わいん食堂 カゴヤ10taro
愛媛 西条・小松 バル
選べるランチで認知度アップ。女性や子ども連れの来店が増加
愛媛・松山から特急を使って約1時間半。西条市にあるJR伊予小松駅から徒歩1分の「わいん食堂 カゴヤ10taro」は、2012年にオープンした。乗降客の少ない無人駅で、周辺は人の往来もほとんどないうえ、古い長屋を改装した店舗は目立たない路地裏にある。だが、ランチ営業開始の11時が近づくと、店舗前には数人が並び始め、オープンと同時に予約客をはじめ続々と来店。入店を待つ人の列ができることもある。年齢層は幅広いが、ほとんどが女性で子ども連れも多い。夜も女性を中心に賑わい、週末はほぼ予約で埋まる。「ここに出店したのは、母が生まれ育った土地で思い入れがあったから。かつて霊峰石鎚山(いしづちさん)の登山口として栄え、今は寂れてしまっている旧小松町(現西条市)を元気にしたいと思いました」と、オーナーの笠原勇輝氏は話す。以前、飲み屋が並んでいた路地裏に魅力を感じたのも、この場所を選んだ理由だ。