寿司に特化した居酒屋で、幅広いシーンの集客に成功

“居酒屋以上割烹未満”の「すし居酒屋」がコンセプトの「富山すし居酒屋 花より魚」。漁師直送で魚介を仕入れるルートも確立して、本格的な寿司をリーズナブルに提供。これが話題になり、リピーターを獲得している。

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富山すし居酒屋 花より魚

富山 富山駅南口・新富町 すし居酒屋

 富山駅南口の繁華街に2012年オープン。経営母体である株式会社ピーノコーポレーション代表取締役の松原博紀氏は、ビジネス層をメインにカップルの記念日や家族のハレの日、出張や観光の県外客など幅広い客層を意識し、“居酒屋以上割烹未満”の「すし居酒屋」というコンセプトを掲げた。「まず取り組んだのは、信頼できる仕入れ先の開拓」(松原氏)。市場とともに漁師直送のルートも確立して、本格的な寿司をリーズナブルに提供する仕組みを実現。なかでも富山湾魚津港のカニをふんだんに使用し、来店客の目の前で山のように盛りつける平日限定の「こぼれカニ軍艦巻き寿司」(980円)が大人気で、認知拡大やリピーター獲得につながっている。

最大70名収容可能な座敷席。壁一面の浮世絵が雄大な雰囲気を演出する

 店内は2名用の個室から最大70名の座敷まで、様々なシーンで利用できる空間を用意。特に宴会の獲得には力を入れており、料理のみの「お手頃コース」(3,780円)や飲み放題付き「富山づくしコース」(7,560円)など多彩にそろえて喜ばれている。ドリンクでは富山の地酒にフォーカス。蔵元と提携して醸造したオリジナル日本酒も提供している。

 ぐるなびでは宴会予約が好調。今後は外国人客のほか、「富山のうまいもの」を求める観光客の獲得にもより力を入れていく。

ここがポイント!

独自の仕入れルートで高コスパを実現
市場からのほか、漁師から直送で仕入れるルートも確立し、新鮮魚介をリーズナブルに提供。カニを溢れるまで盛る「こぼれカニ軍艦巻き寿司」など、名物料理で来店を促進。
地元の蔵元と提携したオリジナル日本酒
富山の地酒を取りそろえるとともに、蔵元と提携して無濾過純米吟醸の生酒を生産。ここでしか飲めないことから日本酒好きのオーダーが増え、売上に貢献している。
エリアの特徴
富山市の玄関口として賑わいを見せる富山駅。再開発中の北口に対して、南口は早くから発展し、官公庁、商業施設が多く、飲食店も集中している。
富山すし居酒屋 花より魚
富山県富山市新富町2-1-4
https://r.gnavi.co.jp/r497402/
総料理長 高柳 知 氏(左) 、統括部長 上野 誠 氏(右)
総料理長として厨房を仕切る高柳氏。上野氏とともに、愛される店づくりに尽力。