2019/06/25 特集

(PART:1)考察「魚と外食」大切な食文化を守るためにできること(4ページ目)

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消費者アンケートに見る 魚食の現在(いま)

ここまで、日本の漁業の現状や、その問題点について考察してきたが、一方で、一般の消費者はどんな魚や魚料理を好んで食べているのか。ぐるなびユーザーへのアンケートから、知っておきたい“ 魚食の実態” を探る。

やっぱり日本人は魚が好き刺身など生食、サケが人気

 Q1のグラフを見ると、「魚(料理)が好き」と答えた人は、「どちらかといえば好き」と答えた人と合わせて80%以上。しかしQ2では、外食で肉料理を食べることが多い人は57.1%なのに対し、魚料理の方が多いと答えた人は、わずか15.7%。この背景には、昨今の肉ブームがあるのかもしれない。

 魚料理のイメージを聞いたQ3では、「和食」と答えた人が最多で45.6%。次いで、「健康によい」(45.5%)、「おいしい」(40.5%)という結果に。やはり、魚(料理)は和食との結びつきが強いこと、また、ポジティブなイメージがあることを表している。

 では、外食でよく食べる魚料理は何か? Q4では、「寿司・巻き寿司」が1位(67.6%)、「刺身」が2位(64.1%)となり、生食の圧倒的な人気の高さを示している。また、よく食べる魚については(Q5)、様々な調理法が可能で、老若男女に愛されている「サケ」が1位。続く2位には近年、専門店も数多く登場し、人気が高まっている「サバ」(62.1%)がランクイン。寿司の人気ネタ「マグロ」(60.4%)は3位という結果になった。

 Q6では、魚料理を注文したくなる店やメニューについて聞いた。結果は「旬の魚を使っている」(58.4%)、「コストパフォーマンスが高い」(45.9%)などが上位を占め、きちんと価値のある魚を季節に合わせて食べたい消費者マインドが明らかになった。

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