こだわりの食材・料理・酒をアピールし、人気店に成長!

いちりん‐広島市平和大通り沿いにある日本料理店。山、海の幸が豊富な広島でもあまり知られていない食材や旬の味を、普段使いができる気軽な雰囲気のなかでで提供し、人気店に成長した。‐いちりん

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いちりん

広島 中区・三川町 日本料理

入口を入って右奥には、掘りごたつの個室があり、和の空間を演出

厳選された食材と目にもおいしい料理が高評価を得る

広島市内を東西に走る平和大通り沿いのビル2Fに、昨年10月オープン。掘りごたつの個室など和の空間と、カフェのようなソファ席という異なるフロアを備え、幅広い層の集客に成功している。

「山、海の幸が豊富な広島でもあまり知られていない食材や旬の味を、普段使いができる気軽な雰囲気のなかで提供しています」と語る代表の山本憲吾氏。瀬戸内の天然魚をはじめ、江田島産のカキや竹原産の峠下牛、幻霜ポーク、安芸郡海田町の自家農園から届く朝摘みのハーブや野菜など、鮮度抜群の食材が目白押し。合わせ醤油やポン酢も自家製で、米も自店で玄米を精米するという徹底ぶりだ。そのこだわりをアピールしたいと、メニューブックには食材や産地の説明を明記。週に1度はスタッフの勉強会を行い、商品知識の向上に努めている。「例えば自家農園から届く野菜は、形はあまりよくありませんが、その安全性とおいしさをしっかり伝えることができれば、料理の付加価値も上がり、集客の幅も広がると考えています」。

宴会は地元のビジネス層や、周囲のホテルに宿泊する出張客を中心に、ぐるなび限定で飲み放題付きの「いちりん特別コース」(5,000円)が一番人気。「手頃な価格で、県内外のお客様に喜ばれています。また、器には花器なども使って盛り付けにもこだわり、お客様に日々、驚きをお届けしています」と山本氏は話す。

顧客ノートを共有し、接客サービスの向上に活かす

日本酒の品ぞろえも充実しており、地酒を中心に純米酒から大吟醸までを厳選し、週替わりで季節の酒も提供している。

ユニークなのは、おちょこ1杯の試飲ができる「本日のためし酒」だ。「カウンターの上に日替わりのお酒を置いて、無料で提供しています。試飲していただくことで気に入ったものの注文につながりますし、日本酒に詳しいお客様も多いので、感想やご意見をお聞きして、料理とのマリアージュの参考にもしています」と山本氏。日本酒のメニュー表では、それぞれの味の特徴を表示し、飲み放題は店内にあるほとんどの酒を提供する。

販促では、オープン当初から加盟したぐるなびを積極的に活用する。店舗ページでコース料理と使い勝手のいい空間をアピールして、大型宴会と県外客の集客に成功。また、「いちりん料理本」と題して、旬の料理のレシピも公開している。2013年6月のぐるなびリニューアルでは、「こだわり」ページに、「掘りごたつ個室」「瀬戸内海産」「大人の隠れ家」「広島郷土料理」「日本酒にこだわる」という5つの売りを打ち出し、より見やすく、鮮度の高いページ作りを心がける。

2013年2月からは、来店時にオーダーした料理・ドリンクや味の好み、その人の特徴などを記した顧客ノートを作成。スタッフ全員で共有し、再来店時のサービスや、接客に活かしている。さらに、レストランメール配信代行サービスを利用して月1回、特典も付いたメルマガを約600人に配信。日々、心尽くしのおもてなしを心がけ、心に残る店を目指して、精進を続けている。

ここがポイント!

「本日のためし酒」が好評!
日替わりの日本酒を無料でおちょこ一杯分試飲してもらう「ためし酒」。日本酒のおいしさに触れてもらい、オーダーやスタッフとのコミュニケーションにつなげるための仕かけだ。
店舗ページでレシピを公開
店舗ページでは「いちりん料理本」として、旬の料理のレシピを公開している。食材を大切に扱い、手間ひまかけて作っていることを伝え、信頼できる店であることをアピールする。
毎日のおすすめメニューが充実
野菜は自家農園から、魚は毎日、漁の具合で様々な種類が届くため、それらを使ったおすすめメニューを毎日、多数用意。リピーターを飽きさせず、いつ来ても楽しめる店として認知される。
広島の名物料理も人気
周辺にホテルが並び、特に週末は観光客が多い。そのため、広島の名物料理もそろえ、「地アナゴのしゃぶしゃぶ」(写真)などは、「シークレットクーポン」にも設定し、注文につなげている
いちりん
広島県広島市中区三川町10-12 STビル2F
http://r.gnavi.co.jp/y620800/
中区三川町は広島の繁華街・流川町に隣接し、また、平和大通り周辺はホテルや企業のビルが並んでいるため、昼夜問わず、ビジネス層が多いエリア。飲食店は、お好み焼店、居酒屋、洋食など様々な業態が存在する。