「見せる販促」と、日本酒を極めたコースで印象アップ

吟ノ蔵-非日常感を演出する背の低い扉をくぐると、豪快に湯気をたてる八丁味噌おでんの大釡が登場。「当店の売りは、その日に仕入れる天然物の魚介、日本酒、そして大釡で煮込むおでんです」と、有限会社SHUNKANダイニングサービス代表の村瀬克久氏。

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吟ノ蔵

愛知 名古屋・名古屋駅 居酒屋

カウンターのほか、掘りごたつ座敷や宴会対応の個室を備えた、居心地のよい空間設計

非日常感を演出する背の低い扉をくぐると、豪快に湯気をたてる八丁味噌おでんの大釡が登場。「当店の売りは、その日に仕入れる天然物の魚介、日本酒、そして大釡で煮込むおでんです」と、有限会社SHUNKANダイニングサービス代表の村瀬克久氏。古民家風の作りに加え、"見せる販促"が、客の印象に強く残る。

日本酒は全国の蔵元を巡り、夏ならば発泡系などと、旬の限定酒や人気銘柄酒30~40種を常時そろえている。また、スタッフの商品知識を高めるため、朝礼では酒屋による日本酒研修も実施。「全員が利き酒師の資格を取得するのが目標です」と、高い志で挑んでいる。

コースでは4,980円の「吟ノ蔵コース」がおもしろい。8品の料理ごとに種類の異なる厳選日本酒を提供。チェイサーは、銘酒三重錦の仕込み水を楽しんでもらうという、日本酒好きにはたまらない演出だ。

ぐるなびでは宴会への誘導を狙い、2010年10月のオープン時から加盟。バナーや特集参加で認知を高め、新規誘導率がアップ。20名以上の大型宴会も獲得している。 さらに女性客の集客強化を狙い、6月からはランチをスタート。「ランチメンバーズカード」も設定し、幅広い層のリピーターを育てたいと、努力中だ。

ここがポイント!

日本酒好きに大好評の「吟ノ蔵コース」
他店との差別化を図るため、「吟ノ蔵コース」では三重錦の仕込み水をチェイサーで提供。日本酒は香りが引き立つよう、ワイングラスで提供し、女性でも抵抗なく楽しめる。
コンセプトを明確に伝えるエントランス
エントランスでは、八丁味噌おでんを煮込む大釡や、魚介類の水槽を設置。京野菜の展示なども行ない、店のコンセプトを明確に伝える演出として一役買っている。
エリアの特徴
名駅南は、JR名古屋駅から徒歩4分ほどのオフィス街。駅からやや離れているため、店の差別化とリピーター育成が課題となるエリア。チェーン店が多いなか、昨今ではビジネス層をターゲットとした個性的な飲食店が増加中。
吟ノ蔵
愛知県名古屋市中村区名駅南1-14-18
http://r.gnavi.co.jp/n092902/