居酒屋 波波
千葉 市川 居酒屋
様々なニーズに応えられる多彩なサービスを用意
千葉県・市川駅北口から徒歩3分だが、路地のビル2階という立地は決して有利とはいえず、これまでも店舗の入れ替わりが激しかった。だが同店は、2008年11月のオープン以来、地元に住む30~50代の女性客を中心に着実にファンを獲得。その理由の一つは、1人でもグループでもファミリーでも気軽に楽しめる間口の広い店作りだ。「あらゆるシーンでお客様に楽しんでもらえるよう、様々なフックを仕掛けてきました」と代表の佐野弘行氏は語る。
鮮魚と日本酒という組み合わせを前面に打ち出したのもその一つ。前職の船乗り時代の縁を活かし、小樽漁港の漁師から魚介類を直買いするとともに、魚に合う日本酒を厳選。「日本酒は、飲み方や銘柄に季節感がある。旬の魚と合わせて、両者をじっくり楽しんでほしい」と佐野氏。魚と日本酒を楽しみに1人でカウンターに座る常連の女性客もいるという。
一方、グループで気兼ねなく楽しめるように、「隠し部屋」を1室用意。カウンター脇にあるトンネルのような背の低い通路を抜けると、そこは広いホールとは隔離されたシークレットルーム。子供連れの宴会にも最適で、ママ会はもちろん、女子会、記念日利用などでも人気が高い。席のないはずの場所から人が出てくるので、他の客が不思議がるなど話題性も満点。さらに、誕生日の客にはスタッフがキャラクターのかぶり物をかぶって、ケーキを運ぶなどの演出もあり、遊び心が随所に息づいている。
外販への進出も視野に、果敢な取り組みを展開
料理の多くは、店名の"なみなみ" を体現してボリュームを重視。ネギをたっぷりと盛り上げた「鶏のねぎまみれ」は、見た目もネーミングもインパクト十分だ。
グランドメニューだけで100種類を超えるが、コースの料理をグランドメニューから自由に選べるのも、同店の特徴の一つ。たとえば、日曜~木曜限定の2,980円コースでは、8品を自由にチョイスできる。好きな物ばかりを頼めるので喜ばれ、気に入った料理を次回はアラカルトでオーダーしてもらえる効果もある。
販促ツールでは、ポイントカードが好評だ。3,000円ごとに1ポイントが溜まり、3ポイントで500円、さらに4ポイント貯まるとプラス1,000円の割引サービスが受けられる。その後も数ポイントごとに1,500円、2,000円、3,000円と加算され、20ポイントで総額8,000円のサービスになる。「お得感が非常に高いので、ポイントを貯めてグループで来てくれたり、ポイント分でスタッフにお酒を振る舞ってくれるお客さんもいて、顧客満足度は上々です」。さらに、メールアドレスを登録してくれた客には、小樽から入荷したばかりの魚やお酒の情報などを、ピンポイントで発信。リアクション率は高く、平日の集客にも大きく貢献している。
ぐるなびにはオープン当初から加盟。店の売りをWebでアピールするとともに、「ぐるなび食市場」など外販への参入も準備中だ。また、シークレットクーポンを活用し、きめ細かな会員サービスを目指している。忘年会に向けては、新たに「たこしゃぶ」を打ち出す予定。「やりたいことが目白押し」(佐野氏)と、今後の展開に意欲的だ。
ここがポイント!
千葉県市川市市川1-8-10 たつみビル2F
http://r.gnavi.co.jp/e244100/