人数に合わせた流動的なスペース作りを可能にし、繁盛店に

割烹Dining&Bar 神蔵

大阪 北区・天満　和風居酒屋

地元企業に支持され、宴会利用が拡大

2011年9月で、オープンから丸6年を迎える人気店。ぐるなび加盟は2年前の2009年、「付近の店舗に、ぐるなびを利用して効果を得たとの声が多く、加盟しました。その結果、ぐるなびで遠方からの集客も可能になりました」と語るのは、大学で建築デザインの勉強をした後、飲食の世界に入ったという代表の倉地達雄氏。センスを感じる店舗デザインからも、その経歴がうかがえる。広いカウンターと小上がりの奥に、75名を収容できる大きな座敷を備えた店内は、落ち着いて食事ができる雰囲気だ。カウンターの後ろにはイカの生け簀があり、管理が難しいイカを提供できることも、店の売りとなっている。また、焼酎など酒瓶をずらりと並べた棚がカウンター席から眺められ、酒選びの楽しさも感じられる。

大手企業数社がテナントで入っているオフィスビルが近く、50名以上の宴会客を収容できる店舗として、歓送迎会や忘年会など宴会需要が多い。「店を覚えておいてもらおうと、お客様から名刺をいただき、催事のDMを送っています。DMからの来店とぐるなびからの集客を合わせて、団体客は目標通りに取れています」。DMの末尾には、ぐるなび店舗ページに誘導する文言を入れ、DMでは語り尽くせない店の魅力やメニューを、ぐるなびを見てさらに深く知ってもらえるように工夫している。こうした地道な販促が実を結び、団体客の獲得を増やし続けている。

宴会需要を大切に、メッセージプレートのサービスが人気

得意分野である企業の宴会利用に向け、次々に新しいプランを打ち出しているのも成功のカギだ。歓送迎客に好評なのが、フルーツとアイスクリームのデザートプレート。サービスで主賓へのメッセージをプレートに書き、さらに、寄せ書き用紙も無料でプレゼントし、歓送迎会の場を盛り上げている。

誕生日コースでもメッセージプレートサービスや、花火付きドリンクの提供を行なっており、男性客中心の客層に、女性グループの姿やファミリーも取り込むことができた。「しかし、あくまで主体は男性客です。女子会など女性客を狙った商品が多く出ている中、当店のような男性目線の店があってもいいのではと思っています」。男性ビジネス層の利用促進のために、オープン当初、熱心に行なっていた企業訪問なども、また再開していきたいという。

また、近年の個室へのニーズに対応し、昨年、大広間を改装して、2つの個室を作った。この評判もよく、接待を中心に稼働率が高くなっている。

接客に関してはフレンドリーな店を目指し、マニュアルに頼らず、個人の資質を尊重し、スタッフひとりひとりが考える接客に任せているという。「スタッフが興味を持っている分野の講座などがぐるなび大学にあれば、どんどん参加してもらおうと思っています。また、TwitterやFacebookにしても、得意なスタッフが実践して活用していければと考えます」と、倉地氏。「厨房のスタッフが主体となり、料理教室なども運営してみたいですね」と、やりたいことはまだたくさんあり、2店舗目のオープンにも意欲を見せている。

ここがポイント！