落ち着いた空間づくりでビジネス層をつかむ!

牛タン料理専門店の「牛たん料理 閣 電力ビル店」。ビジネス層の宴会を獲得するため、テーブル席などを作り、アルコールの種類も豊富に用意。狙い通り、30~50代の男性ビジネス層が来店し、客単価もアップしている。

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牛たん料理 閣 電力ビル店

宮城 仙台・一番町 牛タン料理

 仙台で1988年に創業した牛タン料理専門店「閣」の2号店として、2018年1月にオープン。オフィスが多数入る9階建てビルの地下の飲食店街に位置する。「定食の注文が多い本店と違い、ビジネス層を意識して宴会にも対応できるよう、テーブル席や掘りごたつ席を作り、アルコールの種類も増やしています」と代表取締役社長の中田伸一氏。狙い通り、客層は30~50代の男性ビジネス層が中心で、接待や会食での利用が多く、本店よりも客単価が高い。

掘りごたつの座敷席は最大30名を収容でき、ビジネス層の宴会にも対応する

 売りは多彩な牛タン料理で、アラカルトでは定番の「たん焼き」(1,296円)の次にオーダー率が高いのは、「たんタタキ」(2,592円)と「たんシチュー」(1,296円)。接待や団体利用ではコース利用が多く、なかでも牛タンメニュー全9品の「竹コース」(6,480円)が人気だ。「落ち着いた雰囲気を大事にしたい」(中田氏)と、基本的に飲み放題は設定せず、ドリンクは宮城県の地酒を中心に焼酎、ワイン、ウイスキーなど幅広くそろえている。

 現在、インバウンド対策に力を入れ、「ぐるなび外国語版」を活用。近隣ホテルに英語版リーフレットを配布し、認知拡大に努める。今後は「外国人向けにセットメニューやハラル対応メニューも作りたい」(中田氏)と意欲を語る。

ここがポイント!

バラエティ豊かな牛タンメニューが好評
人気の「たんタタキ」(写真)をはじめ、焼き以外にもシチューや角煮など、牛タンを堪能できる様々な料理を提供。地元客から観光客まで幅広い層の集客に成功している。
新たに開始した「牛タン弁当」の販売も好調
今年の4月から新たに「特製牛たん弁当」(2,160円)の販売をスタート。近隣企業の会議用を中心に注文が増えており、売上は月平均300個ほどと早くも好調だ。
エリアの特徴
仙台駅の西側に広がる一番町エリアは仙台有数の繁華街で、アーケード街を中心に商業施設、飲食店が建ち並ぶ。オフィスも多く、様々な層で賑わう。
牛たん料理 閣 電力ビル店
宮城県仙台市青葉区一番町3-7-1 電力ビル本館B1
https://r.gnavi.co.jp/sa58cbxu0000/
代表取締役社長 中田 伸一 氏
父親が創業した「閣」に6年前に入店。菓子店開業や新店計画など、事業拡大に意欲を燃やす。