参加者が自宅で調理するオンライン料理教室が好評
映像で伝わりやすいように補足説明を書いた紙も用意
東京・西麻布に店を構える割烹「伊勢すえよし」。外国人も多く訪れる人気店だが、新型コロナの影響で3月から予約が激減。4~5月の2カ月間は完全休業を余儀なくされた(6月1日から営業を再開)。休業中、店主の田中佑樹氏が新たに始めたのがインスタライブによる料理教室だ。「特に4月は暗いニュースばかりで、誰もが家にこもる日々。少しでも明るく楽しい食事をしてもらおうと、家でもできる料理を動画で配信しました」と田中氏は振り返る。
同じタイミングで、ぐるなびから「若手実力派料理人に学ぼう! CLUB RED×オンライン料理教室」(下の「ぐるなび主催で、若手料理人によるオンライン料理教室を開催!」参照)の依頼を受け、Web会議ツール「Zoom」でのオンライン料理教室(有料)も開催した。「私が一方的に教えるのではなく、参加者も自宅で実際に調理するという内容がおもしろいと思いました。インスタライブは映像の配信がメインですが、Zoomであれば参加する方々の調理の様子をこちらも映像で確認しながら進められます」と、田中氏は語る。
参加者の状況を見てアドバイス
料理教室当日は、手順に沿って調理を進めつつ、7名の参加者に対して、それぞれの調理の状況を見てアドバイスをしたり、食材の豆知識などを伝えた。「店で行う料理教室は、私がほとんどの調理を行いますが、今回は参加者全員がすべての工程をひと通り行うので、習熟度は高いはず。また、再度家で作る際も、必然的に同じキッチンで、同じ調理器具を使うことになるので、失敗する可能性も低いと思います」と、田中氏はメリットを語る。
撮影は、手元の調理の様子を上から映すスマートフォンと、田中氏を正面から映すパソコンのカメラの2台を用意。説明する内容に合わせてカメラを切り替えて配信した。加えて、食材や調理法などの説明で強調したい部分などは、ポイントをまとめた紙を用意しておき、説明の際に映すなど、伝わりやすいよう工夫したという。
「年配の方などは、オンラインでの料理教室に抵抗感を抱く方もいるかもしれませんが、メリットも多いと感じました。ゆくゆくは海外の人向けにオンラインで料理教室をできたらいいですね」(田中氏)と、新たな取り組みとしての可能性を感じている。
ぐるなび主催で、若手料理人によるオンライン料理教室を開催!
東京都港区西麻布4-2-15 水野ビル3F
https://r.gnavi.co.jp/3x5jcz4a0000/