鉄板焼・炭火焼 Bell
沖縄 那覇・新都心/おもろまち 鉄板焼/炭火焼
調味料からクリームソースまで徹底的に「手づくり」こだわる
那覇市北部の再開発地区・おもろまちに、2011年6月にオープンした鉄板焼・炭火焼の店。黒をベースにした木目調が映える店内にはオープンキッチンを中心に、幅9mのカウンターとテーブル席が配置され、高級感とくつろぎを兼ね備えた空間を作っている。目の前でシェフの調理パフォーマンスを楽しめるのも好評で、30~50代のビジネス層の接待や観光客、地元のファミリーの会食、記念日での利用も多い。
シェフのトリポリ アダルベルト真喜志氏は10代からフィリピン・セブ島のホテルで料理を学び始め、東京や沖縄のリゾートホテルで修業を重ねてきた。その経歴を活かし、「Bell」の鉄板料理では、フレンチやイタリアンに和の要素を巧みに取り入れ、素材の持ち味を最大限に引き出している。
「食材は、県産を中心に、私が実際に目で見て、選んだものにこだわっています」と、トリポリ氏。霜降りと赤身のバランスを吟味し、ブロックで仕入れるA4ランクの県産黒毛和牛のほか、那覇や糸満の市場に毎日足を運んで選ぶ鮮魚や旬の県産野菜など、自慢の素材をそろえている。さらに、沖縄の柑橘類の代表格であるシークァーサーやハーブを使ったドレッシングやポン酢などの調味料も手作りで提供。細かい部分にも手間を惜しまない。
料理の一番人気は「沖縄県産和牛リブサーロインの鉄板焼」(2,415円)だが、「沖縄近海鮮魚のキノコクリームソース」(1,418円)といった料理などでは、シェフが鉄板の上に鍋を載せて魚を調理しながらクリームソースで仕上げて見せ場を作る。この演出とフレンチスタイルの美しい盛り付けとの相乗効果で、サーブ時に歓声を誘う逸品となっている。
さらに、鉄板の上に釡を載せ、生米から炊き上げる「釡炊き白飯」のほか、「ゴーヤチャンプルー」などの沖縄家庭料理も売りだ。「事前に予約してもらえればオマールエビや、沖縄ならではの珍しいセミエビ、お酒は古酒のレアものなど、リクエストにもお応えします」とマネージャーの上原糸子氏。コースは3,990円から用意し、沖縄県産黒毛和牛がメインの「てぃだコース」(6,825円)と、「あかばな~コース」(2名で9,450円)の人気が高い。どんなシーンにも応えるメニュー構成や演出が、幅広い客層を集める吸引力になっている。
「シェフの日」のイベント開催で店の信用度と知名度がアップ!
ぐるなびにはオープン当初から加盟。30代のカップルやファミリーの来店を増やし、手応えを得ている。「最近は特に店舗ページを読み込んで、食べたい料理を思い描いて来店する方が多いと感じています」と、上原氏。
ぐるなびでは「シェフごはん」にも参加し、オリジナルレシピを紹介するほか、2012年9月からは毎月第2・第4火曜日を「シェフの日」に設定。全国の食材と沖縄食材をコラボさせた限定10食の「シェフの日特別コース」(2名で8,000円)を提供し、「中華&和食の鉄板焼」、「日本各地よくばり鉄板焼」、「東北グルメの鉄板焼」など毎回、様々なテーマのコースで、女性のリピーターを増やす。「定期的に続けて、信用度・知名度も上がったと思います」と、上原氏。トリポリ氏自身も、「全国の珍しい食材を探し、新しい料理を考えるのは、たいへん勉強になります」と、笑顔を見せる。2013年10月からの「シェフの日」では、新たな仕切りで、数量限定の特別メニュー(内容で価格は変動)をアラカルトで提供。より多くの来店客に店の魅力と実力をアピールしていく。
忘年会の販促も早めに仕かけ、12人が一堂に会せるテーブル席も設けて、準備万端。すでに貸切の予約も入り、「一度来店いただければ、必ずリピーターになっていただけるはず」と、トリポリ氏。より地域に愛される店づくりを、今後も極めていく構えだ。
ここがポイント!
2012年9月から定期的に「シェフの日」を開催。限定メニューを店舗ページの「シェフの日ページ」や「お店の最新情報」で告知。特別感を強調し、リピーターを獲得。
県産黒毛和牛は霜降りと赤身のバランスのよいA4ランクの肉を厳選している。必ず、オーダーが入ってからブロックをカットするため、ライブ感も満点。
女性客やファミリーを意識し、トイレは男女別で、女性専用のパウダールームもある。授乳室としても機能するよう、今後は仕切りや椅子も設置する予定だ。
白飯は鉄板の上に釡を載せて炊くユニークなシステム。オリジナルの出汁と具材を入れて炊き上げる「釡炊きジューシー(沖縄風炊き込みご飯)」もファンが多い。
沖縄県那覇市おもろまち4-6-22 T-MAXビル1F
http://r.gnavi.co.jp/f593700/