュー表は、税抜表記NGです！飲食店が確認すべき価格表記のポイント

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１ 書体と写真が印象的

マグロスタンダード（東京・門前仲町）

「マグロ推し」がひと目で伝わるテーマの一貫性に加え、カテゴリ名のユニークな書体や魚のアイコンが印象的。遊び心のあるあしらいが、楽しい雰囲気を演出しています。さらに、見出しと料理名・価格との文字サイズや太さにしっかりメリハリがあり、視認性も良好。どこに何が書いてあるかがすぐにわかり、迷わず選びやすい構成です。

ここがポイント！
1．テーマが一貫している（マグロ推し）
2．書体・文字サイズのメリハリ
3．アイコン的なあしらいが楽しい

２ 料理とドリンクを1枚見開きで

串焼きスタンド レモンハイ ゴールデンモッツ（宮城・仙台）

レモンサワーが売りの店ならではの構成で、開いた瞬間にドリンクの豊富さが伝わるレイアウト。カテゴリーごとに背景色を変えることで、視線を自然に誘導しつつ、ごちゃつきを感じさせません。さらに「新名物」や「レモンサワーに合う中華」などのコピーが注文意欲を後押し。串焼きや中華、ピザまでそろった料理のバリエーションの広さも魅力で、見ているだけで頼みたくなるメニュー構成です。

ここがポイント！
1．幅広いジャンルを網羅した、一目瞭然の構成力
2．色でカテゴリを分けて視線を誘導
3．キャッチコピーを入れて注文を後押し

３ 韓国語に完全翻訳

藁焼き炉端 海風土（しーふーど）（福岡・博多）

韓国からの来客が多い「藁焼き炉端 海風土」は、日本語版の構成をそのまま生かして韓国語に翻訳。外国語対応が必要なエリアでは非常に効果的です。推しメニューの料理写真もあいまって、言葉に不安がある人でも直感的に選べるよう工夫されています。迷わず注文できて、居酒屋体験をスムーズに楽しめる、“伝わるおもてなし”が詰まった好例です。

ここがポイント！
1．日本語版の構成・デザインを生かしつつ、韓国語に完全翻訳
2．写真のビジュアルで視覚的に料理が伝わる
3．外国語対応による“おもてなし感”の演出

４ 食べ方を1枚に4カ国語で

元祖もつ鍋 楽天地（福岡・博多）

訪日外国人客が多い店舗では、メニューとともに「食べ方」や「利用方法」を伝える説明書も、重要な制作ツールの一つです。写真は「もつ鍋味変用の調味料を自由に取っていい」ことを説明したもの。

日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応しながら、日本語表記を一番小さくするというユニークな設計。写真を活用した直感的なデザインで視覚的にわかりやすく、重要な情報は大きな文字や強調色で明示されています。調味料の具体名とアイコン表示で選びやすく、「Free for everyone」「please help yourself」といった表現で無料サービスであることを明確に伝え、インバウンドの幅広い層にもこの食べ方を広めています。

ここがポイント！
1．4か国語を1枚に集約
2．直感的で分かりやすいビジュアルデザイン
3．無料サービスを安心して利用いただくための配慮

５ アートなイラスト＆書体

餃子といえば芭莉龍（ばりろん）（栃木・宇都宮）

手描き風のイラストを使ったデザインは、親しみやすさと手作り感を演出し、温かみを伝えています。串焼きのページでは長い串に文字を合わせるというデザイン構成がユニーク。また、見開きごとにテーマを設けたカテゴリ分けや、価格帯をそろえたレイアウトにより、情報が整理されていて選びやすくなっています。「モチモチの皮」「まずはコレ！」といった各料理に添えた推薦コメントは、選びやすさへの工夫。色使いやイラストのタッチで店の世界観を伝え、「芭莉龍の〜」と店名を冠したメニュー名がブランドイメージの構築にも一役買っています。

