佐原 個室 フレンチ レストラン 夢時庵
千葉 香取・佐原 フランス料理
古い土蔵の魅力を最大限に活かし、極上の空間を演出
江戸時代から佐原で栄えた老舗醤油店の土蔵を改装し、2004年にオープンしたフランス料理の店。「周囲は江戸時代からの商家が多く、当店が立地する小野川沿いは、1996年に関東初の『重要伝統的建造物群保存地区』に制定されています」と、オーナーシェフの鈴木和己氏。
1901年に建築された同店にも、正面入口上のよろい戸、斜め方向から木を組み合わせる「四方かま継手」工法の柱、漆喰の壁など、建築的な見どころがたっぷり。古き良き建築を最大限に活かしながら、極上の空間を作り上げている。
集客は40代以上の女性グループが中心だ。フレンチの敷居の高さを払拭したいと、ディナーコースの価格は、2,600円~15,000円と幅広く設定。6~12名の個室も完備し、記念日や両家顔合わせ、慶事や法事、接待などに幅広く使われ、観光を兼ねた来店も多い。
料理には、千葉銚子産の地魚、各地から取り寄せる牛や鴨、鹿、それにフォアグラなどのフランス産の食材を組み合わせて使用。「正統派のフレンチを基本にしながらも、味噌、醤油、酒粕、塩麹といった日本の伝統的調味料にもこだわり、積極的に使用。あくまで日本の気候や日本人の味覚を考えたフレンチです」。
朝夕に焼く天然酵母の自家製パンにも、和の素材としてヨモギ入りが加わって大好評。斬新かつ親しみやすい味の提案で、幅広い世代のファンを集めている。
利用しやすい価格設定とサービス力で、集客力に拍車
ぐるなびには、オープン当初から加盟し、常にエリア・業態ランキングの1位をキープしてきた。2010年11月からは新規来店客をさらに増やすべく、販促正会員にステップアップ。「個室利用で結納・顔合わせの専用ページの設置や、記念日・誕生日特集の利用を増やしたところ、PV数のアップとともに、予約の問い合わせと新規来店数が急増しました」。
現在は記念日だけで、1日平均3組の利用、結納・顔合わせも月平均2組を獲得し、着実に手応えをつかんだ。
店舗ページでは、コース料理の紹介のほか、ランチのセットメニューを紹介している。「自家製の『インド風チキンカレー』や白みそとみりんを隠し味に使った『シーフードピラフ』が人気ですが、利用しやすいセットメニューで来店動機を高め、店の姿勢や雰囲気を印象づけて、後の慶事や接待などでの利用拡大につなげるのが目的です」。
客の好みの把握、ホストとゲストの区別をきちんとつける、接待時のサービスなど、細やかな気遣いへの評価も高い。
「リピーターに関しては来店日時、利用コース、好き嫌い、好みの席に至るまで顧客ノートに記載。ホールとキッチンで、常に連携と共有を図っています」。
1年前からは、自家製ガトーショコラや季節のタルトなど、デザートのテイクアウトをスタート。極上の空間を活かした、クラッシックの演奏会など、新しい試みも企画して好評だ。
「ロケーション、感動を呼ぶ料理、サービス力の三段構えで、当店ならではのフレンチの提供を常に意識しています」と鈴木氏。「足を運ぶ価値のある唯一無二の店」へ向け、着実な歩みを進めている。
ここがポイント!
千葉県香取市佐原イ3403-2
http://r.gnavi.co.jp/p722400/