SNS映えする名物料理と県産牛で国内外から集客

周囲に魚メインの店が多いなか、肉メニューを充実させて成功する「カドのてっぱん 夢路」。見た目のインパクトが強いメニューをラインナップし、店の認知度をアップ。インバウンド対策にも取り組んでいる。

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カドのてっぱん 夢路

香川 高松・片原町 居酒屋

 2015年3月、香川・高松市の中心街に位置する片原町西部商店街にオープン。店主の濱路尚哉氏は、精肉店直営の居酒屋勤務時代に培った知識を活かして肉を主役に据え、周囲に魚メインの店が多いなか、差別化に成功している。

大人数の宴会にも対応できる座敷が中心。そのほか、カウンターもある

 料理では、タワー状に成型したマッシュポテトの周りに、たっぷりのローストビーフを貼るように盛り付けた名物メニュー「夢肉タワー」(1,944円)を2017年に考案。「見た目のインパクトで“インスタ映え”を意識しました」という濱路氏の狙い通り、テレビなどでも取り上げられ、店の認知度アップにつながっている。コースは2時間飲み放題付きで3,780~6,480円の4種を用意し、宴会予約を獲得している。さらに、「来店した香港のブロガーが、『オリーブ牛』を投稿したのをきっかけに、香港や台湾からのお客様が増えました」と濱路氏。外国人客のほとんどがオーダーするオリーブ牛は、「サーロインステーキ」130g2,700円と180g3,564円を提供し、特に180gが人気だ。

 インバウンド対策として、来店時に伝えたいことを英語や中国語に翻訳したシート、ぐるなびの「おもてなしツール」を活用。「これでオペレーションが楽になりました」と濱路氏。インバウンドを含め、より幅広い層の集客を目指す。

ここがポイント!

自慢の肉料理をそろえ、差別化に成功
オープン2周年を機に提供を始めた「夢肉タワー」や、オリーブ牛の「サーロインステーキ」など、肉メニューが好評。あえて魚料理は用意せず、差別化している。
外国語に翻訳した接客シートを活用
外国人の来店時、説明したいことを英語や中国語などに翻訳した、ぐるなびの「おもてなしツール」を活用。接客スタッフの負担を軽減し、オペレーションもスムーズに。
エリアの特徴
琴電片原町駅周辺は、百貨店や飲食店をはじめ様々な店がある片原町西部商店街を中心に賑う。オフィスビルも点在しており、昼夜、人の往来が多い。
カドのてっぱん 夢路
香川県高松市片原町2-1 1F
https://r.gnavi.co.jp/633gyj7t0000/
店主 濱路 尚哉 氏
高松出身。精肉店直営の居酒屋で店長を9年務め、フレンチでの経験も積んだ後、独立。