ここがポイント！
1．手描き風イラストで親しみやすさと温かみ
2．情報が整理されていて選びやすい
3．店のブランドイメージを表現

６ 価格を書かない！？

百式（福岡・今泉）

このメニュー表の特徴は、あえて価格を記載していない点にあります。価格を知りたい人は、別に用意された二次元コードから確認できる仕組みです。価格表示を外すことで、先入観にとらわれずに「食べたいものを自由に選んでもらう」行動を自然に促しており、その結果、客単価は約2,000円上昇するという効果も生まれたといいます。さらに、和食ならではの読みにくい漢字にはふりがなを添え、適度な余白を保ったレイアウトが、親切で上品な印象を与えています。

ここがポイント！
1．価格を記載せず、別の二次元コードから確認できる仕組み
2．「食べたいものを自由に選ぶ」を自然に促す
3．読みにくい漢字にはふりがなを添える

７ 定番とおすすめを書き分ける

酒場とフライ ニコジ（広島・中区）

定番メニューを印字、おすすめを手書きにすることで情報の優先順位を明確にし、「今だけ」の特別感を効果的に演出しています。手書きの「おすすめ」は、手書きの囲みや価格を強調したアクセント色の視覚的工夫で、視線を自然に誘導。ユニークなネーミングと短い説明文で興味を引きつけ、注文のきっかけを生み出しています。「大人気！！」などの一言もアピールとなっており、楽しさとわかりやすさを兼ね備えた構成です。

ここがポイント！
1．情報を「手書き」と「印字」で使い分ける
2．「手書き」は枠線、強調による視覚的な魅力
3．「印字」は見やすい並びと選びやすい情報量

８ 見やすい文字バランス

にもの（東京・目黒）

豊富な情報を盛り込みながらも、明確なカテゴリ分けと見出しの大きさ、整ったレイアウトで見やすく整理されています。料理名と価格が統一されたフォーマットで記載され、スムーズに選べる仕様に。おすすめのセットメニューや一品料理も効果的に配置されており、迷いやすい初来店客にも配慮されています。適度な文字サイズと行間、装飾を抑えたシンプルなデザインも、料理情報が際立ち、内容が自然と目に入る構成になっています。

ここがポイント！
1．情報量の多さと整然としたレイアウトの両立
2．読みやすさを考慮した文字サイズと行間
3．シンプルなデザイン。装飾が抑えめなことで料理情報が際立つ

９ 自然を背景にスタイリッシュ

カーブドッチとやの（新潟・中央区）

ワイナリー直営レストランのランチドリンクメニュー表です。自然風景を背景にした美しい写真で、ワインやビールに物語性と上質感を添えています。ワイン、クラフトビールにジュースを加え、お酒を飲まない人も一緒に乾杯できる構成に。全て500円均一のランチ限定価格をうたい、ドリンクの注文率が向上しているといいます。日本語と英語の併記や、裏面（ボトルメニュー）への案内も含め、視認性と選びやすさを両立したシンプルで洗練されたデザインが魅力です。

ここがポイント！
1．自然風景を背景にした美しい写真で上質感を添える
2．500円均一のランチ限定で、ドリンクの注文向上を狙う
3．洗練されたデザインで店のブランドイメージを表現

１０ 絞ったキーワードで特徴を伝える

鮨×炭火焼き居酒屋 リリー（東京・渋谷）

20代後半の働く女性をメインターゲットにした「リリー」の日本酒メニュー。香りとあじわいの2軸でA〜Dの4象限に分類し、好みに合う一杯を直感的に選べる設計です。銘柄・産地・米の種類・醸造方法といった基本情報にしぼり、難読な銘柄にふりがなを添えて、注文のしやすさを促しています。書体やパステルカラーの柔らかな色使いも、女性に響くポイントです。

ここがポイント！
1．「香り」と「あじわい」の2軸で好みを視覚化
2．記載する情報を絞り込む
3．書体やカラーのチョイス

メニュー表は“伝えるツール”

好例を見比べてわかることは、メニュー表一つで店の魅力やこだわりを伝えられるということ。工夫次第で、客単価アップや顧客満足度の向上にもつながります。今回紹介した事例をヒントに、自店らしい“伝わるメニュー”をぜひ検討してみてください。

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