趣ある酒蔵とバイキングを売りにイベントで地域の顔に

ダイニング UO

和歌山 和歌山市　ダイニングバー

利用しやすい価格設定で、様々なパーティ需要を拡大

元酒造所の敷地内に建つ、築60年以上の酒蔵に階段やステージを加えて改装し、2011年8月にオープンしたダイニングバー。「酒蔵で酒を飲んだら、おいしいに違いないという発想で、この物件を選びました」と話すのは、代表の大根田 晃久氏。料理は創作で、和食から洋食・中華・デザートまでをバイキングスタイルで提供し、120分の食べ飲み放題で大人3,000円という、リーズナブルでわかりやすい設定が好評だ。その結果、誕生日会や歓送迎会などの利用を増やすほか、ステージを備えた最大150名の大型空間を活かし、定期的に合コンイベント「UOコン」や随時アコースティックライブなども開催。JR紀和駅から徒歩10分、南海和歌山市駅から車で5分という立地ながら、20～30代の女性を中心に人気を集め、連日賑わっている。また、若い客層をつかむことで、昨今ではウエディング二次会での集客も増加。2013年春には3カ月で20件以上の予約を獲得するなど、好調の波に乗っている。

「バイキングの基本メニューは年4回変えますが、その日ごとに客層や宴会目的・季節感を意識して日替わりメニューも考えています」と、料理長の清水良一氏。シェフ歴35年の経歴を活かしてメニューを考案し、バイキングでは医師と共同開発した「糖質オフダイエットメニュー」なども提供。オムレツを目の前で調理し、できたてをふるまう“ライブキッチン”なども行い、「リピーターにも常に目新しさを感じてほしい」と、その想いを語る。

ぐるなびには、幅広く認知を広げるために、2012年の夏に加盟。「近頃では和歌山でもWebが浸透してきましたし、広く知られるためにと、信頼度の高いぐるなびを選びました」と大根田氏。ぐるなびでは3名以上から予約可能な「女子会プラン」（2,500円）、冬期は「選べる鍋コース」（3,000円）などを紹介。広い空間もアピールして、企業の宴会、50～60名の貸切パーティなど、大口予約の獲得に確かな手応えを感じている。

さらに2013年末には、「ぐるなびPRO認証システム3.0」を導入。「ポイント付与・決済ができる店として、ステップアップを図るためです」と大根田氏。レストランメールの配信によるリピーター増への期待も大きい。

何にでも挑戦する精神で、店のファン獲得に大きな手応え

2011年末には新たな取り組みとしておせち料理の販売をスタート。販路の拡大を狙い、2013年には「ぐるなび食市場」にも加盟した。3種のおせち（9,800円、15,800円、24,800円）を売り出すと、東京を中心に北海道から九州まで注文があり、100セット以上が完売。予想以上の実績を得た。「見て美しく、食べて感動を呼ぶ内容はもちろん、バイキングが売りの店だけに、ボリュームと品数には気を遣いました」と清水氏。定番の材料にも独自のアレンジを加えたところ品数が増えて、なんと30以上のメニューにもなり、この「ふたが閉まらないほどのボリューム」（清水氏）は、着実に店のファン作りにつながった。

また、店の代名詞とも言えるイベントは、平日の集客増を狙い、2012年から毎月開催。プロミュージシャンのライブ、料理教室など様々な趣向で喜ばれている。それらはぐるなびに掲載するほか、フェイスブックも活用し、日々認知アップを図っている。特に「UOコン」は、毎回参加者が300名を超える盛況。京都や滋賀など他府県からの来店も多く、のべ来店者数は10,000人を突破した。

今後は「オリジナルのギフト商品の開発や、高齢化社会に対応するテイクアウト商品やデリバリーなども視野に入れていきたいですね」と大根田氏。「何にでも挑戦し、地域に必要とされる店として常に発信・提案し続けていきます」と、力強く語ってくれた。

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